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【読書記録】鬱の本を読みながらコーヒーを飲んだ

 カフェであの本を読みたい。そうはいっても場所が決まらない決められない。ああウインナーコーヒーを飲んでみたい。コメダにしよう。とても安直。夫を引き連れていざ。

 初のウィンナーコーヒー。田舎者の私は前々から憧れだったのだ。しかし、正しい飲み方がわからない。クリームは混ぜるのか、最初に食べてしまうのか…悩んだ挙句、ネットで調べた。正解はなく好きに飲んでいいと書いてあった。ただ私は好きにしろと言われても困惑してしまう。そんな人向けに、まずはクリームの下からコーヒーを飲んでみては とサイトに書いてあったのでその通りにした。

 お供は点滅社の鬱の本。
Xの投稿で見つけ、衝動買いをした。
こちらも1つの作品が見開き1ページ、開いたページから好きに読める。まだ読み終えていないけれど、それぞれの憂鬱とした気持ちを振り返るような短い文章。11月半ばのある出来事から、泣きながら眠る生活を続け、年の瀬に休職。2月中旬にようやく本を読む意欲が出てきた私にとってとても読みやすい。いつか今の状況を客観的に振り返れるようになりますように。

本を読みながら目に涙が滲んだ。今までのような意味のない理由が分からない涙ではなく、不甲斐ない自分でも細々と生きていけるかもしれないという救いの涙だと思う。プラシーボ的ななにかもしれないけれどそんな気がした。

正しさはなく、楽しみ方が無限大なウィンナーコーヒー。クリームが溶け、うっすら筋が残った姿も蘭の絵ようで美しい。

まだクリームはふっくら

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