りりまる

ワンオペ母ちゃん、猫が好きです。 33歳にして野望ができました。

りりまる

ワンオペ母ちゃん、猫が好きです。 33歳にして野望ができました。

最近の記事

一ニャン去ってまた一ニャン

「捕まえても捕まえても湧いてくるんです〜!」 保護猫仲間からのSOSの電話。 すぐに助けに行ってあげたいけど、今からいきなり息子たちを預かってはもらえない。 ごめん、ごめんね、、、。 断腸の思いって今使うんやな、とか考えながら電話を切った。 以前捕獲器を設置している時に、依頼者のおじさんから 「お前っち、好きな猫いっぱいつかませて幸せやろ!ながに、おわっちから金とろうちゃどんながや!(お前たち、好きな猫いっぱい捕まえられて幸せでしょう?なのに私たちからお金をもらおう

    • 子猫がやってきた

      職場の大先輩から子猫保護の要請があり、出動。 8月初旬の暑い暑い日、子猫がいるというお宅にうかがうと、生後3ヶ月ほどの子猫が3つコロコロと転がっている。 目撃情報では母猫は既におらず、子猫も3匹だけということだった。 本当は母猫を捕獲して避妊するのが一番の目的だったけど、3日待っても母猫は現れなかった。 一方、子猫は捕獲器を設置して30分で黒1匹にキジトラ2匹を確保。 捕獲器がガシャン!と音を立てて閉まっても、黒猫はお皿のチャオチュールを必死に舐めていて自分が閉じ込めら

      • 保護猫の話②

        その晩、ユズコと二人でコンビニの店員さんに話を聞きに行った。 近くで猫を見たことがあるか、猫にご飯をあげている人はいるか、など思いつく限りの質問をしたけど、店員さんは 「わかりません、ごめんなさい」 と言って困った顔をした。 これは後で知った保護猫あるあるなのだが、餌付けをしている人は表立って猫の存在を話さないことが多いらしい。 「猫にご飯はあげたい!けど避妊去勢手術を受けさせるまでの面倒は見られましぇん」 という人たちの良心の呵責からくるものかなあと思っている。 私

        • 保護猫の話①

          血は水より濃いというけど、実は同じくらい濃い絆をわたしは知っている。 3年前、ユズコにいつものわたしの思い付きで連絡をしたところ、 「今、虫取り網をもって猫探しています」 という返事が来た。 いつもの、というのは文字通りいつもの、で、私はいつも思い付きで生きている。そこに3歳児並みの好奇心とパッションを原動力に35年間生き延びてきた。 就職しそろそろまともに生きねばと思っていたが、こんなわたしを暖かく、ときに生暖かく見守ってくれるトトサンと出会ったことで私の生き方は変わ

          父・トヨトミという男

          長男と次男がインフルエンザにかかり、わたしは家に一週間缶詰になった。 40度を超える熱と止まらない咳。ぐったりとした長男と泣き叫ぶ次男と共に眠れない夜を2回、繰り返した。 眠れぬまま迎えた3回目の朝に、次男が人生初の熱性けいれんを起こし救急車を呼んだ。臨床的経験上、24時間~72時間以内に再度起きる危険性がある熱性けいれんに、医師と看護師の夫婦が2人揃っておびえていた。 そしてこんなときに限って、猫が布団に粗相をして、こんな時に限って洗濯機が壊れて動かず洗濯物が山盛りポテ

          父・トヨトミという男

          もしも願いが、叶うなら

          最近といえば、暑くなったり、寒くなったり気温の上がり下がりが乙女心と秋の空。 変に暖かいせいか、この季節には見ないはずのカマキリを長男が捕まえてきて、 「この子、うちで飼いたい。僕のたった一人の親友やから」 と言って、初孫フィーバーに沸いた父・トヨトミがあっちこっちから買い集めてきたベビーカーの中で一番乗り心地の良いやつにカマキリをのせて町内を散歩してた。 〜サンタさんへ〜 長男に親友をください。 そんなわけでこの季節、何着たらいいんよ! と思いながら結局毎日同じ服

          もしも願いが、叶うなら

          壊れかけのレイディオ改め、わたし。

          喘息もちの2歳児と24時間、365日、一緒に過ごす。 2歳までに喘息で10回近く入退院を繰り返す次男の咳が二つ、三つ続けば、眠れない夜が続く。 ウン年前、わたしは総合病院で看護師として勤務していた。 山の中にある病院は夜になると小さな街灯がポツポツとつくだけで周りは暗幕を被せたように真っ暗になる。ナースステーションの嫌に明るい蛍光灯がより一層、辺りの暗さを引き立たせた。 交感神経と副交感神経がぐちゃぐちゃになっているのか、夜勤は日勤よりも神経が過敏になる。なんというか、

          壊れかけのレイディオ改め、わたし。

          Wannopeが止まらない

          誰か Wannope 止めて Wannope 胸が胸が苦しくなる・・・  夫・トトサンの多忙に伴ってわたしのワンオペも止まるどころか順調に加速中でして。 なんなら今だって、原価も人件費も無視した子供スーパーが元気に営業中なので、どうぶつビスケットを返品させられ、買わされ、返品させられてます。 ちなみに1時間前は近所を爆走する長男の自転車を、3歳児よりデカい2歳の次男を抱えて追いかけてました。 「ヘイキッズ!ネットフリックスでも見てな」 と逃げ込んだトイレでnoteを

