令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果が公表されました(中間報告)
令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果が公表されました(中間報告)(本文1,956文字)
厚生労働省は、令和6年12月20日付にて本年度の輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果(中間報告)を公表しました。
<公表の主な内容>
厚生労働省健康・生活衛生局食品監視安全課 輸入食品安全対策室が公表した、令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果(中間発表)の主な内容は下の通り;
<前年度との比較>
前年度、令和5年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果は下の通り;
令和6年度の結果を令和5年度と比較しました。
1. 輸入届出件数と重量
・令和6年度(4月から9月まで)の輸入届出件数は1,248,232件であり、令和5年度の同期間の1,197,058件から増加
・輸入届出重量も約11,696千トンであり、令和5年度の約11,098千トンから増加
2. 検査件数
・令和6年度の検査件数は104,714件であり、令和5年度の102,256件から増加
・モニタリング検査は27,075件であり、令和5年度の29,145件から減少
・検査命令は34,338件であり、令和5年度の30,942件から増加
・自主検査は43,963件であり、令和5年度の42,005件から増加
3. 食品衛生法違反件数
・令和6年度の食品衛生法違反件数は374件であり、令和5年度の379件からわずかに減少
4. 緊急対応
・海外情報等に基づく緊急対応として、令和6年度もオーストラリア産ワニ肉やフランス産ナチュラルチーズなど特定の輸入食品に対して積み戻し等の措置を実施
全体的に輸入届出件数や検査件数が増加している一方で、食品衛生法違反件数はわずかに減少しています。これは、輸入食品の監視体制が強化され、検査の精度や頻度が向上していることを示唆しています。また、緊急対応に関しては、前年と同様に迅速かつ適切な措置が講じられており、大きな変化は見られません。したがって、全体として、輸入食品の安全性確保に向けた取り組みが着実に進展していると結論づけられます。
<まとめ>
令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果(中間発表)を簡潔にまとめます。
1. 輸入届出件数と重量
輸入届出件数: 1,248,232件(前年同期: 1,197,058件)
輸入届出重量: 約11,696千トン(前年同期: 約11,098千トン)
2. 検査件数
総検査件数: 104,714件(前年同期: 102,256件)
モニタリング検査: 27,075件(前年同期: 29,145件)
検査命令: 34,338件(前年同期: 30,942件)
自主検査: 43,963件(前年同期: 42,005件)
3. 食品衛生法違反件数
違反件数: 374件(前年同期: 379件)
主な違反内容: 食品の成分規格違反、添加物の使用基準違反、有毒・有害物質の付着等
4. 緊急対応
・オーストラリア産ワニ肉(金属片混入の恐れ)
・フランス産ナチュラルチーズ(リステリア・モノサイトゲネス汚染の恐れ)
5. その他の取り組み
・違反の可能性が高い輸入食品に対して、輸出国政府に違反原因の究明及び再発防止対策の確立を要請。
・二国間協議を通じて輸出国における衛生対策の推進を図る。
<一次情報>
令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果(中間報告)の公表
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46917.html
令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果(中間報告)について(令和6年12月20日付け健生発1220第1号)
https://www.mhlw.go.jp/content/11135200/001357008.pdf
(別添)令和6年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果(中間報告)
https://www.mhlw.go.jp/content/11135200/001357009.pdf
<関連情報>
令和5年度における「輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果」及び「輸入食品監視統計」の公表
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42844.html
監視指導・統計情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yunyu_kanshi/kanshi/index.html