83歳の話す戦争
戦争をしらない世代です。資料や資料館、人の話からしか得ることが出来ないのが実態です。恐ろしさなんか感じることが難しいと思ってました。
これも25歳の頃。83歳のお爺ちゃん(明治・大正生まれ)たちと話している延長で、戦争の話が出た。私は、戦争へ行く必要性の有無が飲み会で出た話をした。
83歳のメンバーの中で、老若関係なく女性職員ファンが多いお爺ちゃんの血相が変わった。
・誰が戦争に行くべき!なんて言ってる?どうせ、行ったことのないのが言ってるのだろう。私が20代の頃、戦地(海外)へ行った。隊長へ言われて使いに出た。真っ暗な明かりのない夜の山道を一人歩いたさ。男のくせに泣いて歩いたさ。やっとで、明るい小さな光が山のいたるところに見えてきた。ホッとして、その光を手に持ち歩こうと近づいたら・・・
※ 捕虜の切り落とされた生首だった。明るい光と思っていた無数の光(真っ暗な夜道であるため、人の生首は白く明るく見えるそうだ)は、全て人の生首だった。わかるか?そんな中を歩く人間の気持ちが!捕虜だろうが何だろうが、人の生首を見るというのが、どんなものか わかるか?戦争とは、そういうこともあるんだよ!(激怒)
お爺ちゃんの形相も強烈だったが、この話は永遠に忘れることのない戦争を経験したことのない私が感じた猛烈に恐ろしいことだった。