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私の黒歴史(クラシック音楽歴での)

つれづれ音楽雑感 第7回



恥ずかしい告白です。

クラシック音楽ファンを自称しているにも関わらず。
生のオーケストラは片手でも余るほどの回数しか聴いたことは無い。

一番クラシックCDを集めまくっていた時期、
一念発起してサントリーホールへ
当時の私はクラシックの聖地と思っていた(日本における)。
お目当てはショスタコーヴィチの交響曲5番。
プロコフィエフのバイオリン協奏曲もCDで予習した。
準備万端のはずだった。
総額5万円の鑑賞旅行をいざ決行した。
当時、すでに補聴器を使用していた。
だから、最後の悪あがきと焦りがあった。
演奏が始まると、あれ?よく聞こえない。
補聴器のトラブルだ、いろいろスイッチをさわるも回復せず。
あろうことか、ハウリングし始めた。
それでも、補聴器のボリュームを絞って粘る。

途中の休憩タイム
豪華なホールでシャンパン片手に談笑する身なりの良い紳士たちに気おくれした。
お酒は飲めないけど、オレンジジュースでポツンとたたずむ。
席に戻ると、補聴器のハウリングを注意するアナウンスが
ああ、補聴器の俺が来る場所ではないな。
迷惑をかけてごめんなさい。

あの時からは、補聴器も進歩した。
これならと思い
沖縄コンベンションセンターにNHK交響楽団が来沖した時に行った。
奇しくも、同じショスタコーヴィチの5番
たしか、チャイコフスキーの弦楽セレナーデも
今度は、すごく感動した。
今回も、コンサート会場内の大音量でハウリングが開始したものの
すぐにボリューム調整で対処できた。
いつも、うまくいくとは限らないけど。

でも、今はBluetoothストリーミング補聴器でYouTube鑑賞を楽しめます。
左右の補聴器とストリーミングデバイスで50万だから痛い出費だけど、
オンデマンドだから誰にも気兼ねなく何度も試せる。
ただ、Wi-Fi、パソコン、ストリーミングデバイス、補聴器の調子のタイミングが合う時だけ
オーケストラサウンドが楽しめます。
悪い時でも、独奏や小編成なら可能です。
ほんとにありがたい。
音楽は私の人生最大の喜びです。

いつか、後期ロマン派の大編成の壮大な響きに包まれたい
と夢想する難聴老人です。

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