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「ごめんて」

僕の友人で謝るときに「ごめんて」と言う人がいる。
それを言われる度に、なんでか分からないけど毎回モヤモヤする。

ごめんに「て」が付いただけなのになんでこんなにモヤモヤするんだろう。もしかしたら、どこかの方言かもしれない。
気になったので、「ごめんて  方言」で検索してみた。
「ごめんて」はどの都道府県の方言でもなかった。
次に「ごめんて  イライラする」と検索した。
すると、

「『ごめんてw』ってうざくないですか?
wにイラっとは来ないんですが、ごめん「て」このてにイラっときます。ごめんって言ってるじゃんの略なんですかね。」という投稿を目にした。

嬉しかった。僕以外にもモヤモヤしている人はいた。
”省略した形”というキーワードで謎が解けた。相手に謝罪する時に「ごめんなさい」を省略するのは日本人としていかがなものか。
省略して言うことで、軽率な態度に見えるからあまり使わない方がいいぞ、友。でも、同い年だから畏《かしこ》まっていう必要はないな。
だから、「て」を付けるな。
「ごめん」とか「マジごめん」でいい。全然いい。

友、お前には幸せになってほしい。だからこそ「ごめんて」から卒業してほしい。もし、彼女と別れたきっかけが「ごめんて」だったら一生後悔するぞ。家族との縁を切られるかもしれない。上司に間違えて言ったら修羅場だぞ。「ごめんて」には、それだけの威力があるんだぞ。

だが、僕はそんな些細なことも気になってしまうような小さい器の人間と思われたくないので、絶対に言わない。

だから、一生付き合うよ。

友、これからも言うつもりなくて本当にごめんて。


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