見出し画像

本好き300人に聞いた「読書にハマるキッカケとなった一冊」全作品紹介②


○絵本/自動文庫/ライトノベル/小説①



○小説②

◾︎『きよしこ』

小学生の時に友人に勧められて読み、初めて小説で涙しました。文章だけで泣けたというのが当時の自分にとって衝撃で、それ以来よく小説を読むようになりました。

女性 20代


◾︎『青い鳥』

初めて何回でも読みたいと思った本です。中学生のときに母が読んでいて良かったよと言っていたので読んでみました。本当の優しさに触れたいときに読みたくなります。

女性 10代

◾︎『わたしと小鳥とすずと』

大抵、一度読んだものはもう手にとらないタイプですが…この本は何度も読み返した記憶があります。担任の先生が好きな本として授業のなかであげていたことがきっかけです。国語か道徳の教科書にも載っていたような気もします。外国の子や知的障害のある子がいた学校で、わかりやすい「わたしと違うな」を感じることが多い環境でした。「みんな違ってみんないい」の一節から、“人それぞれ生まれ持ったものが違うから面白いんだ。“と幼いながらに感じられました。この本と出会ったことで、それぞれがもつ個性を楽しめる視点を得られたように感じます。

女性 20代

◾︎『いのちの光あふれて』

背伸びをしてティーンの海外文学にハマっていた小学生時代に、海外ならではのストレートな物言いや独特なジョークではなく、真正面からの16歳の病気の女の子の心情が響きました。海外文学は言い回しが好きで読んでいたつもりなのに、こんなにも切に迫る言葉があるのかと知らなかったことが悔しくなりました。
そこからまた日本の文学も読むようになり、私の幅を広げてくれた作品です。
この本と小学生のときに出会えたことが私の財産です。

女性 20代

◾︎『赤毛のアン』

アンのロマンチックで唯一無二の世界観が大好きでした。実は母も赤毛のアンが好きで、実家はグリーンゲイブルスをイメージして建てたんだそう。私が赤毛のアンの世界観に惹かれたのは、ずっと赤毛のアンの世界観からインスピレーションを受けた空間で過ごしたからなのかもしれません。私の将来の夢は、「アンの愛情」に出てくるパティの家のような家を建てることです。

女性 20代

◾︎『少年アリス』

本を読むスピードも遅いしそんなに熱中集中して読んだことのなかった自分ですが、学生時代夜中に洗濯機を回してる間の暇つぶしに読んだら面白くて一気に読み終えてしまいました。以降長野まゆみさんの本は古本屋で見つける度に買い、読んでいます。初めて「好きな作家さん」ができました。

20代

◾︎『穴 HOLES』

国語の教科書のおすすめの本紹介に載っていたのでたまにある学校の強制読書時間で読んでみたらびっくりするほど面白くて夢中で読んでました。なんかハッとするような、こことここがそうなってウワ〜!!!みたいな、本を読むことでしか得られない刺激ってあるんだ、、、ということに気づきました。それからしばらく読書ハイになり、週末に図書館に行っては7冊ほど本を借りて1週間で読んでまた借りるということを繰り返していました。マイルドな潔癖症なので図書館の本を読む時用の服、クッションなども用意していました。社会人になった今は完全に図書館の本が無理になってしまったので、ちょこちょこ買っては読んで、ウワ〜!となっています。

女性 20代

◾︎『車輪の下』

中学の朝読書用に本を探していた。兄に相談し『車輪の下』を借りたが、毎日ページをめくっては戻し、めくっては戻しの繰り返しだった。ある雨の降る日、遅刻ギリギリで傘も差さずに走って登校していたところ、リュックサックの背側のポケットに『車輪の下』が入っていることを思い出した。その時はそのことに気づいた程度で済ませたが、学校に着き朝読書の時間になると、ふやけた『車輪の下』が目の前に現れた。他人から借りたものを汚してしまったことを後悔し、放課後本屋に駆け込み、弁償するために一冊購入した。家に帰り、新しく買ったそれを兄に本棚に静かに戻す。
それから月日が経ち、兄が『車輪の下』を読む姿を何度か見かけた。兄は私に読んだ感想を聞くこともしない。話題にも出さない。兄に借りた『車輪の下』と私が新しく購入した『車輪の下』は、装丁デザインの変更で別物だったのに。

男性 20代

◾︎『フラニーとゾーイー』

大学の頃、あまりにフラニーに共感して、文庫10冊以上は知人友人に配りました。

女性 50代

◾︎『ティファニーで朝食を』

主人公たちがニューヨークのデパートで万引きするところ、倫理上ではNGだけど、とても楽しそうなのがよかった。映画と違って原作は男女の友情物語なのもよかった

女性 40代

◾︎『ブエノスアイレス午前零時』

表紙がかっこいいから読みたいと思った。寂しくて変な文章だったけどかっこよかった!

