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4月の沖縄県総合運動公園

お気に入りの沖縄県総合運動公園の12か月をこれから投稿していきます。

 少しの時間、沖縄の美しい自然をお楽しみください。


うりずんの季節


今は ”うりずん” と呼ばれる沖縄の最も快適な季節です。
ゴールデンウイークの終わりごろにはもう梅雨になってしまいます。

沖縄はまだまだ朝晩は涼しく過ごせるのですが、もう公園の植物達は若夏モードへ変身中です。

先月までは赤く紅葉したり、葉を落としたりしていたモモタマナも若芽から若葉へと装い変化させています。

 モモタマナは方言名でクワディーサーです。
沖縄では最も一般的な街路樹の一つで、大きな葉で日傘のようにありがたい木陰を与えてくれます。季節変化の少ない沖縄にあっては例外的な存在で、冬季には真っ赤に紅葉します。私の大好きな木です。
 しだいに緑色が濃ゆくなり、葉も厚くなりますが、日差しの透過する若葉の頃がとても清涼感があり素敵です。


先月まではこんな感じ、葉を落とした後で若芽がでました


若葉になる前は少し赤みがあるがまた風情がある
若芽は葉脈や色味のグラデーションが美しい
モモタマナの若芽遠景
若芽から若葉へ成長した木もありました


モモタマナ以外の若葉も素敵です

この時期の若葉は葉が薄く、美しい若緑を呈するのでとても素敵です。

でもモモタマナ以外の若葉も美しいです、ではご紹介

アカギの若葉

これも沖縄ではポピュラーな街路樹です。


テニスコートの売店横のアカギ


運動施設エリアの池に垂れる
ホルトノキ
ホルトノキの葉が日差しに透けて
美しい、モミジのような形状で


オオバギの木洩れ日
オオバギの木洩れ日2
青空と若葉のコントラストが美しい(ナンキンハゼ)

アコウの木ほか生命力あふれる植物

アコウは締め殺しの木と呼ばれるガジュマルの仲間で、公園内に沢山生えています。時には、ほかの木を覆うように成長します。
やはり今は若芽の季節

アコウの木の若芽

アコウは生命力を感じる木です

血管の浮き出たたくましい男性の手のような力強さ


沖縄は表土が薄い土地ですが、木たちは必死に地面にしがみつく
上には上が、
ポトス見たいに綺麗
だけどアコウよりも上手

アコウの木さえも利用するようなさらに上手のツル植物が、公園内には多数いました
植物の世界も競争に明け暮れているようだ

ツル植物に完全制覇されています
朝顔に似たツル植物(モミジヒルガオ)


これもツル植物(スナズル)


モンパノキほか海岸の植物

モンパノキも美しい肉厚の葉で、今の時期に花芽が付いて、無数の昆虫が群がります。

写していて、危うく噛まれそうになった

モンパノキの花芽
沖縄の海岸を代表する木で、
低く枝が垂れる
座ると丁度いい木陰です
モンパノキのすき間から
海と岩を望む
モンパノキの根、
糸満の漁師はこの木を加工して、潜水漁のための水中眼鏡を作ったらしい。
ゆうなの花(オオハマボウ)
これも海岸に多い
昔は集落内にも

私の祖父はこれの葉をトイレットペーパーにしていた(半世紀以上前の話です)

オオハマボウの茂み
小鳥の営巣しそうな場所です
クサトベラも海岸の代表的な植物
赤く熟れたアダンの実

これも海岸に多い、
美味しそうだけどパインアップルのようによく食べられることはない

アダンの実は有毒?食べると味は美味しい?特徴や食べ方のおすすめも紹介!| ちそう (chisou-media.jp) 

4月11日(旧暦の3月3日)は沖縄では浜下り
水温が暖かくなるので、潮干狩りをする風習がある
海岸にはいろんな種類の海藻がうち上がっていた。


浜に打ち上げられた海藻
これも海藻


海岸沿いのウオーキングコース脇のいたるところに落ちているサンゴの死骸


その他の植物

ソテツは1年中美しい

 ソテツはかつて沖縄の救荒作物でした

ソテツの実は有毒だけど、適切に毒抜きすれば食べられるらしい

でも、昭和初期には砂糖バブルがはじけ、不十分な毒抜きのソテツの実で命をおとした 

”ソテツ地獄”

と形容された苦難の時代があったらしい。

 そのころは本土への出稼や、南洋や南米への移民が多かったみたいだ。

 今も沖縄は、日本の平均と比較しては相対的に所得は低いけど、ソテツを愛でることができるのは幸せな状況なのでしようね。

琉球松の樹皮も美しい

クバ(ビロウ)の木に実がついていました

かつては沖縄の屋敷内に植わっていた植物の一つ
クバ笠などの生活用具の材料として用いられたらしいです

丁度、満開の花壇のアマリリス

以上、ご覧頂きありがとうございました。

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