どうなるTwitter?Fediverseもいいよ!
今日のあきやさん講演会で「アウトプットはTwitterがいいよ」と話があったところでこんな話題を出すのもどうかとも思ったのですが、Twitterで最近起きているきな臭いことを紹介して、Twitterだけではない選択肢としてFediverseを提案したい、ということで記事にします。
(Twitterの代わりとしては元TwitterCEOが支援する「Bluesky」も注目されてはいるのですが、まだ招待制なのでまだ様子見です)
最近Twitterで起きていること
ここ最近、Twitterの挙動が不穏です…例えば以下のようなことが起きています。
「おすすめ」にフォロー外の関係ないツイートがでてくる(事故映像が流れてきたことがありました…)鍵アカウントの書き込みが「おすすめ」に出てきたという噂もある
「フォロー中」でフォロワーのすべての投稿やRTが表示されるわけではない(「おすすめ」に選ばれたもので間引かれている?)
選んだ仲間の投稿を見逃してしまう&自分の書き込みすらフォロワーに届いているのか確信が持てない…
検索結果が間引かれている(Yahooのリアルタイム検索経由であればもっと多くの結果が見える)
広告が多い(不快なもの含む)
確実にフォロワーのツイートを確認することができたサードパーティアプリ(Twitterが提供しているAPIを使用している)がいきなり締め出された
新APIの提供を開始する前に、移行猶予期間の30日が過ぎる前から、既存サービスの突然の締め出しを行っている→企業でTwitterアカウントを管理する際に役立つツールなども使えなくなっている
謎のアカウント凍結が頻繁に起こっている
アンケート機能がまもなく(4/15)有料アカウントのみに制限される見込み
???鳥→犬→鳥???
また、さらに私が恐れているのは、Twitterが他のブログサイトを競合と見なして、埋め込みや、Twitterでのブログ紹介を妨害してくるという行動です。
例えば、Substackという海外のニュースレター・ブログサイトでは、ツイートの埋め込みができない、サイトのURLをツイートしようとするとエラーになる、サイト名をTwitterで検索しようとすると別の語句に変換する(Substackで検索するとnewsletterと変換された語句での検索結果になる)、といった事態も起きています。
日本のサイトに対してもそのようなことを行うかはわかりませんが、もし、Twitterがnoteを競合するSNSと判定することが起きてしまうと、noteへのTwitter書き込みの埋め込みができなくなる、Twitterにnoteのurlを書き込めなくなる、といった措置を実行することも危惧しています。
(なお、今朝未明から、はてなでTwitter連携機能が使えない障害が発生しています。障害なのか、Twitterによる意図的な切り離しなのか注目に値すると思います)
どうなるTwitter?
今、既に、いろいろ起きているわけですが、Twitterの会社の方向性が変わらない間は、有料会員以外の機能が限定され、これまで有志が作ってきたツールやサービスは叩き潰され、他のブログサイトとも共存するのではなく締め出してペナルティを与える傾向は続くのではないかと思っています。
とはいえ、自分がツイート投稿をして(フォロワーに見えないかもしれないけど)、フォロワーの書き込みを(全部ではないにしろ)目にして交流する、といった部分すらすべて崩壊することは起きない…はずです。(例外:もし、Twitterがサーバー事業者への支払いを滞納していたら、ある日、サービスが停止します…そんなことはないと思いたいですが)
Twitterは、これまでにいっぱい書き込みもしてきて、仲間もいる、大切な居場所になっているかと思います。結局、価値があるのはその場所にいるユーザーです…仲間がいるから不具合がいくつか起こってもTwitterにいる、というのは合理的な判断です。
ただ、急に、心当たりもなくアカウントを凍結されてしまって仲間と連絡もとれなくなってしまった…、といった事態は起きてほしくないし、さらに予想もしなかった挙動変更や改悪が来た時を想定して、「Twitterだけではない」選択肢があることを意識しておく方が安全なのではないかと私は考えます。
Twitterではない選択肢:Fediverse
ヒツジはTwitterから半分脱走してマストドンのFedibirdサーバーに主にいます。
あれから数ヶ月たって、マストドンに移住した、というよりマストドンも含むより大きな繋がりである「Fediverse」に移住した、と説明した方が適切だったなあと思ったので、あらためて説明したいと思います。
Fediverse=Federated(連合)+Universe(宇宙)で、いろいろな独立したサーバーが、お互いに通信してつながってネットワークを作っているのがFediverseです。
