鴨井奨平

映画を撮ったり、脚本を書いたりしています。 大好きな映画や漫画、小説、サッカー、ゲーム…

鴨井奨平

映画を撮ったり、脚本を書いたりしています。 大好きな映画や漫画、小説、サッカー、ゲームなどについて書いていきます。 宜しくお願いします。

最近の記事

『侍タイムスリッパー』を観てきました

こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンでも先週金曜日から公開されたということで、 今話題のインディーズ映画『侍タイムスリッパー』を観てきました。 この作品おもしろいです。 以下にネタバレ有りの感想を書きます。 これだけヒットしているわけですから『侍タイムスリッパー』に対しては好意的な意見が当然多いのですが、その一方で否定的な意見も私の目には入ってきました(「万人にとっての傑作映画」を作ることなどおそらく不可能なので当たり前なのかもしれませんが)。 それは、技術面がど

    • 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を観てきました。

      こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を観てきました。 この映画は賛否わかれるようですが、私は結構おもしろい映画だと思いました。描かれている内容(或はその描き方)が中々ユニークです。 以下に、ガッツリネタバレ有りの感想を記します。 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は前作同様に「弱い立場に置かれた男性(SNS用語をあえて使うなら「弱者男性」)」についての映画です。しかし前作『ジョーカー』と比較して、その描き方がだいぶ異なっている印象を

      • 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を観てきました

        こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を観てきました。 これ、けっこう面白い映画ですね。 以下にネタバレ有りの感想を記します。 まず前提として、この映画は、「アメリカ合衆国の分断が深化し、内戦に突入した世界」を舞台にしています。 このような映画が作られたということは、 南北戦争以来となる内戦が起こり得るとアメリカ人が少なからず不安を抱き、それがリアリティをもって世間で共有されているということだと思います。物語には将来到来する「ディ

        • 『サユリ』を観てきました。

          こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『サユリ』を観てきました。 面白いと評判で、どんどん世間の認知度が高まっている同作品。 私はホラー作品が苦手ですが、さすがにこれは観に行かなくては、と思って頑張りました(結果、ホラーが苦手な私でも「観ることができない」という程ではなかったです)。 以下にネタバレ有りの感想を記します。 まず私は『サユリ』を観終えて、 「随分と変な映画だなぁ……」と思いました。そして変な映画なのに(「なのに」って言ったらアレだけど)、終盤に力技で

        『侍タイムスリッパー』を観てきました

          映画『めくらやなぎと眠る女』(日本語版)を観てきました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 川越スカラ座に映画『めくらやなぎと眠る女』(日本語版)を観に行きました。 私は村上春樹さんの小説の大ファンで、文庫になっている村上さんの小説やエッセイは全て読んでいます。彼は私が最も尊敬するクリエイターです。 この映画では私の好きな短編作品、『かえるくん、東京を救う』、『バースデイ・ガール』、『ねじまき鳥と火曜日の女たち』が映像化されているということで、とても楽しみにしておりました。 結論を申し上げますと、「村上春樹ファン」として映画『めくらや

          映画『めくらやなぎと眠る女』(日本語版)を観てきました

          何度目かになる『バビロン』を観て

          こんにちは。 鴨井奨平です。 突然ですが、私は誕生日に「その時点で一番好きな映画を観る」ことにしています。 誕生日でしたので、私が一番好きな映画『バビロン』(デイミアン・チャゼル監督作品)を妻が仕事に行っている隙に観ました(私は休みでした)。妻はこの映画を別に好きではないので(妻は超ポジティブ人間なので、映画のキャラクターたちが苦悩している理由がよくわからないそうです。うらやましい)。 一方で、妻に限らず、『バビロン』を好きな人ってそこまで多くない印象です。私は(細々と)

          何度目かになる『バビロン』を観て

          ナポリvsモデナ(コッパ・イタリア)を観ました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 コッパ・イタリアの一回戦、ナポリvsモデナの試合を観ました。 私はSSCナポリのサポーターです。 今季初戦をとても楽しみにしておりました。アントニオ・コンテさんが監督に就任し、アレッサンドロ・ボンジョルノら実力ある選手も加入してくれたので期待は大きかったです。 スタメンを見て、すごいワクワクしました。「このメンバー、結構強いんじゃね?」と。 しかし実際に試合を観ると、今季もかなり厳しいシーズンになるのではないかと不安になりました。 PK戦の末

          ナポリvsモデナ(コッパ・イタリア)を観ました

          ミスチルの最新アルバム『miss you』をようやく聴きました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 2023年10月に発売されたMr.Childrenの最新アルバム『miss you』を聴きました。 私は昨年に映画を撮ったことで金欠になり、このアルバムを購入することができず、今になってTSUTAYAのレンタルで聴くことになった、という次第です。 私は小学校〜大学時代までは一生懸命にMr.Childrenの曲を聴いていたのですが、正直に打ち明けると、現在はあまり熱心に聴いてはおりません。私自身に色々な変化があり、10年前ほどMr.Childre

