青木

ソーシャルメディアについて、メディア効果論の視点から研究をしています。

青木

ソーシャルメディアについて、メディア効果論の視点から研究をしています。

マガジン

  • オーディオと私

最近の記事

「タイムパフォーマンス:タイパを追求することの是非」2024年度 10/10CA

はじめにタイパという言葉をみなさんはご存知だろうか。最近では、タイパ調理という言葉が流行ったようだ。 タイパとはタイムパフォーマンスの略語であり、作業にかかる時間を削減したり、効率化を図ったりすることでタイパを高めることができる。 タイパ調理を例に挙げるのであれば、電子レンジや炊飯器を活用することで、作業工程を簡略化しタイパを高めることができる。 近年は展開が早く、気軽に見ることができる「ショートムービー」なるものが流行っているようだ。これはタイパ映画と表現できる。

    • 研究書評 2024年度 秋学期

      10月3日採択した文献:毛利嘉孝. (2017). ポストメディア時代の批判的メディア理論研究へ向けて. マス・コミュニケーション研究, 90, 29-45. 採択理由:批判理論の文脈でデジタルメディアを取り扱う文献はそう多くない。非常によくまとまっていたので採択した。これらは一種卒論執筆の指針となりうる可能性がある。、 内容:昨今のメディア環境の変化は、古典的な哲学的原理でさえも揺るがしつつある。このような中、どのようにメディアを理論によって定義することができるのだろ

      • The Guardian書評 2024年度 秋学期

        9月26日 記事:Swiss police make arrests over suspected death in ‘suicide capsule’ 日本語タイトル:スイス警察は「自殺カプセル」での自殺幇助の疑いで逮捕 https://www.theguardian.com/society/2024/sep/24/several-detained-in-switzerland-over-suicide-capsule-death-police-say 要約: ス

        • 「少子化の是非」2024年度 4/25CA

          みなさんこんにちは。今回のCAでは「少子化の是非」について議論しました。以下では議論の概要と流れを紹介します。 議論の概説さまざまな議論において問題とされる少子化。一方で、先週のCA「子供・子育て支援金の是非」について触れた記事では、少子化に対して必ずしも否定的ではない意見が散見された。果たして少子化は「悪」なのか?今回は高齢化問題も絡めつつ議論を行う。 議論の流れ・論点議論では以下のような点がよく議論された。 ・少子化政策を中止することで得られるメリット ・現役世代に

        マガジン

        • オーディオと私
          1本

        記事

          The Guardian書評 2024年度

          (0411)みなさんこんにちは今回は Elon Musk predicts superhuman AI will be smarter than people next year イーロンマスクの予想:超人的なAIが来年人間よりも賢くなるだろう という記事を紹介・翻訳します 要約:イレギュラーがない限り、超人的なAIは来年存在する可能性があると、イーロン・マスクは述べる。 ここで述べられている「スーパーインテリジェンス」は全ての人間の複合能力よりも賢いと定義されることが

          The Guardian書評 2024年度

          研究書評 2024年度

          (0411)選択した論文 ダニエル・リフ&スティーヴン・レイシー&&フレデリク・フィコ著 日野愛郎監訳千葉涼&永井健太郎訳『内容分析の進め方:メディアメッセージを読み解く』2018年、勁草書房 選択理由 本文献は合同ゼミの際に相手方の教授の方から勧めていただいたものである。私の研究の分析手法は、「内容分析」に位置付けられている。そして、その手法に則って研究を進めるのであればその教科書として良いとして、勧めていただいた次第である。 この書評では、本文献のイントロダクシ

          研究書評 2024年度

          「京都市における高さ制限緩和の是非について」2023年度 11/2日CA

          みなさんこんにちは。今回のCAでは京都市における高さ制限緩和の是非について議論しました。以下では議論の概要と流れについて紹介します。 議論の概説京都市では企業誘致や子育て世帯の流入を目的に、新たな都市計画を2023年8月に施行しました。市は2007年より「新景観政策」を導入しており、建物の高さを厳しく制限していました。 新たな都市計画ではJR京都駅の南側で主に大通り沿いの高さ制限を現在の20~25メートルから31メートルに引き上げました。また「らくなん進都」と呼ぶ南部の工

