笑えてる? うまく言葉を返せてる? いつからか、 あの頃の私達ではなくなってしまった。 貴方もそう感じているのだろうか 流れ作業のように待ち合わせをし、 笑うこともなく 「お疲れ様」と、 いつものように 箱に入り また、同じような話をして 愛し合うわけでもない。 わたしは贅沢なのだろうか? 変わらない日常 傍にいてくれる貴方に感謝をして こんな感情は見過ごすべきなのだろうか。 虚しい 寂しい 空っぽ 楽しくない 好きなのにな。 どうしてか、だ
冴えない私と 手繋ぎランデヴー 長い前髪と、 眼鏡越しに見る 貴方の目は 反射した青が、 嫌味なくらい澄んでいた 卑屈になってる場合じゃないか。 この瞬間はもう味わえない 疑心暗鬼の鎧など すべて脱ぎ捨て 貴方と楽しむために いまここにいる 花一輪 私の胸ポケットにいれる 貴方の仕草は 目で追うのに必死になる クラクラとする この時間を、 どうしたら永遠にできる? 頭の片隅でそんなことを考えていた
コロコロと転がった ビー玉みたいに どこに行くかもわからずに 純粋無垢に光っていた ヒビ割れてしまったけど 綺麗でしょう? 示してください この先を 一緒に転がってくれますか?
心地よい場所は 無機質なものに変わった 触る手は 知らない人のように変わった 返す言葉は 単語に変わった 暖かな目は 暫く見ていない 光は 随分と前から 差し込むのをやめたようだ
魅かれた 惹かれた 引っ張られた 無くした 亡くした 正常判断 効き目は ここまででしょうか もう少し 処方しましょうか
焦燥感で溢れていく 動機と息苦しさで 呼吸が乱れていく あなたの手の感触は こんなにもすぐ思い出せる 踏み外した一歩は 私だけを置いて行った 走馬灯のように 思い出だけが先を行く 駄々をこねるように 立ち止まる 真っ黒で 何も見えない だれか 出口を教えて欲しい 真っ黒で あなたは もう見えなくなっていく
もう眠ってしまおう 貴方がつらいとき 闇夜は不安と悲しみを寄越してくるから いらないことまで考えてしまうから 現実はもっと寛容で 貴方が感じているより自由 普段はわかりきっていることも 闇夜に隠れて見えなくなる だからいいの 大丈夫だから もう眠ってしまおう
伝えたい言葉は脳から伝達され 心をつたって 喉元で止まる いつだってそうだ 私の言葉は届かない 幾度となく 流れを遮断し 上手く機能することのない喉は 焼けるように熱い ああ可笑しいな 涙は出るんだな
着飾らないで 何も魅力を感じないんだ いま、愛でているこの瞬間こそが 焼き付けたい思い出になるべきものだ そのままがいいんだ 取り繕って 背伸びして 本当の君は 其れなのかい? 何度だって言うさ 心底笑った顔が見たいんだ
わたしは何もかも知っています もう、まっすぐこちらを見なくなったこと 匂いを消して帰ってくること 何の意味を持たない、愛しているという言葉も どうして、つらつらとそのような言葉が吐き出せるのでしょうか どうして、わたしのところに帰ってくるのでしょうか 今のままが心地よいのでしょうか そうですね 互いに知らぬふりをして 都合の良いところだけを映し出す、 そう生きていくのが人間なのですね あなたがそれで良いのなら 私も惰性の果てまで付き合いましょうか その先
いつもすきなところに行き 自由を謳歌しているんだ 誰にも縛られたくないし だからといって構って欲しい時もある 色々な顔があり、唸るほど使い分けるのが上手だ 手に入らないから惹かれるのか どうしたら 僕のところに居着いてくれるのだろうか そんなふうに頭の中の8割が君で埋め尽くされる だから今日も僕は君の喜ぶ顔を見るために 精一杯の努力をする ああ、すごく滑稽だ
ひらひらと落ちていく花びらは 無色透明の水面に浮かび ゆらりゆらりと静かに流れていく ぼくもきみと流れていたい このままずっと 叶うのならば 濁りのない 穏やかな水面を 自由に浮かんでいたい