広島からAM1242
数少ないメディアを追い求めて
昔、ラジオは今のようにパソコンやスマホアプリで簡単に聴くことができませんでした。特に地方に住んでいると、関東地方のラジオ局の放送をクリアに受信するのは至難の業でした。広島に住みながら「オールナイトニッポン2部」を聴くために、私はどれほどの苦労をしたことか…。
雑音と朝鮮語の来襲
当時、ラジオの受信環境は現在とは比べ物にならないほど厳しかった。深夜はかろうじて関東地方のラジオ局の電波を受信できるのだけど、アンテナの調整を何度も行い、ベストな受信状態を探さなければなりませんでした。しかし、受信状態が完全に安定することは少なく、常に雑音が混じっていました。
さらに、電離層で混線した朝鮮語の放送が波のように襲ってくることもありました。これらの放送が入ると、目的の番組の音声がかき消されてしまい、再びアンテナの調整をやり直す羽目になることもしばしばでした。このような状況でも、諦めずにラジオを聴き続けていた。
何のために?
「オールナイトニッポン2部」のパーソナリティはミュージシャンが多く、コンサートや曲作りの話が聞ける場でした。文化の最先端に触れている感覚もありました。
雑音や他の放送に邪魔されながらも、パーソナリティの声を聞き取るために集中する時間は、私にとって特別なひとときでした。声のトーンや話し方から、その日の雰囲気や話題を感じ取り、まるで友人との会話のような親しみを感じていました。
テレビにはあまり出ないミュージシャンを雑誌で見る時、とても親近感を持っていました。また東京とは・・・、音楽とは・・・など最先端の情報を得ているつもりでした。
翌朝の学校の授業はボロボロでした・・・
振り返ると・・・
広島に住んでいた私は、「オールナイトニッポン2部」を聴くことが特に難しかった。電波の状態がさらに不安定になり、番組の受信が途切れることもありました。
でも、80年代当時のアナログな受信環境で感じた味わいや工夫は、大切な思い出です。あの時の苦労や努力があったからこそ、「オールナイトニッポン2部」の楽しさや、パーソナリティの魅力を深く感じることができたのだと思います。
ラジオを聴くために経験した数々の困難は、いい思い出となっています。今あの時の苦労があったからこそ、「オールナイトニッポン2部」は大切なものでしたし、より魅力的でした。
同じような経験を持つ方、いるんじゃないかな。