ワタナベ

卒業研究の一環として制作記録を書かせて頂いております。 投稿する題材は主に「光造形3D…

ワタナベ

卒業研究の一環として制作記録を書かせて頂いております。 投稿する題材は主に「光造形3Dプリンターを使用した大型モデル制作」です。 卒業後も続けるつもりなので、もしご興味があれば読んで頂けると嬉しいです。 初めて1か月してからプロフィール欄の存在に気が付きました...。

最近の記事

3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.5

どうも、お久しぶりです。 私生活が忙しすぎて2か月位放置してしまいました…。 もしまだ興味があれば、見ていってください。 3.モデルのパーツ分割 続きそれではカットしていきます。 以前制作した「干将莫邪」の時は平面や直線の多いモデルだったので直線でカットしてしまいました。しかし今回は凸凹で曲線が多いモデルなので、合わせ目消しの作業を楽にするためにも「模様や段差に合わせたカット」をしようと思います。 基本的な流れは「干将莫邪」の時と同じです。 「干将莫邪」の時はこの平面を

    • ミニフィギュア 組み立て説明書

      パーツは以下の4点です。 ①ビールケース上 ②ビールケース下 ③本体 ④土台 まず始めに土台のモールドに沿って「ビールケース下」を置き、その上に「ビールケース上」を置きます。 ビールケースを2つ配置出来たら、「③本体」パーツのポリタンク底部にある2本のピンを「①ビールケース上」の指定位置に差し込みます。 ピンを差し込み、↓画像の様になれば完成になります!

      • 3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.4

        2.モデリング 続き【スカルプトモード】で傷を彫ってリアルにしていきます。 まずはブラシのアイコンをクリックして、ブラシの種類を変更します。 しかし、このブラシはデフォルトの状態では使うことが出来ません。 これはとある方が作ったオリジナルのブラシなので、自分のBlenderに後付けで入れてあげる必要があります。 詳しい手順はコチラの動画を参考にさせて頂きました。 とても助かりました。ありがとうございます…! このブラシを使用してのっぺりした表面をリアルなものにしていき

        • 3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.3

          2.モデリング 続き早速スカルプトを使って模様を彫り込んでいきます。 とりあえずこんな感じになりました。 模様以外にも、一部角ばらせたり削り盛りもしました。 書き忘れていましたが、編集モード同様に左右対称の造形が出来ます。 編集モードと同じようにミラーさせたい軸をクリック(今回はX軸)して 片面にブラシをかけると、もう片面にも同じ模様が彫られていますね。 ここまで出来ました。 次に後ろ半分パーツの背中についてる茶色のトゲトゲ(牙かな)も作ります。 いつも通り、立方体

        3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.5

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.2

          2.モデリング 続き前半分の茶色部分の大まかな形が出来たので 次は後ろ半分(青緑部分)の形を作っていきます。 といっても手順は前半分と同じです。 サブディビジョンサーフェイスを適用した状態で資料通りの形状に なるように調整して輪郭を作ります。 クリースとサブディビジョンサーフェイスを使って形を整えます。 クリース値はMAXの「1」だけでなく、「0.3」や「0.5」なども使ってやると 良い感じになる気がします。 ここまで出来たら、今作った後ろ半分のパーツに甲殻の模様を彫り

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.2

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.1

          はじめに光造形3Dプリンターでは制作の難しい「大型のモデル」を試行錯誤しながら作っていく制作記録です。制作過程で、モデリングや3Dプリントにおける初歩的な知識等は説明していませんが、あくまでこの記事は「制作記録」であり、「説明書」ではありませんのでご了承ください。 制作過程で発生する様々なトラブルに対するトラブルシューティング記事も まとめていますので、こちらも読んでみてください! →大型モデル制作 トラブルシューティング  https://note.com/fine_y

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 王剣シツライ」 Part.1

          3Dプリンターによる大型モデル制作       トラブルシューティング           【1.モデリング】 1-2

          トラブル.2モデルをエクスポートすると表面がカクカクになってしまう。  モデリングが完了し、Blender から別ソフトに移したところ「滑らかだった面がカクカクになってしまった。」という場合があります。 こうなった場合、以下の2つの原因が考えられます。 ①スムーズシェードを使って滑らかにしている。 ②サブディビジョンサーフェイスを適用し忘れている。 ②は適用すれば済む話なのですが、問題は①です。 Blenderの機能にある「スムーズシェード」は法線を計算して面を「滑らかに

