僕はガールフレンドのナツミのワンルームアパートの壁際にポツンと置かれたスツールに腰掛けながら彼女にその話をはじめた。ナツミはベッドに寝そべりながら、ああね、と気のない相槌を打った。 いまにも落ちそうなまぶたを指でこする夜勤明けのナツミにその話を聞かせる数時間前、僕は大学院の指導教授の研究室に行ってきた。前日に研究室に来るようにとメールがあり、僕はしぶしぶ、朝から大学に行くことになった。僕は大学院生だから「しぶしぶ大学に行く」という表現をしたら、不思議がられるかもしれない
今日は、亡き父の実家に帰省し、祖母の見舞いと祖父のお墓参りに母とともに行ってきました。朝5時に起きて、2時間近く電車を乗り継いで、さらにバスに30分揺られて。久しぶりに祖母に会えてとても嬉しかったです。母が選んだカーディガンを祖母がとても喜んでいた姿が印象的だったな。これからがんばるモチベがわきました。家族って、自分のルーツともいえる場所に戻ってくるって、大事ですね。短い投稿ですけど、大事な出来事だったので日記に残しておきたいと思いました。
タイトルのとおり、本文は2023年7月15日の雑文である。なので、この数日間のうちに起きた出来事について抱いた日々の感情をとりとめもなく書き流すつもりの文章である。 自分も院生として所属する大学院に入学してくる大学院生について思うことがある。うちの大学院には、様々なバッググラウンドを抱える大学院生がやってくる。その院生には、そもそも学問に打ち込むことにそれほど熱心なわけでなく、たんに学部時にうまくいかなかった就活のやり直しのために進学してきた院生や、資格試験における科目免
おはよう諸君。 今日は、いわゆるイキリ大学院生について書いてみたいと思う。 ワイの研究科では、イキリ大学院生の多くは修士課程に在籍する院生にみられる。彼らの典型的症状の一つが、「ワイならこれくらいの論文すぐに書ける」というやつである。 この一文だけ読む限りでは、そんなに悪い院生には見えないと思う。いや、正直に言えば、良い論文を書くために大学院に上がってきた志のとても高い新入生である。既存の学説を吹っ飛ばし、新たな理論を提示するために現れた大学院のニューヒーローになりうる存在か
おはよう諸君。 今日は、僕の過去の極貧大学院生ライフの一端をご紹介したいと思います。僕はすでに自己紹介の投稿にて書いたとおり父からの遺産相続によってある程度まとまった財産を手にしたわけですが、しかしながら、それまでは非常に貧しい院生生活を送っていました。 とはいえ、大学院生として、授業料減免制度や給付型の奨学金をとれるのではないか、という疑問をもたれる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 非常に残念ながら、僕は、授業料減免制度や給付型の奨学金をとれませんでいた。 まず
おはよう諸君。 僕は、父から受け継いだ、みなし相続財産含む遺産を糧にして、ハッピーライフを送っている博士後期課程の文系大学院生です。大学院では、学振(給付奨学金のようなもの)も取れず、その他の給付奨学金も取れずに、いわゆる日本学生支援機構で借りた借金で授業料を払うという極貧ライフを数年間続けていました。そんなある日、生活のすべてを頼っていた父の末期がんが判明した後、父は数か月で抗がん剤治療を受けることもできずに逝ってしまいました。父を失った喪失感、僕たちの生活はどうなってしま