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ビリジアン

今日は〈ビリジアン〉について。
JIS慣用色名によると「くすんだ青みの緑」

絵具にこの色がありますね。
緑ではなくビリジアン。
なんでビリジアンなの? なんか言いづらいし。
子どもの頃、絵具を使う度にそんなふうに思ったものでした。
まああれだ、ビリジアンって「緑」のおしゃれな言い方なんだろう。
そう解釈していた私でした。

絵を描くのが好きだし、得意な子どもでした。
絵具の12色の中で、減りも早く何度も買い足した色がビリジアン。
他に、白・青・茶あたりでしょうか。
山や空や海、動植物、人物。
単色でも混ぜてでも、いろんなところに使いました。
色の中で青系がもっとも好きなのですが、なぜかよく使う絵具はビリジアンでした。

ところで、緑つながりでこんな思い出話を。
中学2年の社会の時間です。
先生には失礼ですが、あまりにも退屈なので破ったノートに絵を描いていました。
『デビルマン』の絵です。
小さい時からこのアニメが好きで、再放送は欠かさず観ていました。
悪魔の身体と人間の心を持つ主人公・デビルマンが、敵対する組織と戦うというおどろおどろしいバイオレンスで、昭和の伝説的アニメです。
そのデビルマンの身体が緑だったのです。
鉛筆で描いたアウトラインだけでは満足できなかった私は、よせばいいのに色鉛筆まで取り出して、せっせと塗りまくりました。
……案の定、先生に見つかって没収。
その時の先生の表情は複雑そうでした。
それもそうでしょう、パンツ一丁のマッチョな男性像を、思春期まっただなかの少女が描いていたのですから。
その絵はどうなったか?
終業式の日に返してもらったのは確かですが、その後の行方が不明です。

さて、なぜ絵具には緑ではなくビリジアンなのか?
他の色を混ぜて作れない色だらからだそうですよ。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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