男性 20代

◾︎『サラリーマンよ悪意を抱け』

赤川次郎好きな祖母が私に小説を読みなさいと譲ってくれました。この本から赤川沼にハマり、今でも時々本棚の奥から出して読んでしまいます。

女性 20代

◾︎「ガラダの豚」シリーズ

中2のとき、父の蔵書からおすすめの本として教えてもらって読んだ。

男性 20代

◾︎『テースト・オブ・苦虫』

「正解」を求めてくる現代文の授業に疑問を抱いていた女子高生に救いを与えてくれた。

女性 30代

◾︎『花曇りの向こう』(『夏の体温』収録)

中1の教科書に載っていたお話です。ストーリーよりも、登場人物のおばあちゃんが言った「雲の上はいつも晴れている」ということが記憶に残っています。当時の私は自分のいる場所で雨が降っていたら世界中でも宇宙でも雨が降っていると思っていた大馬鹿者だったので非常に衝撃を受けたのを覚えています。それから本には私の知らない知識やら常識やらが詰め込まれているのかもと思って読書をするようになりました。

女性 10代

◾︎『スモールワールズ』

小説現代で連載していた短編をまとめた本。書籍化される前に小説現代で読んだ時から(初めて読んだのは魔王の帰還だった)、体を雷で撃たれたような衝撃を受けた。こんなに瑞々しくて、心に触れてくるような文章ってあるんだなと思った。それ以来著者一穂ミチさんのファン。

女性 30代

◾︎『生きるぼくら』

この本は高校一年生の夏休みに読書感想文を書くために学校の図書室で借りました。私はそれまで本は難しいものだと思い苦手意識を持っていましたが、原田マハさんの書く文章はとても読みやすくてスっと入ってきました。そこから私は本への苦手意識が無くなり、今でも読書が好きです。原田マハさん、ありがとう!

女性 10代

◾︎『西の魔女が死んだ』

小学校の時からすきで、会社や仕事に疲れたらその本のように田舎に行きたくなる。

女性 10代


◾︎『キッチン』

中学の心が荒んでいたときに読みました。全部が嫌だったけれどこれを読んで、生きるのも悪くないな、と思えたことを覚えています。

女性 10代

中学生の頃、昼休みにひとりでふと図書室に行って偶然手に取ったのがよしもとばななさんの『キッチン』でした。よしもとばななさんの描く繊細なことばと物語の世界観に惹きこまれ、毎日図書室に通い昼休みの15分ほどで夢中で読んでいました。そこからよしもとばななさんの他の作品も読むようになり、読書自体も好きになりました。

女性 10代

姉が好きな作家さんで、姉を知りたくて読んでみたのがきっかけです。私も同じ作家さんにハマり穴を少し理解できたような気持ちになりました。

女性 20代

防弾少年団のナムさんが韓国語訳で読んだと言っていた。当時そのアイドル達が大好きだったので読んでみると、心を鷲掴みにされた。それから吉本ばななを読み漁り、そこから江國香織や村上春樹へ繋がっていった。今では完全なる本の虫です、ありがとうナムさん

女性 20代

中学生の時に出会いました。祖母を亡くして間もなかったため、作品と重なる部分があり、鮮烈で深い感動を覚えた記憶があります。読書はもともと好きでしたが、自分でも小説を書くきっかけとなった本でした。

女性 30代

学校の取り組みで朝15分だけ読書をするというものがあった。各学年に様々なジャンルの本がランダムに提供されており、その中の一冊だったキッチン。難しい言葉が羅列されているわけではないが、書かれていることの深さを自分の中に落とし込むのに時間がかかり、それがまた心地よかった。そんな経験は初めてだった。

女性 40代

◾︎『きらきらひかる』

惹かれていた現代文の先生に薦めてもらい、夜遅い帰りの電車で読んだ。読み終えて顔を上げたときの、窓外を世界が妙な静けさのなかで流れてゆくさまを克明に覚えている。ついさっきまで、自分が生きていることすら忘れるほど、深く生に没入していたことに気がついた。小説の魔力に取り込まれたのはこの瞬間だったと思う。

男性 20代

父親の本棚にあった。そこから江國香織にハマり本を読むことにハマった。

女性 20代

◾︎『落下する夕方』

大切な人から勧められました。
それまで小説は時々読む程度で本に起承転結を求めていたのですが、これを読んで話そのものよりも江國さんから見える世界の切り取り方と発せられる言葉の美しさに驚かされました。文字はこうやって楽しむのだ、と一種の正解を感じた瞬間です。半年くらいはほかの小説が読めないくらいの衝撃で(小説をきっかけに読書にハマったのに)新書ばかり読んでいたくらいです。

