作った短歌まとめ 2023.Jun-Apr
きみだけが呼ぶ名前にも慣れなくて返事をするか迷う街角
俺だけが使ってもいいあなたへの呼び名を作るくらいには恋
夕焼けと一緒に黙ってついてきた君とこれからどこへ行こうか
もうここになんの答えもないような気がしたけれど椿は咲いた
一粒のチョコレートからはじまった 覚めない夢と同じ恋だよ
手つかずの恋だったよね あなたとははじまってないおわってもない
告白のあとに「冗談だ」と言えばなかったことになると思うな
盗塁のあいだにポテトチップスのおおきいやつをきみに盗られる
叶うならあなたを花にしてみたい そしてわたしは土になるから
消費しているんだろうね わたしたち相思相愛だってことすら
あなたからもらったものをあなたには一生返すことができない
しあわせの先のことまで知らないよ わたしじゃなくて花に聞いてよ
わたしたちいつか死ぬから今日だけはあなたにだってやさしくなれる
怒られて不貞腐れてた横顔は「月に帰る」と言わなくなった
締切の過ぎた書類を突き返す勇気がなくて今日も受け取る
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俳句はこまごまとまとめて出しているけれど、短歌は思いついたときにTwitterのTLに流れていくので(流し雛ならぬ流し短歌状態)、とりあえずまあ、まとめてみようか、と思ってまとめました。作った順で、似たような世界観ごとに改行しています。1月から4月までで15首ありました。
目的のない、ため息のようなものばかりですが、いつか言葉になる日を夢見て続けていきたいと思います。
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