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【旧・工業英検1級】受験を決めてから合格までの話&受験で活用した書籍

 こんにちは。今回から不定期にはなりますが、英文ライティング学習の体験談noteも投稿していきたいと思います。今日はその第一弾として、旧・工業英検1級合格までの経緯と試験準備で活用した書籍のご紹介です。

 なお合格自体は今からちょうど10年前の2013年とかなり前で、さらには先日も投稿した通り2020年に「工業英検」自体が「技術英検」にリニューアルされています。

 そのためこれからお伝えする当時の私の経験談や学習内容は基礎固めや土台となる部分は現在の試験でも共通しているとは思われるものの、一部完全にマッチしない可能性があります。この点についてご留意願います🙇‍♀️


受験のきっかけ

 そもそも工業英検を知ったのは、当時某機器メーカーでマニュアルの翻訳をする機会があり、その際に職場の人からその会社の日本語も堪能な外国人エンジニアの方が以前受験したというお話を聞いたのがきっかけでした。その方ご本人と直接お話する機会はなかったんですが、当時の私は「英検1級は合格、けれども国連英検特A級は玉砕orz💦」、という状況で「何かステップアップするために良い試験はないか」と模索していたところだったので俄然興味が湧いてきました。

 早速サイトで試験内容を見ると「今の仕事と直結していそうだし、役立ちそうだな」と思いまずは基礎固めも兼ねて工業英検2級を受けることにしました。今振り返ってみても、この時職場の人から教えてもらうことがなければまず受験することはなかったので、こういうご縁って本当に大事だなと実感しています。

合格まで実践したこと&使用した書籍

 当時の試験対策は至ってシンプルで、以下の要領で行いました。

①テクニカルライティングの教本を購入して熟読

 まずテクニカルライティングの基礎を理解する必要があると思い、当時の主催協会で推奨されていたこちらの本を購入しました。

2024.11.17 Update: 2024年春に改訂版が発売されていたため、下記リンクを追加しております。

 この本ではテクニカルライティングにおける大原則「3C (Correct, Clear, Concise=正確、明確、簡潔)」や技術翻訳をするにあたって押さえるべき文法などが詳細に解説されており、技術英語や翻訳に当時馴染みのなかった自分にとってはバイブルとも言える書籍でした。また単に試験対策だけではなく、翻訳や英語で論文を執筆するための基礎固めにも適していると思います。

②工業英語の単語集を購入してボキャビル

 それと並行して工業英語のボキャビル本も購入しました。私が当時購入した時は「工業英語ハンドブック」という名称で、今は絶版されているようなんですが中古本が流通されているようなのでリンクを貼っておきます。また現在は「技術英語ハンドブック」としてリニューアルされているようなのでそちらのリンクも併せて貼っておきます。

私が10年前に実際に使用していた本(ちょっと価格が高いですね💦)

現在リニューアルされて販売されているのはこちら。

 単語と簡単な例文だけが掲載されており、初学者には取り組みやすい本でした。ポケットサイズでハンディなので当時私はこれを常に携帯して、電車の中でマーカーを使って覚えてました。この時、工学や化学、製造などの単語を一気に覚えたことで理系の文章や記事に対する抵抗がなくなりました。

③対策問題集をひたすら解く

 上記2冊と並行して、協会発行の問題集をひたすら解きました。また当時協会主催のセミナーで受講した先生から「最初から1級を目指す場合でも2級の問題集から始めて基礎固めをした方が良い」と言われたこともあり、工業英検2級の問題集から始めました。ちなみに私の場合は、まず2級から受験して合格し、その翌年に1級に挑戦するという「2段階」のアプローチで進めました。

 そしてこちらもリンクは貼りますがもう絶版になっていて中古価格も高騰している状況なので、ここではご参考程度にとどめて頂ければと思います。

 併せて現行試験の問題集もリンクを貼っておきます。注)技術英検1級は旧工業英検2級に相当します。

 ちなみに技術英検プロフェッショナル試験の問題集はないようです。過去の試験問題も今後はメルカリShopからの販売になるようです😳詳細は以下サイトからご確認ください。

2024.1.24Update: 最近技術英検の公式サイトが大幅にリニューアルされたのに伴い、下記リンクも更新させて頂きました。そして予想通り、現在はサイトから過去問そのものは参照できなくなっているようで、メルカリShopなどからの購入が必要なようです。

過去問や問題集の入手方法に関するページ

④当時の協会主催のセミナーにも参加

 当時は試験対策やライティング基礎講座などのセミナーが協会で開催されており、都合が許す限り参加していました。しかし、残念ながら公式サイトを見る限り現在はこうしたセミナーや講座は開催されていないようです。

 ちなみに技術英検プロフェッショナル対策であれば、植田一三先生のスクールが対策コースを展開しています。

 スクール名称が最近変わったようですが、コース内容を見る限り当時私が受講していた工業英検講座と基本的な構成は変わっていない印象です。また技術英検プロフェッショナルとなると、さらに難易度も上がっているかと思われるのでこう言うプロの教えを乞うのも一案かもしれません(注:回し者では全くありません😅)

 話はちょっと逸れますが、私の場合はちょっと「変わり種」でして、先生の講座は工業英検1級合格後に受講しました(そのため当時先生からもかなりいじられました笑)。理由はさらにライティングを極めたかったこと、以前から先生の本で勉強していて一度授業を受けてみたいと思っていたと言う2点で、当時私の受験がきっかけで工業英検に興味をもった知人が受講すると言うので一緒に便乗して受けました笑。ですが、結果としてこの講座を受けたのは大正解で、後々ネイティブによるアカデミックライティング講座を受講する前の土台固めとしてもその教えは大変役立ちました(この辺りのお話はまた後日改めてしたいと思います)

上記以外で活用した書籍

 最後に上記以外で特に良かったと感じた3冊を紹介して締めくくりたいと思います。

マスターしておきたい技術英語の基本ー決定版ー

 この本では技術英語について学習者が間違えやすいポイントをイラスト付きで説明しています。私もこの本を読んで結構勘違いしていた用語があることに気づき(例:include vs. containの違いなど)、何度も通読しました。

英語で説明する科学技術

 こちらは植田先生の書籍です。私自身は工業英検1級合格後に先生のスクールで購入しましたが、工学、化学のみならず医学、宇宙や気象に至るまで様々なジャンルを説明する英文が掲載されており、受験後のライティングのブラッシュアップに大変役に立ちました。これから受験をする場合でも、上述のハンドブックと併せて使うと相乗効果があると思います。

The Elements of Technical Writing

 こちらは一般にスタイルガイドとして有名な「The Elements of Style」の姉妹本のようです。こちらの本では数字の表記などテクニカルライティングのルールがコンパクトにまとまっています。英語自体もシンプルで読みやすく様々なルールをカバーしているので受験勉強の時はよく利用していました。

 今回の記事は以上になります。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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