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校務DXの灯火が市内に広がっていく
私は、とある地方の公立小学校教員です。
今回の記事は、私の身の回り(校内や市内)で進んでいる校務DXについてまとめ、そこから感じたことを書いています。
自治体によってICT環境が異なるので、再現性は少ないかもしれませんが、こういった流れが色々なところで起こるといいなと思っています。
市内全域でポータルサイトの運用が始まる
12月、市内の校長会にて私の勤務校の「職員室ポータルサイト」が取り上げられました。
校務DXを進める切り札の一つとして、ぜひ導入を考えてほしいという内容だったそうです。
1月、教務主任会のテーマが「ポータルサイトによる情報共有」でした。
私は、現在勤務校で運用しているポータルサイトの紹介をするためにその会に参加しました。
会では、ポータルサイトの全体像について伝えました。
私自身のポータルサイトに対するイメージ図もスライドの中で提示しました。
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実は、もう一段階パワーアップして現在はVer .2として運用していますが、大枠としてはこの時点で完成しています。
ポータルサイトは作るまでが大変ですが、作ってしまえばあとは自走していきます。
イニシャルコストはかかりますが、ランニングコストはそう高くありません。
私の自治体ではICT支援員が各校を回りながら技術的なことをサポートしてくれるので、あとは情報担当が抱え込まずに上手に立ち回ってもらえたらと思います。
また、学校の規模や校種によって必要なコンテンツも違います。
その辺りをカスタマイズしながら、良い取組を共有できると自治体としての校務DXがさらに進んでいくと思います。
私の勤務校の保護者であり他校の先生
私の勤務している学校は市内では最多の人数が通う学校です。
必然的にその保護者の中には市内の他校に勤める同業者がいます。
我が子の通っている学校の取組を自分の学校に活かそうとしてくれる方が、最近ちらほらと増えてきています。
例えば、欠席連絡アプリも来年度からの導入に向けて動こうとしているという話を聞きました。
また、冬季の服装についてのイラスト版の配信についても問い合わせがありました。
Canvaで作成しているので、同じ自治体内であれば、共有をするのも一瞬でできます。
本当にありがたい!
このような水面下での広がりが、私の耳にも少しずつ届き始めています。
校長会や教務主任会など、いわゆる上からの通達のみではなかなか進みにくい校務DXの具体ですが、我が子の通う学校の様子を見ながらの横からのアプローチも合わさると、強い推進力が生まれます。
狙っていたわけではありませんが、勤務校で地道に発信を続けていた成果が実っている感覚はあります。
私も3年後はこの自治体の保護者
私の息子はあと3年したら小学校に入学です。
私の中では、この「3年」が一つの期限です。
この期間にどれだけ、自分の学校を楽しくできるか。
自治体内の学校に影響を広げられるか。
いち教育公務員として、できうる範囲の改革をしていきたいと思っています。
今、自分を支える力となっているのが、
構想力。学校のあったらいいなをデザインしつつ実現していく力。
巻き込み力。一人では難しそうなことも複数人で挑戦してみる力。
この2つの力をさらに高めて、子どもたちが学ぶ土台である「学校」のゲームチェンジを実現していきたいと思っています。