女性 20代

◾︎『神様のボート』

明るく儚いけれどもどこか死の空気が漂っており、私の死にたい気持ちに触れてくれる気がした、江國香織さんの本にハマるきっかけとなった一冊です。

女性 20代

『冷静と情熱のあいだ』

言葉を知った。自分の感情に名前があることに感動し、本を読むとは、感じるを文字で表してくれる人に出会う体験ができるんだと知った。

女性 40代

◾︎『ことり』

小川洋子さんを知ったきっかけの本です。学生時代に初めてこの作品を読んでから、切なすぎて未だに読み返せていません。引っ越した今でも本箱にしまってあります。

女性 20代

◾︎『夜のピクニック』

舞台が自分の故郷だったこともあり、今までに読んだどの本よりも親近感を覚えました。自分が高校生になったらこんな青い経験ができるのかなと思っていました。ボロボロになっても常に私のそばにあるとても大切な一冊です!

女性 20代

◾︎『すべて真夜中の恋人たち』

当時大きな失敗をしてしまい、そこから気を紛らわすために読んだ本でしたが、美しい言葉と文章に没頭している自分がいました。

女性 20代

◾︎『通天閣』

本に生きる活力をもらった原体験です。この本に底知れぬパワーを感じた高校時代、気付けば夢中で西加奈子先生の本を読んでいました。そしていつしか辛い時や何かの節目には本を読むようになっていました。

女性 20代

◾︎『きいろいゾウ』

高校生の時、毎日毎日どうしようもなく寂しくて、世の中全ての事にイライラしていた時期がありました。その時、映画「きいろいゾウ」を観て、あんまりにも優しい物語で観ながら号泣して、次の日には原作の文庫本を買って読んでいました。この本は、作中に出てくるソテツみたいに、寂しい心にスッと寄り添ってくれます。毎日毎日どうしようもなく辛かったあの日々は、「きいろいゾウ」に救われました。

女性 20代

◾︎『おまじない』

本はとくに好きという感覚はなく、話題の本をたまにぽつりぽつりと読んでいて、本屋をなんとなく見ていたら、その帯に元欅坂46の長濱ねるさんがコメントを寄せていて、好きだったのでその理由で手に取って購入してみました。
バイトの待ち時間など少しずつ読み進めていくうちに、本を読む時間がいつの間にか心地よいものになっていきました。この本は短編集なのですが、「孫係」というお話が特に好きです。

女性 20代

◾︎『阪急電車』

中学生だった時に、友人から教えてもらって出会った、有川さんの作品。読後感がこんなに満たされる本は初めてだった。

女性 20代

◾︎「図書館戦争」シリーズ

父が病気で入院していた時、やることがなく病院内の図書館をよく利用していた。
それまでの父は読書好きではなかったが、その入院期間を期に本を読むようになった。
その父が「面白い」と言って食い入るように読んでいたのが印象的で私も読んでみようと思った。

女性 20代

中学生の頃映画図書館戦争にハマり、そこから原作の小説を読み好きになりました。有川浩作品を全て読み、そこからほかの作家さんの本も読むようになりました。

女性 20代

寝る時間を惜しんでも本を読む体験を初めてした大切な本。おもしろかった。

女性 20代

高2の学期始めに体調不良で数日休んでいて、休み明け学校行ったら図書委員になっていました。図書委員は1年間図書室掃除なので、掃除をさぼりたくてなんとなく図書室の隅っこで手に取ったのが図書館戦争でした。
毎日放課後の掃除の15分をさぼって読んでいたけど、気付いたら読書習慣ができたのか、話もおもしろく読む手も止まらなくて、いつの間にか続編借りていました。掃除の時に本かりたり返したりリサーチしたりと毎日図書館通いでした。
本の内容についても、魅力的な人物たちが大好きで、何気ない行動にキュンとすることもあれば、台詞にはっと気づくことも多かったです。あのとき出会ったのがあの本だったから、小説が好きになったのだと思います。その後気に入って結局借りるだけで満足できず、本屋で全巻揃えました。

女性  20代

◾︎『蹴りたい背中』

風邪を引いて学校を休むと、母がいつも本を買ってきてくれました。その中の1冊です。中学1年生の頃かと思います。
教室で孤立している主人公と、その頃友達が少なかった自分とどこか似ているように感じられたのかもしれません。どこか共感できるお話と、綿谷りささんの綴る小気味よい文章のおかげで、養生中にもかかわらずどんどん読み進められたのをよく覚えています。
この本から何かを得た、とかではないのですが、自分にハマる文章が存在するんだ、という事実に初めて出会った感覚があります。
この本がきっかけで綿谷りささんの本はつい手に取るようになりました。

