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ロシア語とポーランド語と…

先月の秋休み、念願のポーランド旅行へ。

実を言うと訪れたい特別な理由はなかったものの、とってもぼんやりとした自分の中のポーランド風景、文化に対するイメージが好きで、長年訪れたいと思っていた国でした。

大学で同じロシア語の授業を取っていたポーランド人の同級生が「ポーランド語とロシア語は似ているから自分にとって簡単だよ」と言っていたのを思い出し「ポーランド語の知識がゼロな私でも、旅行中ほんの少しぐらいはなんとなーくいくつかの単語を理解できるのだろうか」とワクワクしながら現地へ。

ちなみに、ロシア語初級クラスだったのでポーランド語が母国語の彼女には簡単すぎたのだと思います。しばらくして他のクラスに移動したようでした。


似ている単語がちらほら

ポーランド語もロシア語もスラブ語系言語に属します。ロシア語はキリル文字であるものの、それでもやはり似ている単語が多いのかもしれないというのが第一印象でした。

そんな一週間の滞在中、いくつか類似する単語や表現に出会いました↓

  • おはよう

ロシア語: Доброе утро (ドーブラエ ウートラ)
ポーランド語: Dzień dobry (ジェン ドブリ)

  • さようなら

ロシア語: До свидания (ダスヴィダーニヤ)
ポーランド語: Do widzenia (ド ヴィジェニャ)

  • 形容詞「新しい」

ロシア語:новый (ノーヴィ)
ポーランド語:nowy

  • 名詞「家」

ロシア語:дом (ドム)
ポーランド語:dom

調べたところポーランド語もロシア語と同様、男性・女性・中性名詞があるようです。名詞の”性別”による語尾の変化や、場合によっては動詞の活用にも適用されるという点でロシア語と似ていると思いました。

一方で、綴りが似ていても意味が異なる単語や、微妙なニュアンスの違いがある語彙が多く存在するとのことで興味深いです。ロシア語とポーランド語両方を話す人が周りにいたら話を聞いてみたい、、、。

ポーランド旅行Vlogはこちらから↓


ちなみに私はフィンランドに住んでいますが、フィンランド語の格変化はかなり面倒。格によって毎度名詞や形容詞の語尾が変わりまくるのですが、幸いなことに性はありません。

フィンランド語といえば隣国のエストニア語とも似ている単語が多いのですが、フィンランド語話者がエストニアに行き、標識やレストランのメニューを見ても何を意味しているかは大体理解できることが多いです。

しかし、外国語でのコミュニケーションの面白さはそう上手くはいかないこと。込み入った会話はそう簡単にはいきません。

「エストニア語話者はフィンランド語を理解できるのか?」という実験動画があります。フィンランド人とエストニア人がお互いの言語のみを話し、何について語っているのかを当てるというものなのですが、基本的な内容はお互いなんとなく理解できるものの詳細についてはやはり理解できず意思疎通に苦労する様子が描かれています。面白いので興味のある方はぜひご覧ください!↓


まとまりがないブログになってしまいましたが、新たな外国語に触れる面白さは、その言葉の違いや独自の文法ルールを学ぶ過程にあると思います。

同じスラブ語系でも、当然ロシア語とポーランド語には異なる部分も多くあり、フィンランド語とエストニア語の関係もまた、言葉の壁を感じさせてくれます。言語学習を進めていく中で、少しずつ理解できる単語や表現が増えていくのは楽しいですしそれこそ言語学習の醍醐味だと思います。


(※私は言語学を専攻しているわけでもプロでもありませんので、こちらの内容に間違いがあった場合は教えてくださるとありがたいです。)

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