
UAゼンセン石川県支部第13回定期総会参加報告
開催日:
2024年10月19日(土)
場所:
ANAホリデイイン金沢スカイ

ANAホリデイイン金沢スカイにて、UAゼンセン石川県支部第13回定期総会が開催されました。
支部長挨拶

大会は13時、秋葉支部長による開会の挨拶でスタートしました。
震災・大雨の影響
今年、元日の震災と9月の大雨により、石川県内では多くの被害が発生しました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。復興に向けて、私たち一人ひとりが協力し合い、支援活動に取り組んでいきましょう。
賃上げ交渉の成果
今年の春闘では、大手企業での賃上げが進みましたが、中小企業との格差が広がっています。物価上昇に対応するため、来年もさらなる賃上げを求めていく必要があります。
政治運動の重要性
国民負担が増え、将来への不安が広がっています。これを解消するためには政治の力が必要であり、国民民主党を支援し、現実的な政策実現に向けて活動を進めていきます。
まとめ
今後も石川県支部と富山県支部が連携し、北陸の労働運動を盛り上げていきます。新たな年度に向け、皆様とともに力を合わせて取り組んでまいります。
UAゼンセン本部挨拶

組織拡大の成果と今後の目標
UAゼンセンはついに190万人規模の組織となり、次の目標である200万人を目指しています。特にくすりのアオキユニオンが133名の新規組織拡大を達成したことは大変重要であり、他の組織にもこの成功に続いてほしいと期待を述べました。
日本全体の労働運動の現状と課題
日本の労働組合の組織率は16.3%にまで低下し、労働運動が衰退している現状を指摘。特に、単一組合の数が40年前のピーク時から3分の1に減少しており、この問題に対する強い危機感を示しました。
今後の政治への期待と投票呼びかけ
衆議院解散に伴い、今月の選挙に向けて与党政治への批判を述べ、投票所に足を運ぶ重要性を強調。日本の政治を変えるためには、全ての有権者が一票を行使することが必要であると呼びかけました。
人事異動と退任者へのメッセージ
転出・転入する役員の紹介が行われ、特に石川県支部での新しいリーダーシップへの期待が表明されました。退任者への感謝と、今後もUAゼンセンの活動への支援をお願いする言葉で締めくくられました。
連合石川代表挨拶

震災・水害の支援の重要性
石川県内での地震や水害による被害が深刻であり、引き続き支援が必要だと訴えています。特にボランティアの参加が減少していることを懸念し、会社と連携してボランティア休暇制度の導入を検討するよう呼びかけています。
賃上げ交渉の現状
2024年の春闘では賃上げが実現したものの、大手企業と中小企業の格差が広がっている現状に触れ、来年の春闘ではさらに6%以上の賃上げを目指す必要性を強調しています。
選挙の重要性
労働者の生活に影響を与える選挙に対して積極的に参加し、労働者に近い政策を掲げる政党を支援するように呼びかけています。特に国民民主党や立憲民主党の候補者への支援を訴えています。
連合石川の役割
連合石川の組合員数が増え、組織としての影響力が強まっていることに感謝し、今後も引き続き支援をお願いします。
総会セミナー
『パワーハラスメントについて』
石川県労働委員会会長

今回のセミナーでは、パワーハラスメントに対する知識を深めることを目指し、過去の裁判例をもとに学びました。具体的な判例を通じて、どのようなケースがハラスメントと認定され、どのような対応が求められるのかをじっくりと考える機会になりました。また、会場からも多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われるなど、非常に盛り上がりました!
特に印象的だったのは、パワハラと適正な指導の境界についての話です。職場では、指導が必要不可欠ですが、それがいつの間にかパワハラに変わってしまうこともあります。セミナーでは、厳しい指導とパワハラの違いを明確に理解することが大切だと再認識しました。
適正な指導とは、相手の成長や業績向上を目的とし、尊厳を傷つけず、具体的な目標とフィードバックを伴うものです。一方で、パワハラは、人格を否定する言動や過剰な圧力、あるいは必要以上に精神的な負担を与える行為を指します。指導は職場の成長には欠かせないものですが、適正な範囲を超えてしまうと、パワハラとして問題視されるリスクがあることを学びました。
さらに、セクハラとパワハラの違いについての説明や、パワーハラスメントの判断基準となる**「人格否定」など6つのポイント**を交えた解説も、多くの皆さんにとって有意義だったと思います。
パワハラとは、単なる厳しい指導や指示ではなく、相手の人格や尊厳を傷つける行為であり、私たちの職場において決して許されるものではありません。このようなハラスメントに関する知識を身につけることは、働く私たち一人ひとりにとって非常に重要です。知識を持つことで、自分自身を守ると同時に、仲間を守り、より安全で快適な職場環境を作り上げることができるのです。
セミナーで学んだ知識は、明日からの職場で必ず活かすことができます。私たち労働組合は、常に皆さんが安心して働ける環境を守り続けるために活動しています。もし、職場でパワハラやセクハラ、その他の問題を感じた場合は、一人で悩まず、どうか私たち労働組合にご相談ください。私たちは皆さんとともに戦います。
パワーハラスメントやセクシャルハラスメントの撲滅は、誰もが安心して働ける職場づくりの一歩です。これからも、知識と団結を力に変えて、共により良い職場環境を目指していきましょう。