女性 30代

◾︎『アッシュベイビー』

くるしい時に、アッシュベイビーの登場人物の感情の波を思い出してなんとか自分を奮い立たせてました。他の人から読むと「理解できない作品」になっちゃうのかもしれないけれど、私にとっては社会との歪みを肯定してくれる、美しくて憎たらしい芸術です。

女性 10代

◾︎『自転しながら公転する』

小説は文章が頭に入らない上に登場人物や展開を覚えられず読みきれないことが多かったのですが、この小説は読み進められました。山本文緒さんが書く文章は絶妙なリアル感、現実世界での痛みを感じられるので、ある意味はらはらしながら読んでいます。特にこの本は長編ながらも目が離せない展開が多く、読んでて飽きなかったです。

女性 20代

◾︎『晴天の迷いクジラ』

当時の職場の先輩に誕生日プレゼントにいただきました。本や音楽に兎に角詳しい先輩が私におすすめだよとくれましたが、本当に面白くて流石だなと今思えばわたしの読書好きを加速させます一冊です。

女性 30代

◾︎『52ヘルツのクジラたち』

初めて本の感想を残したくなった本です。そこから日記や読書が深まりました。自分の気持ちを表してくれてると思いました。

男性 10代

◾︎『凍りのくじら』

SNSで知り合った、少し年上の大好きなお姉様に教えていただいて、大切に読んだ一冊。
当時高校生で、感情を失っていた時期に読みながら嗚咽しました。まだ自分に感情があることに安心して、読み終えてこの本を抱きしめたことをまだ覚えています。
教えてくれたお姉様とはもう連絡も取れないし、会うことも出来ないだろうけど、それでもこれからも忘れることはないだろうし、教えてくれたことに今でも感謝しています。

女性 20代

中学生の時、この本を読んで、震えが走りました。思春期の感性だからより刺さったのだと思います。そこから辻村深月作品をはじめとした小説を読むようになりました。社会人になってから、あまり小説を読まなくなってしまいましたが、もう一度凍りのくじらを読んだ時のような感動する作品に出会いたいものです。

女性 20代

中学生のころ朝読書の時間があり、家から適当に選んだこの本を読んでいたが、あまりの面白さに「この本すげー!」と家族に話したことをはっきり覚えている。それまで本を1冊読み切ったことはほとんどなかったし、読書をするなんて陰気でかっこ悪いと思っていたが、この本に出会えたおかげで読書を馬鹿にしていた自分の方が馬鹿だったと気づくことが出来た。主人公のひねくれた性格を真似て、自分も斜に構えまくったモンスターになってしまったがそれはご愛嬌ということで。

女性 20代

◾︎『傲慢と善良』

この本を読んで、「小説って面白い!映画観てるみたい!もっと色々読みたい!」と読書の楽しさに気付きました。本を読むのが得意ではないので、何か月も家で眠っていましたが面白さに気付いてからは2、3日で(それでも時間がかかったけど)読み終えました。

女性 20代

◾︎『しろいろの街の、その骨の体温の』

もしこの本と出会えていなければ、私の学生時代はもっと悲惨なものになっていたと思います。小さなコミュニティの価値観に苦しみ傷つき、そこから新しい姿を獲得する主人公の姿は、学校に蔓延するあたりまえから私を解放してくれました。
価値観が変われば世界は変わる。読書にはそれだけの力があることを知った私は、その変化を求めて本を読むようになりました。

男性 20代

◾︎『コンビニ人間』

高校入試の問題に出てきて、初めて物語文が面白いと感じそこから読書を楽しむようになったから。

男性 10代

人生で何度か読書にハマるタイミングはあったものの、受験勉強に追われた高3以降読書から遠ざかり、大学時代も専攻に関するものを読むばかりで小説をあまり読んでいませんでした。社会人になってからやっと仕事に慣れ、家でゆっくりする余裕ができたのをきっかけにたまたま手に取ったのがこの作品です。あまりにも面白くて、『コンビニ人間』と同じくらい、それを超える興奮を味わいたくて、読書をしています。『コンビニ人間』を超えるほどの面白い作品にはなかなか出会えませんが、ひとつひとつの本との出会いがとても楽しくなりました。

女性 20代

◾︎『宇宙星人』

女子高からとある大学の理学部に進学し、異性の方が多い環境で精神的に疲れていたときに読みました。暮らしの中で感じていたジェンダーに関する些細なモヤモヤが言語化されており、私だけの特別な考え方だと思っていた負の感情が既に文章として存在していることに安心しつつ衝撃を受けました。

女性 20代


◾︎『推し、燃ゆ』

普段読書を全くしない生活で、活字を読む機会といえばSNSしか思い浮かばないような毎日を過ごしていましたが、私自身が長年アイドルオタクだったため本作品には共感出来る場面が多々あり、本を読むきっかけとなった一冊です。今では月に1冊のペースで小説を読んでいます。

