大谷翔平選手から学びたいこと
今週は、MLBロサンゼルス・ドジャースへの移籍が決まった大谷翔平選手の話題で盛り上がっていますね。
中でも莫大な契約金に関する記事を多く目にします。メジャー史上最高の10年総額7億ドルは北米のプロスポーツ史上でも最高額と言われており、今や彼は野球選手の枠を超えて注目される存在となっています。
大谷選手自身はお金に執着はないということですが、世間的に見ればこれだけの大きな額で契約したアスリートということで彼の知名度は世界の中でさらに飛躍したわけなので、そこをプラスに捉えればお金の話題も意味のあるもので、知名度の高さは今後の彼の社会活動を支える大きな力となることでしょう。
さて、連日報道される大谷選手のニュースを見聞きし、多くの人はどんなことを思うでしょうか。
1,000億円なんて、どうやって使うんだろう…。彼はユニコーンだからそんなことができたんだ…。恵まれた体に類稀なる才能、さらに努力家、そして強運の持ち主だからこんな存在になれたんだ…。
確かに彼は唯一無二の存在であり、特別な日本人です。
誰もが羨む完璧人間のように見えます。
ですが、
彼だって一人の普通の人間です。
試合に負ければ悔しい思いをし、失敗すればその瞬間落ち込みもするでしょう。
打者大谷選手の今年の打率は3割4厘。135試合に出場し、599回打席に立ち、151本の安打でそのうちホームランを44本打ちました。投手としては23回先発し、10勝しました。二刀流である時点でこの成績は信じられないことで、ア・リーグMVP受賞という素晴らしい評価を得ているわけですが、平たく見れば、打率3割ということは10回に3回の成功、残りの7回は悔しい結果ということです。投げても半分以上で苦しく悔しい思いをしたということです。
つまり、
彼の日常は、大半が苦しいこと、悔しいことの連続なのです。
しかもどんな姿も大勢の目にさらされる。そんな厳しい状況の中で、チームを優勝に導くためにトレーニングを重ね、メンタルをも整える。世間の評価や注目度なんて気にしている暇はありません。
他人が窺い知ることのできない大谷選手だけの世界、そんな中で日々彼は自分自身と闘っているのです。もっと強くなりたい、もっと上手になりたいと、ひたすらできることに集中し続けているのです。
いかがでしょうか。そういう風に考えれば、彼の世界と私たちの世界に大きな違いはないと思えるのではないでしょうか。
そうです。
私たちと彼との間には、ヒューマンビーイングとしての大きな違いはないのです。
だからこそ私たちは、毎日のように流れる大谷選手についての報道の中から、多くのことを学びとって自分自身の行動に活かすことができるのです。
そんな風に考えながら、大谷選手の尊さと、私たちが得られることをあげてみましょう。
自己認識と自己受容
大谷選手は自分自身の能力と限界を深く理解し、それらを受け入れることで、自分の目標に向かって着実に進んでいます。今の自分の体が永遠に保てるわけではない、むしろ体力においては低下し始めているということを彼は冷静に見極めてさえいます。
私たちも自己認識を深め、自分自身を受け入れることで、より明確な目標設定と実現が可能になります。自分を深く理解することが、次のステップへの原動力となるのです。困難に立ち向かう勇気
大谷選手は、新しい挑戦や困難な状況にも積極的に取り組んでいます。ワールドシリーズで優勝するという目標を実現させるために自らの環境を積極的に変えていく。気心の知れたチームメイトや居心地の良い場所から離れることを決断したのです。
私たちも困難をただ避けるのではなく、それを成長の機会と捉えることで、人生において大きな一歩を踏み出せるようになるのではないでしょうか。一貫性と忍耐力
大谷選手は、自分が信じる道を一貫して追求しています。これは一芸に秀でる彼だからそできることかもしれません。一芸に秀でれば、やることはシンプルで集中力も高まります。
ただし、視野を広げて考えてみましょう。たとえいろんなことに手を出すとしても大切なことは「何を信じてどう生きるか」なのです。そこに忍耐力と一貫性があれば、私たちも目標に向かって努力を続けられるというわけです。柔軟性と学習意欲
大谷選手は持ち前の明るい性格でドジャースのチームメイトやファンからも愛される存在となるのがもう目に見えていますね。確かに彼は生まれ持っての愛され人かもしれません。ただ、彼のインタビューの受け答え方や試合中の行動、ファンへの姿勢を見ていると、彼の態度や人柄は、彼のこれまでの環境や状況から彼自身が感じ取り、学び、そして柔軟に対応する力をつけてきた結果であると知ることができます。彼は常に学び続けることで、自己を改善し続けているのです。
私たちも、柔軟性を忘れずに、常に新しいことを学ぶ意欲を持ち続けることで自分で自分をブラッシュアップし、進化し続けることができるのです。周囲への敬意とチームワーク
ドジャースへの移籍発表時の大谷選手からのメッセージ、そして先日行われた記者会見での彼の冒頭スピーチで強く感じられたことは、大谷選手はチームの一員としての役割を重視し、周囲との協調を大切にしています。そんな彼の気持ちや姿勢は、おそらくチームメイトの気持ちや態度さえも変えることになるでしょう。メジャーリーグのしかも人気球団の選手たちとなれば「自分こそが最高だい!」と思っている面々ばかり。しかし、たとえばそんな一人であるケリー投手さえも快く背番号を譲ってくれたあたり、すでに大谷選手はチームに溶け込んでいるといっても過言ではないでしょう。彼はすでにドジャースの一員としての仕事を始めているのです。
私たちも、チームワークの力を理解し、周囲と協力し、敬意を持って接することで、より大きな成果を実現させることができるのです。
大谷翔平選手への敬意と、私たちに誇りと自信をもたらしてくれる彼に感謝したいと思います。
大谷選手は大丈夫、あなたも、もちろん大丈夫!
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