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人事評価における総合所見記載例

消防職員を対象とした総合所見の記載例は、職務の特性を踏まえ、現場活動の実績やチームワーク、技術力、危機管理能力、住民対応力などを重視して記述します。また、強みや課題を客観的に評価し、今後の期待を明確に示すことが大切です。

記載例 1: 総合所見(実績と課題をバランスよく記述)

「〇〇職員は、火災現場や救急活動において迅速かつ的確な対応を行い、今年度も多くの市民の安全確保に貢献しました。特に冷静な判断力と現場での指揮能力に優れており、後輩職員からも頼りにされる存在です。また、消火訓練では新しい技術の習得にも積極的に取り組み、チーム全体の士気を高める役割を果たしました。
一方で、報告書作成などの事務作業において、より正確性と効率性を意識することで、総合的な業務遂行能力の向上が期待されます。今後は、これまでの経験を生かし、さらに現場でのリーダーシップを発揮して後輩の育成やチームの強化に取り組んでいただきたいと考えています。」

記載例 2: 総合所見(現場活動に特化した記述)

「〇〇職員は、今年度の火災・救助活動において、現場の安全確認や迅速な救助活動に尽力し、住民からの信頼を得ています。特に、緊急事態での落ち着いた判断力と柔軟な対応が高く評価されます。また、機械器具の操作技術が優れており、他の職員に的確な指導を行うことで、全体の技術力向上にも寄与しています。
一方で、チーム間での情報共有やコミュニケーション面で改善の余地が見られるため、より積極的に連携を図る姿勢が求められます。これにより、チーム全体の協調性がさらに強化されることが期待されます。引き続き現場の第一線で活躍しつつ、今後は副隊長・隊長職としての役割にも挑戦していただきたいと思います。」

記載例 3: 総合所見(育成や将来性にフォーカス)

「〇〇職員は、日々の訓練や業務に対して真摯に取り組み、着実にスキルを向上させています。救急現場では的確な状況判断と冷静な対応を見せる一方で、住民対応においても親身で丁寧な姿勢が高く評価されています。
現在のスキルセットに加えて、さらに後輩職員への指導力を高めることで、チーム全体の成長に寄与することが期待されます。今後は、指揮系統の一部を担うポジションを目指し、より一層のリーダーシップを発揮していただきたいと思います。」

記載時のポイント
1. 職務内容に基づく具体性
• 活動例(火災対応、救助活動、訓練)や成果を具体的に挙げる。
• 例: 「今年度〇件の火災対応において、現場到着後の迅速な消火活動を主導」など。
2. 長所と課題を明確に
• 強みをまず評価し、課題を挙げる際は前向きな表現を使用。
• 課題例: 「住民対応力をさらに強化することで、より多くの信頼を得られる」といった形。
3. 役割と将来性を意識
• 消防職の特性上、今後のリーダーシップやチーム強化への期待を明示。

いかがでしたか?
人事評価制度の総合所見に悩まされている方は是非参考までに!

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