女性 20代

◾︎『好き好き大好き超愛してる』

二十歳の当時好きな人に勧められて読みました。それまでも読書はある程度していましたがこの本を読んでのめり込み、同作家の他の作品も読むようになりました。

男性 30代

◾︎『君の膵臓をたべたい』

それまでほとんど自発的に本を読むことはなかった。高校一年生の時に教室で本当にたまたま読んでいると、クラスの女子に「その本私も読んだ!超泣けるよね〜」と話しかけられた。そんな経験は今までなかったので、カッコつけて本を読むのが好きだとウソをついた。それからウソを隠すために、教室では本を読まないといけないという使命感に駆られて、本を読んでいくうちに本当に好きになってしまった。

男性 20代

◾︎『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

優しさというテーマを、あったかいだけで終わらせない物語性に驚かされた一冊です。優しい人は良い人だという考えに納得できていなかった自分へのアンサー、そして今の自分を型作るピースにもなっています。繊細な心の揺らぎを的確に表す筆者の語彙に惹きつけられ、読書の世界に浸るきっかけとなりました。

女性 10代

◾︎『孤独か、それに等しいもの』

SNS上で同じアイドルグループのファン同士で繋がっているようないないようなやりとりをしていた時に「推しに演じて欲しい物語の登場人物」としてこの作品に出てくる登場人物を挙げている方がいて、気になって読んだ。

女性  20代

◾︎『映画篇』

小学生の時にお父さんが貸してくれた本です。この本の影響で今まであまり観てこなかった映画にも興味がくようになりました。著者の金城一紀の作品を他にも読み、その後純文学が好きになりました。

女性 10代

◾︎『風の歌を聴け』

手に取った理由は、薄かったから、タイトルと佐々木マキの表紙の絵に惹かれたから。読んでみて思ったのは、無駄なものがない、だからかっこいいようなシュールなようなそんな感じ。

男性 10代

初めて読んだのは国語の試験問題として、だった。文章に衝撃を受けて、試験終了後、そのまま書店に直行してこの本を買った。
こんなに斬新な文体があるんだ!と驚いてのめり込み、突き進むように次々と作品を読むことになった。まさに村上作品に取り憑かれていた。

女性 40代

村上春樹氏の処女作『風の歌を聞け』を10代に読み、50を過ぎるまで100回以上読み返し、言葉の一つ一つ、情景の一つ一つが、私の身体の、心の、人生の一部となった、唯一無二の本です。

女性 50代

◾︎『羊をめぐる冒険』

中学生の頃、国語の先生に「ノルウェイの森」を貸してほしいとお願いしました。読むにはまだ早いと思うよ、と言われたけれど(いま振り返るとごもっともだと思う)どうしても、とお願いして貸してもらった。そのとき、こっち良いよと「羊をめぐる冒険」を貸してくれて、多分そのおかげで村上春樹を「ノルウェイの森」だけ読んで嫌になる、みたいなことにならなかった。わたしは彼の作品の台詞に助けられながら生きている気がしてて、一生会うことないと思うけれど、先生にとっても感謝してます。それから、成人して「ノルウェイの森」読み直したら好きになりました。

20代

◾︎『ノルウェイの森』

題名を聞いたことあったから読んでみたら面白くって、この人の他の作品も読もうと思ったらたくさんあって、たくさん読んだら本を読むのが習慣になって、いろんな本を気分で読むように。

女性 20代

小説が醸し出す雰囲気が、そのまま現実の風景にまで侵食してきた初めての一冊です。
純文学の素晴らしさと恐ろしさを知りました。

男性 20代

中学生当時、好きだった女の子が他の男子に勧められて読んでいた本で、自分も読んで話に混ざりたかったのがきっかけ。

男性 40代

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

小学生の時に通っていた塾の先生が、子供の頃に三日三晩部屋にこもって読破したというエピソードを聞いて、自分も同じことをしてみた。

男性 20代

◾︎『海辺のカフカ』

主人公、田村少年は十五歳です。村上作品の中では珍しく若年です。私がこの作品を読んだのは、十五歳の時でした。登校中、何かの拍子に雑木林に潜伏して、学校のチャイムやパトカーのサイレンを聴きながら読みました。始めて学校をズル休みしました。自然光の光の下だと、活字が印刷されたページがやたらに綺麗で、上手く身体に力が入りませんでした。罪悪感と尿意と自分をコントロールできない恐怖で震えながらも、上巻を読み終えました。