          ミスチルの最新アルバム『miss you』をようやく聴きました

          23/24シーズンのSSCナポリ

          こんにちは。 鴨井奨平です。 遅ればせながら、2023/24シーズンのSSCナポリを振り返ろうと思います。 ちなみに私はマウリツィオ・サッリ監督時代からのサポーターです。23/24シーズンのナポリは私が今まで見てきた中で「最弱」だったと思います。 とにかく弱かったですね。 戦術云々よりもまず選手に魂を感じなかった。だから試合を観てても全然面白くない(魂がこもっていれば負け試合でも面白いです。もちろん勝つほうが良いけど)。 局面局面において違いを生み出せる選手がポリターノと

          23/24シーズンのSSCナポリ

          『関心領域』を観てきました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『関心領域』を観てきました。 「すごい」と評判だった本作品。私も確かに「すごい」と感じました。 たくさんの賞を獲っているのも納得です。かなり攻めてる。 この映画に興味を持っている人は是非映画館で観ることをオススメします。劇場以外の場所で観ると魅力が数段落ちてしまうと思いますので。『関心領域』は映画館で観ることを前提とした演出になっています。この映画を真に味わうには「音」が重要な要素となっていますから。 以下に感想を記します。 ※

          『関心領域』を観てきました

          『マッドマックス:フュリオサ』を観てきました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『マッドマックス:フュリオサ』を観てきました。 私は『マッドマックス』シリーズのファンで、これまでの全作品を観ています。 当然今回の作品も楽しみにしていまして、『怒りのデス・ロード』をしっかり復習して臨みました。 しかし正直に申し上げると、『フュリオサ』はあんまり私の好みではなかったです。そもそも前作品の『怒りのデス・ロード』の方が映画的に質が高かったと思います。とりあえず、『フュリオサ』は作品時間が長く感じました(2時間28分

          『マッドマックス:フュリオサ』を観てきました

          アマプラで『ゴジラ-1.0』を観ました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 アマプラで配信がスタートされたということで、 『ゴジラ-1.0』を観ました(初鑑賞です)。 私は子どもの頃『ゴジラ』シリーズを観て育ってきました。 一番好きなゴジラ作品は『ゴジラVSデストロイア』です(一番好きな怪獣もデストロイア)。 私のゴジラについてのスタンスは、「ゴジラについてそこまで詳しくないがこれまで何作品か観てきた」、といった感じでしょうか。 そんな人間の感想と思っていただければと思います。 では、これから『ゴジラ-1.0』につ

          アマプラで『ゴジラ-1.0』を観ました

          『陰陽師0』を観てきました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『陰陽師0』を観てきました。 この映画、予告編を見たときからなんとなく惹かれておりまして。 それに妻と、妻の母(私の義母)がこの映画に興味ありげだったので、偵察がてら映画館に行ってきました。 予告編と題名から察して、 「『呪術廻戦』のスピンオフみたいな内容なのかなぁ(『呪術廻戦』とこの映画は無関係だとしても)」 と思っていたのですが、実際は全然違いました。申し訳ありませんでした。 私は『陰陽師0』は結構おもしろい映画だと思いま

          『陰陽師0』を観てきました

          『オッペンハイマー』を観てきました

          こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『オッペンハイマー』を観てきました。 今回はその感想を書きます。 ※ネタバレするのでご容赦ください。 私は今年32歳になる男性ということで、おそらく最も「クリストファー・ノーランに傾倒している層」に位置しているのではないかと思います。 私も大ファンというわけではないですが、ノーラン氏の監督作品は悉く観ております。 『オッペンハイマー』はノーラン氏にしては珍しい(というか初ですよね?)「伝記物」の映画ということで、私としても公開

          『オッペンハイマー』を観てきました

          『光る君へ』を見ました(その2)

          こんにちは。 鴨井奨平です。 毎週毎週、大河ドラマ『光る君へ』を見ております。 第9話までの感想を述べると、やっぱり今回の大河ドラマは面白いと思います。 貴族たちの政治バトルが結構見ごたえありますよね。 ドラマの舞台となった当時の人物相関図や律令・格式についてある程度頭に入っていないとわかりづらい部分も確かにありますが、 歴史に詳しくない(というか歴史にあんまり興味ない)私の妻も政治バトルの「雰囲気」を楽しんで見れているようで。 それは脚本や演出が優れているからこそ可能な

          『光る君へ』を見ました(その2)

          『ボーはおそれている』を観てきました。

          こんにちは。 鴨井奨平です。 近所のシネコンで『ボーはおそれている』を観てきました。 アリ・アスター氏の長編三作目と言うことで、観た率直な感想を申し上げると、 「あなた、三作目でなんてもん作ってんだよ……!」 と言った感じです。 結構規模の大きい映画ですが、コレってどれくらいの興収になるんですかね、万人ウケはしなそうな作品ですけど。 長編三作目の監督作品がこの規模のこの内容の映画って、アリ・アスター氏は随分期待されているんですね。フツー中々こんなことできなくないですか?

          『ボーはおそれている』を観てきました。