「イケおじ」は鬼滅の刃が魅力の刃になる
自己紹介
昭和~平成に替わる時期にANAに入社し、良い時代にCA生活を送りました。時代は流れ、ANA仲間とマナー研修会社を立ち上げ間もなく10年。令和の時代に取り残されないように必死で若い世代と交流し、その中で若い世代と私たち世代をつなぐ~「イケおじ」として知っておきたい~記事を書いております。同じ世代の皆様のお役に立てば幸いです。
橋下徹氏、「鬼滅の刃」“まっすぐさ”は魅力も「くたびれた僕ら世代はちょっときつい」という記事より
橋下さんのこんな記事を読みました。「くたびれた」なんておっしゃるにはまだまだお若いのに~と思ってしまいますが、流行りものをしっかり抑えておきながら自虐的に表現するあたり、女性からするとキュートに見えたりします。
さて「イケおじ」の皆様はこの「鬼滅の刃」をご覧になりましたでしょうか。この質問は、「キメハラ」ともいわれるそうで、「鬼滅まだ見てないの?」「見ようよ」と押し付けてくる行為と受け取られることがあるそうです。
今の時代は何でもハラスメントになるので発言には注意が必要ですね。今に「こんな程度のことでハラスメントと言われた(泣)」と言うような、ハラスメント(と言われた)ハラスメント=ハラハラを訴える人が増えれば少しは落ち着いてくるのでしょうか。
さて、今回は「キメハラ」ということではなく、もし記事を読んで興味が湧いたらご覧くださいという程度にご理解いただけば幸いです。ちなみに私は、4月のステイホーム中にネットフリックスで一気にアニメを見ました。夜通し泣いて翌朝起きたときに、i-phoneのFaceIDに認識されないほど目が腫れあがっていました。
全集中でスキの糸をとらえた自己紹介
先日、菅総理が衆院予算委員会で、「全集中の呼吸で答弁させていただきます」と鬼滅の刃の主人公炭治郎の決め台詞を使っていましたね。今回「イケおじ(イケてるおじさん)」としてご紹介したかったのは、時流をつかんでここぞ!という時にそれをウィットに飛んだ方法で披露することでした。しかし残念ながら、今回の総理の発言は「イケおじ」とは言えないと感じました。
ある「イケおじ」の発言と総理の発言を比較してみたいと思います。その「イケおじ」は50代前半の方で、ある会での自己紹介のシーンでこんなことを仰いました。
「私は話下手ですが、今日はせっかくの機会です。全集中で皆さんのスキの糸を見つけて会話の呼吸をつかみたいと思います。」
そう言いながら、「スキの糸」と言った時に映画の炭治郎さながらに、少年のような輝いた視線で「スキの糸」を見つけた時のシャープな表情を見せ、その「スキの糸」にズバッと刀を切り込むようなハンドアクションを入れたのです。
この「イケおじ」の自己紹介には、にわか鬼滅の刃ファンの私はもちろん、会場中も大喝采になりました。若い女子たちは「こういう上司がいて欲しいよね~」とキュンキュンな様子です。この後、彼が会話の呼吸を難なくつかみ注目の人になったのは言うまでもありません。
この「イケおじ」は、本当に映画を見て引用したんだろうなぁと感じさせました。総理の「全集中」発言はどこかにテレがあると感じさせ、活舌も良くなく、それはまるで初めて発した言葉のようでした。今回「イケおじ」が心から「鬼滅の刃」を愛してこの引用を用いたと感じさせることと比べると、「愛情」の度合いが違って感じられます。
「そこに愛はあるんか?」というCMもありますが、今の時代「愛情」の度合いによって人が集まってくるかどうかが変わってくるのではないでしょうか。自分以外の何かに本気で愛情をかけられる人は、きっと家族にも、部下にも、お客様にも、愛情をかけてくれるように感じられます。
「イケおじ」は「愛」をもって何にでも興味を持ち、世代を超えて素敵と思ってもらえる人だと感じました。そして「イケおじ」は「モテおじ」になることも証明される事例でした。