女性 20代

◾︎『1Q84』

初めて村上春樹を読んだ日からずっと月がふたつある日を探しています。

男性 10代

私は文学部の学生なのですが、一回生の時に取った哲学の講義で上記の本が紹介されていました。大学院生の腕試し的な意味合いも含まれた実験的なものでしたが、とても面白く聴講したのを覚えています。その後帰省した際にブックオフでたまたま「1Q84」の単行本三冊が三百円で売られているのを発見して買いました。実家から下宿先に仕送りと共に送ってもらい、一年ほど放置した後に(何度か初めのページを開きましたが、途方もない分厚さに心を折られ続けました)手に取り、一週間ほどで読み終えました。大学生になるまでも断続的に小説は読み続けましたが、自らが小説世界の内に含まれてしまったように感じたのは初めての経験であり、そこから村上春樹の長編も短編も読みまくり、今では彼の訳書や彼が影響を受けたと明記している作家の本、そして村上春樹に影響を受けたことを表明している現代の作家のものまで読み漁っています。もっと早くに出会いたかったと偶に思いますが、全てはタイミングなのだろう、僕にとってそれは大学二回生の秋にしかあり得なかったのだろうと思っています。

男性 20代

◾︎『銃』

小中学生の頃は本の虫と言われていたが、同級生にバカにされたことで読まなくなっていった。大学受験が終わり、教習所に通っていたときに又吉さんのYouTubeチャンネルで中村文則さんを知り、ブックオフで購入した。大学に合格しているのかわかっていないタイミングだったので、不安感とこの本の暗さがマッチして、とても没頭して読んだ。純文学といわれるものを初めて読んだので、こんな小説が存在しているんだ、と衝撃を受けた。主人公に妙に共感してしまう部分もあり、今まで自分が築きあげてきたものが壊れてしまうのも一瞬なのではないかと怖くもなりもした。

女性 20代

◾︎『火花』

ブックオフで知ってる本だからなんとなく買った。友だちにおすすめしたらハマってくれた。

男性 10代


○自伝/エッセイ/自己啓発/社会 他

◾︎『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

小学生の頃にお母さんに読んだ方がいいって渡されて、中学生になって読んでみたら面白くてそこから小説にハマりました。

女性 10代

◾︎『ホームレス中学生』

当時、小学校低学年だった私はバラエティー番組がとても好きで、いつも漫才やコントで笑って過ごしていました。そんな我が子に母が「これ面白かったで。芸人の人が書いてんで」と見せてくれたのがこの本です。
漫画ばかり読んでいて、活字ばかりの本に慣れていなかったのですが、そんな私でも読みやすかったのを覚えています。

男性 20代


◾︎『五体不満足』

本の内容は正直あまり覚えてないのですが、小学1年生くらいの頃に親に読むように買い与えられたこの本で読書の習慣がつき、色々本を読むようになりました。

男性 30代

◾︎『すーちゃん』

小学生の頃、初めて図書館の一般書のコーナーで手に取った本です。この本自体はマンガなのですが、学校から帰るとマンガばかりを読んでいた当時の私は「図書館にもマンガって置いてあるんだ……」と驚いた記憶があります。シンプルな絵柄と人のやさしさと棘が同居するような台詞に、面白いマンガを見つけたという喜びがありました。
その後、書架にある作者のマンガを一通り読んで物足りなく思っていた頃、マンガだけではなくエッセイのジャンルで本を書かれている作家の方であることを知りました。作者のエッセイが当時の図書館では見つけられなかったので(置かれていたのかもしれませんが)、本屋に行ってエッセイを買い、読みふける日々を過ごしていたら、いつの間にかマンガを読むのと同じくらい読書にハマっている私がいました。マンガを本に含んでいいのかわかりかねますが、読書にハマるきっかけとして挙げるならこの一冊です。

女性 20代

◾︎『もものかんづめ』

小6で出会い、毎日昼休みも放課後も読み耽っていました。さくらももこさんのユーモラスな語り口やある種のシニシズムは、当時の私にとって衝撃でした。

男性 20代


◾︎『学生時代にやなくてもいい20のこと』

大学時代に暇すぎて学校の図書館でぶらぶらしていたら見つけた。タイトルからして自己啓発本かと思って手に取ったので騙された。面白すぎて、文字でこんなに笑えるんだと驚いた。図書館で声を出さないように必死に耐えた。ここからエッセイにハマって、朝井さんが好きだと書いていたさくらももこさんやオードリー若林さんのエッセイも好きになる。

女性 20代

◾︎『貧乏父さん金持ち父さん』

お金を求めることは悪で、お金を求めないことが美徳だ、という価値観をなんとなく持っていたが、それは与えられた価値観だと感じた。お金を稼ぐことは人の為になることであり、周りを助けられる。これを読んだ後の働き方、生き方にとても影響された。

男性 20代

◾︎『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』

彼氏がよく本を読む人で、どんな本を読んでるんだろう?と気になりパラっとその本を読んで見たら面白かった。
文字が大きめで、下に余白がありとても読みやすく勢いでその場で1冊読んでしまった。(数十年ぶりに1冊読み切れた)
今までは本を買ってもめんどくさくなり最後まで読みきれないことばかりだったが、私にも本読めるんだ!!と自信がついた。
それからは本読みの友達にもおすすめを聞いて買ったり、好きな映画の原作小説など読むようになった。