          Wannopeが止まらない

          くそ、な。

          6歳の長男につねづね 「綺麗な言葉は綺麗な人をつくるのよ、おほほ」 と言っているわたしなので、普段家族の前では絶対につかわない言葉をここで使わせてください。 くっ・・・ くっ・・・   ・・くそ。 ほんま・・・クソ! わたしの最近ほんま、くそ・・・! やることなすことなんにもうまく行かないクソな日が続いた。 洗濯物は生乾き臭いし、猫のちっこは連日トイレ場外ホームラン。近所のカトウさんがサトウさんだったこともおとつい知った。 周囲の流れに乗って外したマスクの下か

          くそ、な。

          家出をした昨日のこと

          最近のわたしと言えば、長男のネットフリックスと次男のあんぱんまんに阻まれてWBCをみる隙もなく、 タイ国民よりも微笑んでいたはずの次男に訪れた魔の2歳児期が遅れた分だけ純度を増していて毎日聞かされる泣き声にすっかり、しっかり、げっそりしていた。 そんなわたしは昨日、1時間の家出をした。 覚えてる限りでは結婚して初めての家出だった。 家出の理由は、久しぶりに会えたトトサンの何気ない一言に腹が立ったから。 「じゃあトトサンが子育てしたら!」 とキレ、レタスをシンクに投げ、

          家出をした昨日のこと

          WBCと巴月

          姉・巴月が息を切らして家にきた。 「ねえ!りりまるちゃん!いまWBCやってるん知っとる!?しかも東京なんやぜ!」 へー!そうなんか。 我が家といえば毎日アンパンマンとNetflixしか見させてもらえないので、国内外の情勢についてあまり詳しくない。 「すごいんよ!ダルビッシュも出てるし、大谷翔平も出てるし、もうオールスター!」 野球のルールを知らないはあちゃんが珍しく大興奮。 「あー!わたしも行きたかったなー!東京ドーム!あっ、あとね、あの選手もすごいん!!えっと、

          変人は変人

          わたしには常識がないらしい。 以前、長男の保育園入園時に必要な資料を市役所へ提出しにいったとき、紙ぺら一枚ぺらりとされて、 「ここに家族構成を書いてください」 と言われた。 看護師時代、患者様の家族構成は何十回と書いた。 それならおまかせを!と、ペンをとる。 夫の四角と、わたしの丸を線で繋ぐ。その線の中心からまた線を書いて、長男と次男を書く、まではいい。 猫は・・・猫はどこに書いたらいいのだろう。 とりあえず四人の横に、当時我が家にいたりりとしろの名前を書いた。 市

          変人は変人

          トトサン・トトサン

          夫・トトサンの仕事は忙しい。 やっと家に帰って来ても職場へ呼び戻されることもあるし、忙しい時期は家よりも職場で過ごす時間が多い。 この前なんて帰ってきたトトサンへの第一声が 「久しぶり!」 だった。とっさに出たその言葉に自分でも笑ってしまった。 そんなわけで、トトサンが帰ってくると子どもたちは沸き立ち、猫たちは忘れた顔に怯えて隠れる。 トトサンは帰ってくるとカバンを自分の部屋へ置いてから、クンクンと鼻炎の鼻を鳴らしながらキッチンへ来て晩ごはんのメニューを下見する。 左手を

          トトサン・トトサン

          銀の龍の背にのって

          最近は名古屋に行ったり、ライブに行ったり、イベント盛りだくさんで書きたいことがたくさんあるはずなのに、今日の姉・巴月の一言で今日のブログの内容が決まってしまった。 それでは聞いてください。 「巴月と中島みゆき」 なにかの番組で中島みゆきさんの特集をみた姉・巴月がわたしに向かって 「ねえ!りりまるちゃん!中島みゆきってすごいんよ!」 と鼻息荒く話してきた。 わたしは中島みゆきについて頭の中を探る。 中島みゆき・・・中島みゆき・・・どんな歌歌ってたっけ・・・。 あっ。

          銀の龍の背にのって

          アシミジのはなし

          夫・トトサンは、性格がいい。人の悪口を言っているのを聞いたことがない。 そして頭がいい。いつも冷静に物事を判断してくれる。  さらに運動もできる。今ではてっぷりしてしまったが、小学生の頃から続けているサッカーは今もうまいし、スキーのインストラクター免許も持っているし、泳ぎもいける。未経験のバドミントンや野球まで難なくこなし、更に更にピアノもギターも弾けて、どんな曲でも聴けば大体弾けてしまう。 しかも、カッコいい。今ではてっぷりしてしまったが、ぱっちりした二重に長いまつ毛、茶

          アシミジのはなし

          ジュンちゃん花の展示会

          ジュンちゃんが育てた花をなんかの展示会に出展したと聞き、見に行った。 ジュンちゃんは、少し前に近所に引っ越してきてすぐお友だちになった。わたしよりも母・トモコのほうがジュンちゃんと年齢は近いけど、そんなことはお互い気にも留めない。 ジュンちゃんはおでこも後ろもアップにしていてパールのピアスがよく目立つ。部屋も字も綺麗で、わたしと同じ市内出身とは思えないほど言葉も綺麗。 ジュンちゃんのシルバニアファミリーにありそうな煙突のある三角屋根の家の周りには芽吹きや開花を待つ花たち

          ジュンちゃん花の展示会