          3Dプリンターによる大型モデル制作       トラブルシューティング           【1.モデリング】 1-2

          3Dプリンターによる大型モデル制作       トラブルシューティング           【1.モデリング】 1-1

          トラブル.1bool tool が失敗する。 bool tool を使って分割や結合をするときに画像のようになって失敗してしまう…。↓ このような現象が起こる時、ほとんどの場合は 「綺麗なモデルになっていない」ことが原因です。 ここで言う「綺麗なモデル」とは… 1.メッシュに穴が開いている。 2.面の向きが反転してしまっている。 3.点や辺が重複している。 4.モデル内部に面が埋もれている。 このような問題点が無いモデルを、私は「綺麗なモデル」と呼んでいます。 逆に、

          3Dプリンターによる大型モデル制作       トラブルシューティング           【1.モデリング】 1-1

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑩

          10.仕上げ最後に軽いウェザリングやチッピングを行いリアルな仕上がりにします。 まずはウェザリングです。 TAMIYA ウェザリングマスターの「スス色」を使って、モデルの陰影を強調していきます。 タミヤ ウェザリングマスターB(スノー・スス・サビ) https://amzn.asia/d/dA3r999 次に水性ホビーカラーの「シルバー」を使ってエッジ部分に チッピング塗装をしていきます。 チッピングスポンジがあると綺麗にできますが、メラニンスポンジなどでも代用可能で

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑩

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑨

          9.塗装 続きそれでは塗装作業に入ります。 何度も書きますが、塗装を成功させるコツは ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ①乾燥した天候の時に行う(夜に塗装しても良いけど、夜露に注意)。 ②焦らずに、薄く複数回塗り重ねていく。とにかく心に余裕を持つ。 ③どんなに注意していても失敗してしまう時もある。  「ダメそう」と感じたら、素直にやり直した方が良い時もある。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上の3点に

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑨

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑧

          8.組み立て・表面処理パーツの組み立てに移ります。 まずはモデリングした「円柱★」寸法を参考にアクリル棒をカットします。 パイプカッターがあれば綺麗にカットできます。 SK11 パイプカッター 切断能力 4~32mm PC-32 https://amzn.asia/d/d17uqiN カットしたパイプを支柱にして、パーツを組み立てていきます。 特に問題無さそうなので、瞬間接着剤を使って支柱とパーツを接着します。 アルテコスプレーがあれば作業効率が上がります。 アルテコ

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑧

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑦

          6.データのスライス 続きCHITU BOX でサポートの設置を行います。 まずはサポートの「自動生成」を行います。 サポートパラメータを設定して「+床面のみ」をクリックすると 設定したパラメータを参照してサポートが自動生成されます。 「+すべて」を押すと、モデルの内部にもサポートが生成されます。 今回は内部のサポートを取るのが面倒なので「+床面のみ」で生成します。 今回設定したパラメータは↓の写真の通りです。 「中間」「下部」「ラフト」は初期値から変更していません。

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑦

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑥

          6. データのスライスそれでは、作成した stl データを3Dプリンターで印刷するために スライサーソフトを使って印刷データを作っていきます。 スライサーソフトも色々種類がありますが、今回は無料ソフトの 「CHITU BOX」を使っていきます。 無料のスライサーソフトの中ではかなり有名なので情報収集も楽だと 思い、このソフトを使っています。 ソフト設定で使用する3Dプリンターの機種を選べるので 私が使用している「ELEGOO Saturn2」を選択してあります。 「Ble

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑥

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑤

          5.モデリング 仕上げBlender に帰ってきたら、先ほどエクスポートした 中空化データをインポートします。 「ファイル」→「インポート」 これで4パーツ分のデータを Blender 上にインポートします。 それでは組み立てをするためにデータを加工していきます。 今回考えている組み立て方はこんな感じです↓ これを出来るように、モデルに少し加工していきます。 芯となるアクリル棒はホームセンター「カインズ」で購入した 直径15mm・長さ1mのものを使用します。 アルミ棒で

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.⑤

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.④

          【編集モード】 編集モードで分割する面の形状を目的のカタチに変形していきます。 面形状が出来たら「オブジェクトモード」に移行してソリッド化します。 【オブジェクトモード】 ここまで来れたら先ほどの分割手順と同じです! 「切る側のモデル」→「切られる側のモデル」 の順に選択して bool tool の Difference を使います。 これでモデルの分割が完了しました! 今回は合計4パーツに分割して印刷していきます! 4.モデルの中空化パーツの分割に成功したので、

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.④

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.③

          3Dプリンターによる大型モデル制作 実物大 干将(干将・莫邪) ② の続きの記事となります。 3.モデルの分割 続き 「bool tool」を使ってモデルを分割していきます。 【オブジェクトモード】 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ①「切る側のモデル(今回は平面)」         ↓ ②「切られる側のモデル(今回は干将莫邪)」 (①を選択している状態で Windows → [Shift]押しながら②をクリック Mac → ) ーーーー

          3Dプリンターによる大型モデル制作         「実寸大 干将莫邪(干将)」 part.③