女性 20代

◾︎『自分の中に毒を持て』

浪人時代、鬱屈とした生活を送る中で、本屋に行くことが息抜きになっていた。普段は立ち寄らない美術書コーナーになんとなく行ったらこの本が面起きされていて、なんとなく手に取った。
岡本太郎がたくさん文章を残していることも、その時まで知らなかったし、奇抜な、よく分からない変な人なんだろうという思い込みしか無かったが、その本を立ち読みしていたら全くそうではないことがわかって興味を持ち、そのまま購入。夢中で読んだ。そこから他の著作も読み始め、彼がフランスで勉強した民族学や宗教学、民俗学、哲学などにも関心が向いていき、いつしか人文学の本にハマるようになっていた。
色々と読み進めるうちに『自分の中に毒を持て』に書かれていることもより深読みすることができるようになっていることにも再読して気づき、やはり面白い本だと再確認。今も岡本太郎を軸にして色々な本を読んでいる。

男性 30代

◾︎『さみしい夜にはペンを持て』


新卒で入った会社を1年未満で辞めて、ひとり暮らしでさみしい時に出会って、読みました。どんなにさみしくても、そこにはいつも過去の自分、過去が作ってくれた今の自分があるから大丈夫、孤独でも大丈夫だと思えました。

女性 20代


◾︎『努力論』

大学最後の夏休み。今まで自堕落に過ごし、何も積み重ねたものがなく、無闇に焦っていた。少しでも何か変えたいと思いBOOK・OFFで安い本を大量に漁っていた。その中の一冊がこれ。買った理由はタイトルがかっこいいからだった。でも何も知らずに買って後悔した。文章が難しい。漢字もわからない。
だがここまで読み進めて引き下がるのも悔しいのでかなり時間と労力をかけて読み終えた。iPhoneの手書き入力機能にはかなりお世話になった。課題でも無いし生活の為でも無いものにここまで心血注いだのは初めてかも知れない。

正直、本の内容はちょびっとしか覚えていない。あんなに苦労して読んだのに自分の海馬はこんなものか、と悲しくなるぐらい覚えていない。だけれど、あの険しい山の様な本を曲がりなりにも読み終えたことはちょっとの自信になっていて、今では小難しい内容でも「あの本の苦労に比べればな」と軽やかな気持ちで読める様になった。読書の体力がついたらまた再挑戦したいと思っている。今度はもっと気楽な気持ちで読めるといいな。

女性 20代

◾︎『人とこの世界』

大学1年の春、河野通和の19歳の読書というサイトで紹介されていたのを見て手に取りました。日本語なのに内容の1割も理解できなくて、それでも最高に面白かった。というより、これから自分が成長すればするほどこの本はもっと面白くなるだろう、という予感にあふれていました。
世の中にはこんなに突き抜けた人たちがいるんだと知って途方に暮れました。この本が書かれた頃と時代はもう全然違うし、私自身彼らとは全く異なるキャリアを歩み出していますが、彼らの生き方は私の中の一つの基準です。彼らのように人生を楽しみ尽くしたい、と頭の片隅でいつもなんとなく思っています。

女性 20代

◾︎『武満徹エッセイ選 言葉の海へ』

哲学的な内容ですが、不思議と理解できるような気がしてスムーズに読むことができた本です。その内容から、自然やこの世界との関わり方に大きく影響を受けました。

男性 20代


◾︎『愛するということ』

コロナ禍のときに、「せっかく時間があるのだから、ちょっと厚めの本なんか読んでみちゃおう」なんて少し背伸びをした気持ちで読んでみたら、難しくて難しくて。

悔しいので、ノートとペンを横に一生懸命噛み砕きながら読んだら、忘れられない本になりました。それからは、「あの読書体験をもう一度したい」という思いで、本にはまっていきました。

女性 20代

◾︎『母という呪縛 娘という牢獄』

4年ほど前に鬱状態となり、読書というものができなくなっていました。文字を追っても意味が入ってこず、集中できず、諦めていました。
そんなある日、Twitterで見かけたこの本が何となく気になり、「どうせ読めないけど買ってみようか」と購入しました。読み始めてみると、まあ面白い!実家から一人暮らしの家に戻ってくる電車の中(3時間半ほど)で、一気に読み切ってしまったほどです。
読了できた、集中できた、という喜びが大きな成功体験となりました。それ以来、後輩から勧めてもらった本や書店で気になった本を少しずつ購入し読むようになりました。