          「京都市における高さ制限緩和の是非について」2023年度 11/2日CA

          「ステマ規制の導入について」2023年度 10/12CA

          みなさんこんにちは。今回のCAでは日本は多重国籍を認めるべきかについて議論しました。以下では議論の概要と流れについて紹介します。 議論の概説2023年10月1日、景品表示法の「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難な表示」についての告示および運用基準が施行となり、日本で初めてステルスマーケティング(ステマ)が規制対象となりました。 ステルスマーケティングは消費者に広告であることを隠して行う宣伝行為のことを指します。多くはインフルエンサーや芸能人等に利益を提

          「ステマ規制の導入について」2023年度 10/12CA

          「日本は多重国籍を認めるべきか」2023年度 9/28日CA

          みなさんこんにちは。今回のCAでは日本は多重国籍を認めるべきかについて議論しました。以下では議論の概要と流れについて紹介します。 議論の概説国際社会では、多重国籍を容認する動きが見られており、今や多重国籍を認める国の方が多数派です。出生後に外国籍を取得した場合に国籍の喪失を定める国は2020では22%であり、データの裏付けもあると言えます 多重国籍を容認することには、人材確保の観点から、国際競争力を高めるといったメリットも存在します。これらは、国際競争力の低さが問題視され

          「日本は多重国籍を認めるべきか」2023年度 9/28日CA

          オーディオと私:第1回「概説と歴史(草創期-70年代)」

          みなさんこんにちは。青木です。 今回は趣味の話をします。そう、オーディオの話です。 オーディオって何? オーディオといってピンと来る人ばかりではないでしょうから、簡単に説明をします。オーディオとは音楽を聴く手段です。音響機器を揃えて音楽を聴く、これがオーディオの最もシンプルな形です。 最近では「ポータブルオーディオ」といった、イヤホンやヘッドホンを用いたリスニングスタイルのオーディオも人気ですが、ここではスピーカーを使ったものを想定します。 言葉で説明してもわかりづ

          オーディオと私:第1回「概説と歴史(草創期-70年代)」

          「幼稚園における英語教育の是非」2023年度  5/25日CA

          みなさんこんにちは。今回のCAでは幼稚園における英語教育の是非について議論しました。以下では議論の概要と流れについて紹介します。 議論の概説日本人の英語力の低さは問題である。それに伴い、小学校における「英語の教科化」が行われ、より早期の英語学習が求められるようになっています。 そのような中、2018年ベネッセ教育総合研究所にて行われた「第3回幼児教育・保育についての基本調査」では英語教育を活動時間に取り入れている幼稚園が国公立幼稚園で26.1%、私立幼稚園で62.4%であ

          「幼稚園における英語教育の是非」2023年度  5/25日CA

          研究書評(インターネットとメディアの変容)

          研究書評(0427)今回取り上げる文献 横田明美(2019)「効率性や経済合理性を「ほどほどに」統御するための公法学 ― 山本龍彦(編著)『AIと憲法』に寄せて」『自治総研通巻』487号 URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jichisoken/45/487/45_69/_pdf/-char/ja 最終閲覧:2023年4月26日 内容総括・選択理由 本文献は山本龍彦(編)(2018)「AIと憲法」、日本経済新聞社の議

          研究書評(インターネットとメディアの変容)

          The Guardian 書評

          (0427) 初めまして、青木です。初めてnoteに投稿します。 今回は、 'Kenya cult deaths: toll from suspected starvation cult reaches 47' ケニヤのカルト宗教による死、カルト宗教の熱狂的信仰による飢餓で、死者は 47人にも及ぶとされている という記事を紹介・要約させていただきます。 要約:ケニアのカルト宗教であるグッドニュース・インターナショナル教会の信者が、飢餓によって餓死した。 グッドニュー

          The Guardian 書評