![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171396999/rectangle_large_type_2_b15883bc3736c94cc75e36b1a0727dad.png?width=1200)
アイスクリーム白書2024が公開されました
アイスクリーム白書2024が公開されました(本文2,549文字)
一般社団法人日本アイスクリーム協会は、令和7年1月24日に「アイスクリーム白書2024」を公開しました。白書で報告された内容の概要をご紹介します。詳しくは<一次情報>からご確認ください。
<「アイスクリーム白書」とは>
一般社団法人日本アイスクリーム協会は、毎年「アイスクリーム白書」を作成し、公表しています。この白書の作成趣旨は、アイスクリームに関する消費者の嗜好や消費動向を把握し、市場の現状と将来の展望を明らかにすることとされています。消費者がどのようなアイスクリームを好むのか、購入頻度や購入場所、購入理由などを調査し、消費動向を分析することで、業界関係者が市場戦略を立てる際の参考資料となることを目指しています。
「アイスクリーム白書」は、毎年実施される消費者調査の結果を基に作成されています。調査対象は、2022年から10代~70代以上の男女に拡大され、調査方法はインターネット調査を採用しています。調査内容は年々充実しており、スイーツ好意度、好きなフレーバー、購入形態、購入場所、価格評価、今後の期待など、多岐にわたる項目が含まれています。
<概要>
1. 調査概要
・ 調査対象・・・ 市販のアイスクリームを2ヵ月に1回以上購入して食べた全国の15歳以上の男女1,400名
・ 調査時期・・・ 2024年10月22日~10月25日
・ 調査方法・・・ インターネット調査
2. 主な調査結果(1位回答集計結果)
2-1. スイーツ好意度
・ アイスクリームの人気・・・ アイスクリームは最も人気のあるスイーツで、90%以上の人が「好き」と回答。好きなスイーツの1位は「アイスクリーム」(47.9%)、次いで「ケーキ・シュークリーム」(18.3%)、「チョコレート」(14.6%)。
・ フレーバーの人気・・・ 好きなフレーバーは「バニラ」がトップで31.4%、次いで「チョコレート」(16.7%)、「クッキー&クリーム」(10.5%)。
2-2. 購入形態と頻度
・ よく食べる形・・・ 「カップ」が最も多く、1位では50.6%、1~3位合計で78.6%。男女別では、女性は「カップ」、男性は「モナカ」をよく食べる。
・ 購入頻度・・・ 「週に1回以上」が半数を占め、合計で50.3%。
2-3. 購入場所
・ 主な購入場所・・・ 「スーパーマーケット店舗」(80.7%)と「コンビニエンスストア」(48.3%)が主な購入場所。女性は男性に比べ「スーパーマーケット店舗」での購入が多い。
2-4. 価格と価値評価
・ 価格評価・・・ アイスクリームの価格に対する評価は高く、82.4%が「価格以上の価値がある」または「価格に見合った価値がある」と回答。
2-5. 今後の期待
・ 期待されるアイス・・・ 新しいフレーバー(29.0%)、ローカロリー・低糖のアイス(20.4%)、地域限定や期間限定のアイス(17.1%)、素朴な復刻版アイス(13.7%)への期待が高い。
2-6. その他のトピック
・ アイスクリームを食べる理由・・・ 「おいしさや甘みを楽しむ」(24.0%)、「ちょっと幸せな気分になる」(13.2%)、「頑張っている自分へのご褒美」(10.0%)、「気分転換したり、やる気を出す」(10.0%)が上位。
・ 新商品情報の入手経路・・・ 「テレビコマーシャル」(39.6%)、「店頭・店内で実際に商品を見て」(36.6%)、「口コミ・SNS」(22.3%)が主な情報源。
・ 「アイスクリームの日」の認知度・・・ 38.6%が「アイスクリームの日」を知っていると回答。
3. 詳細なデータ(1~3位回答合計結果)
3-1. スイーツ好意度
・ 好きなスイーツ(1~3位合計)・・・ アイスクリーム(81.4%)、ケーキ・シュークリーム(57.9%)、チョコレート(51.3%)。
・ アイスクリームの好意度・・・ 93.9%が「好き」と回答。
3-2. 好きなフレーバー
・ 全体・・・ バニラ(31.4%)、チョコレート(16.7%)、クッキー&クリーム(10.5%)。
・ 夏場・・・ バニラ(30.0%)、チョコレート(16.6%)、ソーダ味(10.8%)。
・ 冬場・・・ バニラ(32.7%)、チョコレート(17.7%)、抹茶(10.8%)。
3-3. よく食べる形(タイプ)
・ 全体・・・ カップ(50.6%)、バー(22.2%)、モナカ(11.9%)。
・ 購入種類・・・ 1個売り(61.3%)、マルチパック(23.7%)。
3-4. 購入場所と頻度
・ 購入場所・・・ スーパーマーケット店舗(80.7%)、コンビニエンスストア(48.3%)、ディスカウントストア・ドラッグストア(27.6%)。
・ 購入頻度・・・ 週に1回以上(50.3%)、2週間に1回(16.7%)、1ヵ月に1回(18.1%)。
3-5. 購入理由
・ スーパーマーケット・・・ 価格が安い(46.9%)、品揃え・種類が豊富(38.0%)、定番商品がいつもある(30.0%)。
・ コンビニエンスストア・・・ 食べたいときにすぐ買える(34.8%)、新商品がある(29.6%)、限定・オリジナル商品がある(27.7%)。
3-6. アイスクリームのストック状況
・ ストック率・・・ 1年中ストックしている(31.9%)、夏場など特定の季節にストックしている(29.0%)、たまにストックしている(24.8%)。
3-7. アイスクリームの価格に対する意識
・ 購入時の価格意識・・・ お手頃価格のアイスを選んで買っている(40.8%)、食べたいアイスは価格に関係なく買っている(31.4%)、高ければ他のアイスを選んで買っている(26.6%)。
・ 他のデザート・スイーツ類との価格比較・・・ 他のデザート・スイーツより買いやすい(38.6%)、同じくらいの買いやすさ(36.0%)。
3-8. 今後のアイスクリームへの期待
・ 期待されるアイス・・・ 新しいフレーバー(29.0%)、ローカロリー・低糖のアイス(20.4%)、地域限定や期間限定のアイス(17.1%)、素朴な復刻版アイス(13.7%)。
<考察>
アイスクリームが最も人気のあるスイーツである理由は、その多様性と手軽さにあります。アイスクリームは、さまざまなフレーバーや形状で提供され、季節を問わず楽しむことができます。また、冷たくて甘いアイスクリームは、暑い夏だけでなく、暖房の効いた冬の室内でも人気があります。さらに、アイスクリームは「コンフォートフード」としての役割も果たし、ストレス解消や気分転換に役立つとされています。
フレーバーの順位構成について、バニラがトップである理由としてはそのシンプルさと汎用性が挙げられます。バニラは他のデザートやトッピングと組み合わせやすく、幅広い年齢層に好まれています。次いで人気のあるチョコレートやクッキー&クリームも、濃厚な味わいや食感のバランスが良く、多くの人に支持されています。
このように、アイスクリームの人気とフレーバーの順位は、その多様性、手軽さ、そして「コンフォートフード」としての役割が大きく影響していると考えられます。
詳しくは<一次情報>からご確認ください。
<一次情報>
アイスクリーム白書 2024
https://www.icecream.or.jp/assets/iceworld/data/pdf/hakusho2024.pdf
消費者調査(アイスクリーム白書)
https://www.icecream.or.jp/iceworld/data/research.html