マストドンやミスキーは、Fediverseでの通信プロトコルActivityHubに対応したサーバーソフトで、こうしたサーバーソフトを使って作られた個々のサーバーはお互いに通信(別のサーバーのユーザーをフォローするなど)ができます。
例えば、マストドンを使ったサーバーのFedibirdにいるヒツジも、ミスキーの巨大サーバーの一つであるmisskey.ioのユーザーさんをフォローしたり、フォローされたりすることができます。
「分散型」システムともいわれていますが、「他のサーバーとも繋がることができる」=「連合型」システムと言う方が適切と思っています。
また、Fediverse対応サービスというものもいろいろとあります。先日、TwitterのAPIを停止されてサービス終了になったツイート保存サービスTwilogの代わりになりそうなものとして、投稿ログを保存して整理できるNotestockというサービスがあったりします。
Fediverseでの居場所の探し方
Fediverseのネットワークに参加するには、Fediverseに参加しているサーバーのどれかに登録する必要があります。
他のサーバーのユーザーをフォローできるのでどこに登録しても問題ないのでは?と思うかもしれませんが、住む場所として、大家さん(=管理者)、ご近所さんとすみかの雰囲気(=ローカルタイムライン、同じサーバーのユーザーの書き込みが流れる場所)とルール(=サーバーのルール)は確認してから登録するのがよいと思います。
まあ、特にこだわりがなくて、とりあえずヒツジと同じ場所で様子見したいということであればマストドンをベースに管理者さんがいろいろと便利機能を追加しているFedibirdにおいでください…(現在Fedibirdの登録は招待制になっていますが、私のnote記事に招待リンクを用意しています)
マストドンでは、mastodon-japan.netさんが落ち着いた汎用サーバーで、「蒼き象のマストドンサーバー」(toot-blue)さんが特に差別発言を禁止し安全な空間を作ろうとしているサーバーでおすすめできます。
Misskey系は私はあまり詳しくないのですが、人が多くてワイワイネットミーム(レターパック)と遊びたいならmisskey.io、そういうノリではなく創作関連ならmisskey.designなどがよさそうです。
好きなことをマニアックに語る、という意味ではもりかぷさんが作っているサーバー群も雰囲気がよさそうです。
今のところの制限
Fediverseのユーザー同士ではフォローしあうことができるのですが、Twitterのユーザーはフォローできないので、仲間がいないとタイムラインが寂しい…という事態は起こってしまうと思います。(我らが自問自答ガールズを見守っているあきやさんはまだFediverseにはいないですし…)
私のアカウントの場合、自問自答ガールズと、新しくFediverseで出会った仲間が半々くらいな感じで運用中です。
以下の記事もタイムラインを充実していく上でとても参考になります。
あと、まだ企業さん、ブランドのアカウントは珍しいです。Twitterの有事に備えて発信してるアイラップさんや、箱根ガラスの森美術館などのアカウントはありますが…
これらは特定のサーバーに間借りして発信している例ですが、独自にサーバーを立てて発信するケースも増えてきています。(発信専用のサーバーはコストが低い)
個人的には、サービスや商品の公式アカウントのニュース発信こそ、Twitterの不安定な状況に依存しないように分散を考えるのがよいのではと感じていますが、そのあたりはこれからの動きになるのかな…と思っています。
なお、いまのところ私は、企業・ブランドさんはTwitter以外のプラットフォームでフォロー(Instagram、Lineで大抵の場合OK)して、キーワードサーチはYahooのリアルタイム検索に移行、フォローしているユーザーは減らしてTwitter依存度を減らしています。
結論
長めの記事になってしまいましたが、ひとまず:
Twitter、なんかちょっと不穏
Twitter以外にも選択肢があるよ
マストドンもミスキーもFediverseで繋がっているから自分の居場所を探してみるといいよ
ブランドやサービスの公式さん、Fediverseにも来て来て!
という感じです。
…いろいろと、杞憂になるといいんですけどね…
おまけ:ChatGPTにかいてもらったFediverseポエム
フェディバースの夜明けに
星々が煌めく空の下
新たなる世界が広がる
連なるインスタンスの海
結ぶ糸は自由と共に
繋がりの輪を広げて
月明かりに照らされた道
みんなで歩む未来へと
手と手つなぎ進む勇気
言葉が舞い交わす場所で
出会いと別れを繰り返す
それでも続く旅の果て
フェディバースに抱かれて
優しさと希望の種を育て
明日へと羽ばたく翼