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最高のビートルズのリミックス音源を作りまくってる『britt2001b』とかいうアカウント

ビートルズ?最高のバンドだよ

でもねえ、ちょーっと洋楽初心者にはおすすめできないよね

まずスマホの設定画面を開いてモノラルオーディオに変更することから始めなくちゃいけないもんね

なぜなら、1960年代はステレオミックスが発展途上だったからさ。

ジョージ・マーティン含め、当時のエンジニアたちはステレオに対して経験不足でパンニングも変だし、音も埋もれてるんだよね。

あービートルズ聴くのってめんどくさいな。

???「それは大変ですね…ワタシに任せなさい…ビートルズをもっと違和感なく聞けるようにしてあげましょう…」

あ、あなたは!ジャイルズマーティンさん!

はい、サー・ジョージ・マーティンの息子さんですね。
ビートルズやストーンズなど数々の古い音源を、最新技術を駆使して現代に甦らせる神アレンジャーです。

ぶっちゃけアレンジャーとしての純粋な腕前とはお父さんよりなんじゃないかと思わせてくれるほど、もう彼にはお世話になりっぱなしですよ。
特にホワイトアルバムとアビーロードは唸ってしまうほどの出来でしたね。
もわ~んとしてたリンゴのドラムが、リミックスによって一気にソリッドになってメリハリがついたといいますか。
それに、ポールのベースもグルーヴィーになってて、俺が聴きたかった理想のビートルズサウンドを聴かせてくれる素晴らしい方です。

ただ、その業は深く、言わずもがなうるさ型ビートルズファンからは結構煙たがられてる存在でもあります。
ビートルズファンにとって作品をRemixするということは、聖書の文章を勝手に改変するようなもの。
「もっとベースの音量を下げろ」だろ「ヴォーカルをもっと際立たせろ」だろ結構槍玉に挙げられがちです。
なんなら、ビートルズはレコードを買うべし なんて意見も出てくる始末。

僕の意見としては、ほとんど彼に文句ないですね。というか、こんな誰も手をつけないダルい作業をしてくれるだけでも有難い限りですよ。

1番すげえなと思ったのは「A hard day's night

このイントロのジャーン!!の不協和音がさらに強調され、そっからリンゴの怒涛のドラミングに続く流れが最高でしたね。
そりゃ天下を獲るよな、という圧巻のグルーヴが感じられて、初期の勢いを象徴してると思います。


ただこのジャイルズのリミックスの諸作品。
基本は素晴らしいのですが、一方で不満足な出来の楽曲もポツポツ存在してまして。

それに初期の作品のほとんどがまだ手付かずの状態になってますね。

特に2024年は、毎年出してたはずのリミックス作品を出さなかったんですよ。あれだけRubber soulを待望してたのに…

そうなるとファンからすると待ちきれねえ!となるわけで、youtubeで2024 mixとググッてしまいました。

するとまさかのヒット。

この方ですね。恐らくAIによって気軽にリミックスができるようになったからなんでしょうけど、まあ凄い!

今回はこの方のおすすめ作品を宣伝していこうと思います。

まずHey judeですね。何万回と聞いたせいで最近飽きてたんですけど、こちらのRemixではピアノとギターの音がより温かみがプラスされていて、Hey judeにある包容感といいますか一体感といいますか、そういったものが増してる気がします。

続いてはA day in the lifeですね。これはジャイルズのバージョンよりも、オーケストラとジョンの声の奥行きがさらに増していて、宇宙的な感覚を想起させます。最後のEコードは、さながらビックバンみたいに思えてきました。この当時のビートルズの創作力ってやっぱ神がかってますよね。

続いてはこの曲ですね。ビートルズってやっぱコーラス命じゃないですか。中でもこの曲のハーモニーの美しさは類を見ないので、もっとじっくり味わえたなら!って思ってたところにこのmixですよ。ドラムが少し抑えられてて、より質素なビートだからこそ、声の美しさが際立ってます。ポールの声も真ん中に寄っててハーモニーと混ざらずに聞きやすいです。

ビートルズといえばジョンのヴォーカル!
後期はacross the universe的な安らげる美声が目立つ彼ですが、このDon't let me downは、ロックスターの気概を全てぶつけるかのような破滅的なシャウトを繰り出してます。
ジャイルズ版では、ここまでジョンの声が強調されていなかったので、この曲にここまで魅力があるだなんて気が付いてませんでした。
マジで最高。

ビートルズといえばポールのヴォーカル!
リトル・リチャードと気軽にタメを張れるような強烈でキュートなシャウトが最高です。
しかもこれでこんだけノリノリのベース弾いちゃうってのが頭おかしい。
ポールしか勝たん!

んでリンゴスターっすよ。
やっぱこの人世界一過小評価されてるドラマーですよね。誰がこんなグルーヴ出せるんでしょうか?全てを蹴散らすような圧巻のドラミング。
若干スウィングっぽいリズムでありながら、強弱の付け方がほんとに完璧。
仮に現代でジョンとポールのような天才ボーカル&ソングライター同士が生まれて出会ったとしても、リンゴという天才ドラマーがいなければビートルズにはなり得ないということがよく分かりますね。

ジャイルズのmixは基本文句ないですが
She loves youだけは直して頂きたいですね!まあこの楽曲はステレオ版が無いので分離が大変だったんでしょうけど、なんかモヤがかかってるような質感で気に食わなかったです。その点こちらはドラムとコーラスを見事にステレオで分離して鮮明になっていて、理想のShe loves youが聞けます。願わくば、もっとドラムを強調して欲しかったのですがしょうがないですもんね。

こちらもmixが難しい初期の音源なのに完璧ですね。やっぱ何度も言うように、特筆すべきがリンゴのドラム。今までこのドラムが埋もれがちだったなのが非常に勿体ないくらいに、素晴らしいドラミングだと思います。

これも最高ですね。From me to youの冒頭のハーモニカ、結構野暮ったく感じてしまうんですよね。それを思いっきり除く判断力がすごいと思います。所々ボーカルがフェードイン/アウトする際にノイズが聞こえがちになってるのが欠点ですが、メリハリがしっかりついているので何度も聞いてしまいます。

とまあ、こんな感じで紹介していきました。ちなみにこういうのって著作権とかは大丈夫なんですかね?
フェアユース的な二次創作の範疇として認められれば消されないかもしれませんが、結構アウト寄りだと思います。
出来がいいぶん惜しい気持ちはありますけど。

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