女性 20代

◾︎『自由からの逃走』

全く読書をしてこなかった自分が、背伸びして高1の時に買った本。

男性 20代


◾︎『ゼロ年代の想像力』

批評によって世界が言葉になって意味付けされていく快感を知ることができた。知る事が絶望に繋がるとしても止まられない知的好奇心を知った。

男性 20代

◾︎『言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学』

大学一回生の春に読みました。わたしは大学に入学する以前は読書の習慣がなく、また学問にもそれほど興味がありませんでした。しかし、大学生協の書店でなにげなく本書を手にとったことにより、読書のみならず学問の沼にハマってゆくこととなりました。本書は認知言語学の一般向け入門書ですが、そのきわめてユニークな点として挙げられるのが、認知言語学者が認知言語学について哲学者に講義を行ない、それに対して哲学者が忌憚なく問いや批判を投げかけるというところです。本書を読むことで認知言語学をおもしろく学べるだけでなく、その哲学的含意についても想像力を刺激されてたのしいです。

わたし自身は、まさに本書を読んだことを契機に言語学を専攻しました。もっとも、のちにわたしの関心が言語学から哲学へと移っていったことの背景にも本書の存在があるのですが。

20代

◾︎『一億三千万人のための 小説教室』

作者の高橋源一郎氏が、この本を出版した頃に講師として大学に招かれ、その縁でいくつかの作品を読んだらとても面白く、気がついたら読書にハマっていた。(同著者の)小説なら『さようなら、ギャングたち』、書評なら『文学なんかこわくない』などが特に心に残っている。

男性 40代

◾︎『アラブ、祈りとしての文学』

文学って「祈り」なんだと思い直して、読む気になった。私にとってはずっと意義みたいなものが大事だったから。

男性 30代

◾︎『こころをゆさぶる言葉たちよ』

コロナウイルスの影響で学校が臨時休業になる期間があったので、休業になる前日に図書室でなんとなく借りたのがこの本を読むきっかけです。(当時中学二年生)
 この詩集はアンソロジーになっていて、さまざまな詩人の作品が収められています。その中の一つ、高村光太郎の『ぼろぼろな駝鳥』に私は恐ろしいほど心を奪われました。一行一行を読んでいくほど、光太郎の感情が直接私の心に届きます。あんまりにも、この、抑えきれない怒りを感じる文章は、中学生という多感な時期の私を、大きく揺さぶったのです。とにかく一度読んだだけで、私はこの詩に魅せらたのです。
 その後、休業の期間が明けて、私はすぐに光太郎の詩集を借り、智恵子さんとの話を知り、ますます高村光太郎に惹かれていくと同時に、詩を読むことが好きになっていきました。この本を読み、光太郎の他に気になっていた中原中也や八木重吉などの詩集を読み終える頃には、すっかり詩の虜です。
 そして、今(新高校三年生)では詩にとどまらず、短歌や俳句、文学史などを自主的に学ぶようになりました。それも全てあの時、この本に出会えたおかげです。

女性 10代

◾︎『読まずに死ねるか!』

日本冒険小説協会の設立人、内藤陳 氏の著書。冒険小説・面白本のお薦めガイド。この本がきっかけで冒険小説・ミステリー小説を読むようになった。

男性 50代


◾︎『バーナード嬢曰く。』(コミック)

元々読書が好きでしばらく遠ざかっていたが、この本のおかげで改めて読書がいいと思えるきっかけになり、好きな本のジャンルも広がった。

男性 20代

◾︎『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』

自分以外の他者の人生を経験しているようでした。これからどんなことあっても前向きに捉えられそうです。

男性 20代


✱ ✱ ✱

おわりに

 いかがだったでしょうか。懐かしい「一冊」や、気になる「一冊」は見つかったでしょうか。

 読書は義務でもなければ、なにか特別な必要に迫られてするものでもありません。書店などはまさに「不要不急」の極北です。しかし生活に「必要のない本」が、どうしても必要な瞬間が訪れることもあると思います。

  そんな時に、このアンケートをブックガイドとしてぜひ活用してみてください。ここにはたくさんの本好きの声が集まっています。もし、この中に興味を惹かれる本が一冊でもあれば、ぜひ実際に書店で手に取ってみてください。

  本はいつ読んでもいいものです。勿論、読まなくてもいいものです。ですが、本には人それぞれの「出会うべき時」、言い換えれば「あなたにとっての旬」があると考えます。そして、出会うべき時に出会うべき人に出会えるように、人は出会うべき時に出会うべき本に出会える、というのが私の持論です。どうかその機を逃さないように、感受性のアンテナをしっかりと張り続けて生きてください。一書店員から皆さんへのお願いです。

 それでは、素敵な読書ライフを。

ここから先は

0字

総合的な探求の時間

¥100 / 月
このメンバーシップの詳細

最後までありがとうございます。