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『創造する人の時代』(茶谷公之著)小学校の先生でも創造できる
私は、地方の公立小学校教員です。
今回の記事はタイトルにある通り、茶谷公之さんの著書からの感想を小学校の教師という視点でまとめていきます。
いきなりですが、私はこの本を読んで強烈に感じたことがあります。
それは、「創造する力は、これからを生きる我々全員に必要な力」ではないかということです。
VUCA時代を生きていくのは、何も子ども達だけではありません。
我々も、もうその入り口に立っています。
21世紀型スキルの一つ
そのようなVUCA時代を生きるための力の一つとして、挙げられるのが「21世紀型スキル」です。
creativity→創造性
私の記事の中で最多のスキを集めた記事です。
(しばらく固定記事にしていたので、触れる機会が多かったため)
この中で、私は創造性について比較的簡単にしか触れていません。
しかし、著書の中の文脈を私なりに解釈すると、何かを創造するために必要な力は
・固定観念を疑う=critical thinking
・既存のものを掛け合わせていくことで生まれる=collaboration
・仲間の存在は何かをつくるためのインフラ=communication
の3つではないかなと思いました。
単純に、創造するためにはこれら全ての力を網羅していないと難しいことになります。
厳密には、それぞれの力の重なりの部分が大きいのだと思いますが、少なくとも創造性のある人はその他のスキルのレベルも高そうです。
小学校の先生の「創造」
小学校教師をしながらこの「創造」という言葉を考えると、とてつもない葛藤が生まれます。
いわゆる二律背反です。
仕事が増える
まず、否定的な方からいきます。
単純に、学校という現場で何かを「創造」すれば仕事が増えます。
特に自分一人で完結するものであればまだしも、全校や全職員が関係するとなるとどんなに面白いことでも二の足を踏むかもしれません。
また、会議等ではそれを指摘されるかもしれません。
本来であれば、子どもファーストで考えられるべきところなのですが、その子どもファーストの部分が、今の教育界のビルド&ビルドを生んでしまっているのだとしたら、ここは一旦立ち止まらなくてはなりません。
また、前年踏襲が好まれる傾向もあるので、例え面白いアイデアだったとしても単発で終わってしまうことも少なくありません。
仕事(人生)が楽しくなる
次に、ポジティブな方を書きます。
ことらは、とても単純です。
「やろう!」「やってみたい!」と思って始めることなので、楽しいに決まっています。
私は今年度、(全校)児童用のポータルサイトを立ち上げて子ども達の学びのサイクルにテコ入れをしました。
それに付随して、子どもたちのノートを観覧できる仕組みや委員会からのお知らせのページを創りました。
そのページを自分はもちろん、子ども達や同僚の先生達が活用している姿を見るのは純粋に嬉しいです。
計画から根回し、立ち上げ、軌道に乗るまでの運営などかなり気をつかいましたがやって良かったなと思っています。
「当たり前」の変換が全てを変える
私は今年度、専科教員ということでかなり自由に色々なことにチャレンジさせてもらえています。
その中で感じたことは、前年踏襲が当たり前という価値観を壊し、「変化することが当たり前」という価値観に変わった時に、想像する人の時代が訪れるのではないかなということです。
外圧的な部分ではありますが、すでに変化が当たり前という時代は訪れつつあります。
そうなった時に、より多くの価値を創造できるような人になりたいです。
以前の記事でも書きましたが、私は0→1を生むのはとても苦手です。
どちらかというと1→2にしたり5→10にしたりする方が多いです。
ポータルサイト関係の取り組みも、あたかも自分のことのように書いていますが、noteの先輩方のアイデアをいただいて、アレンジしているだけです。
「collaboration」は意外と得意かもしれません。
これからは、創造性「creativity」をもっともっと鍛えていけるように、視野を広げて情報を取りに行きたいと思います。