若手社員合同研修【過去実施研修紹介】
広島県内の企業様2社を対象に2023年5月29日〜30日の1泊2日で
開催した合同企業研修についてレポートしていきます。
【開催の経緯】
今回の研修企画ですが、イノベーション・ハブ・ひろしま Campsによる、ひろしまCAPプログラムに、フウド代表後藤が参加し、同プログラム参加者の株式会社なんでもエネルギー代表余島さんとの出会いのきっかけから始まりました。
↓↓CAPプログラムについてはこちら↓↓
今回の合同企業研修は、CAPプログラム活動の中で、多様な企業新人社員が集まり、理解し合い、連携を強化できるプログラムを開催して欲しい!というお客様の声があり、同プログラム参加者であり、教育、人材育成の分野で活躍されている余島純さんと共に共同主催することとなりました。
【研修の目的】
今回の研修では、これから社会人として、活躍を期待される1〜3年目の若手社員が、事業推進やキャリアを考えていく上で必要な、下記2点の強化を図ることを目的としています。
・自らが大切にしている価値観や事業を創造する手段や目的を構築できるようになること。
・さまざまなアクティビティを通して、異業種交流を行うことにより視野と人脈を広げる。
【講師紹介】
株式会社なんでもエネルギー代表江田島市教育委員会さとうみ学習コーディネーター
【参加企業様】
デリカウィング株式会社様からは新卒6名、
株式会社サタケ様からは入社3年目2名、
合計8名にご参加いただきました。
研修の様子を記録として動画にも残しましたのでこちらもご覧ください!
【研修内容】
今回の研修は1泊2日。研修生は、この2日間を通じて、
つながりや共感を生み出すプロジェクトを考え、
社会における自社や自分の役割を見つけます。
また、合同企業研修ということもあり、普段は出会うことのない企業人同士で、プロジェクト立案を行うため、対話を重ねながら自社や自分の魅力を改めて理解できるような内容になりました。
●DAY1
まずは中町港にて合流し、プチ街歩きをした後、喫茶のらさんで昼食
その後、ワークショップ会場のフウドに移動し、講師の余島さんによる
ファシリテーションでプログラムが進んでいきました。
【プログラム① オリエンテーション】
オリエンテーションでは、今研修の目的と、フウド代表の後藤から
江田島やフウドの取り組みを紹介しました。
【プログラム② 自己理解ワークショップ】
講師余島さんによる自己理解ワークショップでは、お互いの興味関心を話し合い、自分がどんな探究家なのか、どんな価値観を持っているのかを深堀り、自己理解と相互理解を深めました。
ワークの中では、自分が何の探求家なのかを相手にプレゼントしてもらう
「〇〇探求家」というセッションもあり、「自分なりの健康探求家」や
「横道探求家」など個性的なネーミングが生まれました。
【プログラム③ プロジェクト形成ワークショップ】
その後、講師の余島さんから、”エフェクチュエーション”という、
VUCA時代にアントレプレナーシップの新しい潮流として注目を集めている
概念についてのレクチャーが行われました。
※VUCA時代とは
VUCAとは、将来を予測するのが困難な状態を示す言葉です。
つまりVUCA時代とは、これまでの常識を覆すような社会変化が次々と起こる時代を意味します。
実践形式を想定して、研修生から有志でテーマにしたい事を募り、
そのテーマを元に新しいプロジェクトを形成するための
ワークショップを行いました。
今回は2テーマが起案され、それぞれチームに分かれ、
学習した内容を踏まえて議論し、事業化の案を作りました。
今回のテーマは、
①地産地消で広島を盛り上げる
②夢応援プロジェクトでした。
【プログラム④ 焚き火トーク】
ワークショップ後は、ホテル「UMINOS Spa&Resort」に移動し全員で夕食会です。今回はホテル自慢の国産和牛BBQでした。
ご飯を食べた後は、私たちフウドが現地の受け入れコーディネーターとして、焚火トークの時間を設けました。
薪にテーマを書いて、研修生はランダムにそのテーマが書かれた薪を手に取り、そのテーマについて話していく。普段では中々話さないような深い話を
共有・共感することができ、研修生にとっても充実感の高い時間になりました。
●DAY2
【プログラム⑤ ヨガ】
2日目の最初は、ヨガ体験。フウドでもヨガワークショップを
実施していただいている先生に実施していただきました。
【プログラム⑥ 海ゴミワークショップ】
その後は、海ゴミワークショップ
フウドスタッフでアーティストでもあるちさんによる、
江田島の海ゴミ問題についてのレクチャーと海洋プラスティックを
再利用したアクセサリー作りを体験しました
【プログラム⑦ プロジェクト計画形成ワークショップ】
午後からは、講師余島さんによる
プロジェクトを実装するための計画ワークショップを行い、
プロジェクトを実現していくための情報収集や、
学習した理論ロジックモデルに基づいて形にしていきました。
*ロジックモデルとは
事業が成果を上げるために必要な要素を体系的に図示化したもので、事業の設計図に例えられる。
情報収集では、テーマに関連する既存事業や、自分たちや自分たちの会社が
どんな資源(ヒトモノカネ)を持っていて、自分たちがどんな役割を担えるか、を調べて考えていきました。
その調べた情報を、プロジェクト発表のために、
ロジックモデルに落とし込み、形にしていきました。
研修生たちは、今まで経験したことのない作業で、
少々頭を抱えながらも、真剣に取り組んでいました。
【プログラム⑧ プロジェクト発表】
講師余島さんによる進行の元、
最後には計画したプロジェクトについて、それぞれのチームによる発表。
それぞれの役割も意識して全員が自分の意見を発表していました。
今回それぞれのチームで興味深い内容で発表頂きました。
チーム①地産地消で広島を盛り上げるプロジェクトでは
、廿日市の特産品であるわさびをつかった新しい商品開発を行う案を提案しました。
チーム②夢応援プロジェクトでは、空き家をDIYで改修し、
やりたいことに挑戦する経験を提供できるコミュニティの拠点
となる場を創る案を提案しました。
どちらの案もとても素敵な案で、なにより今回それぞれ設定したテーマは、
自分事としてやれるよう、やりたいと思ったものだったため、
所属する会社関係なく有意義な議論になったと思います。
発表後は、今後の継続的な取り組みにするため、
チームごとに直近1か月でチームとして
どんなアクションができるかを話し合いました。
自ら何かを考えて提案する機会がまだまだ少ない若手社員にとっては、
大きな経験になったのではないでしょうか。
この経験をこれからの糧にしていただければ、
私たち受け入れ側としても嬉しい限りです。
【研修を終えて】
研修生たちからは、学習した内容を元に、その場で調査を重ね、
知識をアウトプットするという一連のプロセスを通じて、以下のような声がありました。
「研修の最後に現場改善の課題があり、その課題に取り組むうえで役立てたいです!」
「仕事の上流部分の思考を知ることで、仕事を自分事と捉えて取り組みやすくなりました!」
実際の仕事現場で、課題解決のための計画を立てたり、
商品を企画する際に活かせるなど、具体的に実際の職場で
活かせる感覚を養っていただけたと思います。
今回の研修をきっかけに今後もそれぞれの職場で活躍していって頂けることを楽しみにしています。
また江田島にいつでも戻ってきてくださいね!