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【決定版】歴代邦楽アルバムランキング 50~1位 【非ロキノン史観】

お待たせしました、後編です! 本記事のコンセプトをまだ見てない方は、前回の記事を見てください↓ 50位 星野源『pop virus』 星野源のアルバム『pop virus』は、2018年にリリースされ、前作『YELLOW DANCER』でJPOPとブラックミュージックをモダンな視点で鮮やかに融合させた星野源が、さらに音楽的な裾野を広げた作品。 現状、これが未だに最新作であり、彼自身もなかなかこれを超えるアルバムを作る気力が湧かないのだろうと思う。 というのも、星野源という

    • 「APT.」はアウトキャストの「Hey ya!」と同じくらい名曲なのかもしれない

      今年のKpopはaespaの躍進とnewjeansの不安が目立った年だが、ここに来てそれを全てかき消してしまうような大本命が登場した。 リリースから3週間くらい経ってレビューという、だいぶ出遅れた事をしてるのは承知だが、そもそもこの楽曲に対する批評がSNSを見渡してあまりないと感じたので、言及していこうと思う。 なぜならこの曲が持つパワーは、かの名曲『Hey ya!』と同じじゃないかと感じたからだ。 ※こじつけに思われる内容も含んでるので、異なる意見が出るやもしれません

      • ディランの歌詞を超絶意訳してみた 【Blonde on blonde編】

        あれほど暑かった夏もいつの間にか過ぎ去り秋ですよ、秋。 季節関係なく一年中音楽を聴いてる私でも、この肌寒い季節に似合う名盤が聴きたいなと思い手に取ったのがコレですよ。 『Highway 61 revisited』と並んでディランの黄金期の作品ですね。本人も「自由に動き回る水銀のようなサウンドで、とにかく黄金に輝いている」と称える通り、この作品は彼のカタログの中でも非常に芳醇なサウンドが全編にわたって染み入ってます。 んで、サウンドを聴くだけじゃやっぱ物足りないということで

        • IVEの新曲『Supernova Love』がなぜムカつくのか

          いやぁ…IVEの新曲、結構炎上してますね 別に俺は「坂本龍一さんが生きてたら許可してなかったはずだ!」とか「パクって軽々しいラブソングに仕立てやがって!」とまで怒りはしない。 ただそれを差し引いても、どうにもこの曲に対してポジティブなイメージが持てないのだ。 その気持ちをなんとか言語化してみた。 ○デヴィットゲッタの真意Kpopの作曲家は基本複数人で作業している。 欧米のポップスを意識する彼らにとって、個人のアーティスティックなエゴは必要とせず、より民主的なシステムを採

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        【決定版】歴代邦楽アルバムランキング 50~1位 【非ロキノン史観】

          【非ロキノン史観】歴代邦楽アルバムランキング 100〜51位

          ○前回の記事に関する感謝前回の記事がありがたいことに数多くの方々に読んでもらえてる。 当アカウントは当初フォロワー10人にも満たない極小アカウントであったし、ましてや4万文字を超えるランキングなんて誰も読まないだろな… なんて思ってた。 恐らくあの記事がここまで伸びたのは、Xの音楽界隈の中で紹介して頂いたおかげだろう。 しかも界隈の中でも私が普段から熱心に記事を読み続けてるライターの2人に紹介して頂けた。なんと光栄な! 三代目さんは界隈で見向きもされてなかったCHAG

          【非ロキノン史観】歴代邦楽アルバムランキング 100〜51位

          本気で選んだ最も偉大なアーティストランキング 〖後編〗50~1位

          後編です‼️ 前編は淡々とアーティストを紹介してたんだけれども、流石に後半になってくると、その偉大さとともに熱量を帯びてきてかなり文量が多くなってしまった。別にマニアを唸らせるような豆知識などなく、むしろミーハーっぽい文章なのだが、それでも読んでくれるとありがたい。 ちなみに前回(前編)の記事はこちら↓↓ 50位 ミッシーエリオット(+ティンバランド) R&Bの持つ前衛さを極限まで煮詰めた存在が彼らなのかもしれない。 元々、2人はソングライターとしてアリーヤやSWVに楽

          本気で選んだ最も偉大なアーティストランキング 〖後編〗50~1位

          本気で選んだ最も偉大なアーティスト ランキング 〖前編〗TOP100~51

          ○傍若無人なローリング・ストーン誌ここ数年ローリング・ストーン誌はかつて自分たちが定めてランキングを改訂しているが、その選定基準は疑問に思うばかりだ。なにせ、バランスがグチャグチャなのだ。今まで保守派を貫いた反動で、過度に伝統的な名盤やアーティストを下げ、その空いた枠をこれまで過小評価を受けてきたミュージシャンが埋める形になっているため、「エリック・クラプトンが偉大なギタリストTOP30に入らない」「Hey judeが偉大な曲TOP50に入らない」という流石にやりすぎじゃない

          本気で選んだ最も偉大なアーティスト ランキング 〖前編〗TOP100~51

          〖原作改変〗 ボブ・ディランの歌詞を超絶意訳してみた Highway 61 revisited編

          ボブ・ディランが分からなかった。思えばディランと出会ったのは小学五年生の頃。NHKのドキュメンタリーかなんかだったと思う。それまで普通のJPOPしか聴いてなかった筆者はハーモニカとギターを携え、訳の分からない英語をまくし立てる彼の姿がなんとも奇妙な光景に映った。 それから中学生になってオアシスやビートルズを始めとする洋楽ロックにハマり、当然教養としてディランに再度挑戦するのだが勿論ハマらない。 ただでさえ音が古いし、ビートルズのような分かりやすいメロディーも皆無だ。 「デ

          〖原作改変〗 ボブ・ディランの歌詞を超絶意訳してみた Highway 61 revisited編

          ユーミン(松任谷由実)のアルバム 全39作品をランク付けしてみた

          ○ユーミンに対する雑感 結論からいえば女性SSWの中なら間違いなく日本最高峰でしょう。なんなら世界で見てもあれだけ社会的な影響力を持ちつつと巨大な才能を発揮した存在はユーミン以外いないと思ってます。(前者だけならテイラー、後者だけならジョニ・ミッチェルなどといった例もありますが。) もう少し作曲家としての能力を分析すると、まずメロディーメイカーとしてなら筒美京平、桑田佳祐と並ぶ天才でしょうね。やっぱり半世紀に渡ってあれだけの作品を出して売れ続けるのはちょっと異常ですよ。確か

          ユーミン(松任谷由実)のアルバム 全39作品をランク付けしてみた

          サザンオールスターズ&桑田ソロ アルバムランキング

          昨年の「時代遅れのロックンロール」のプチヒットもあってか数ヶ月前からサザンを聴き直してるんですよね。なんせ子供の頃から親にサザンのアルバムを聴かされてきたわけだから、もう手慣れたもんよ!と意気込んでたのですが、改めて聴くとあら不思議。あれこのアルバム、こんなに良かったっけ?ってな感想がチラホラ出てきましてですね。「結局海のyeah!!!最強!」信者だったかつての俺に向けても、今一度独断と偏見でランキングを作ってみたという次第です。ちなみにこの際なんだからというノリで桑田ソロ作

          サザンオールスターズ&桑田ソロ アルバムランキング