脳をアルコールで浸して 眼も醒めずに くたばった気 眼が眩んできて 排水口 溶ける鏡 今にも吸い込まれそう どっかいけ 所詮そんな好きじゃない癖に 易々と語るな 話し…
朝ゴミ箱の中 僕の捨てた僕が乾涸びる 朝独り天井を仰ぐ 何処にも行けない癖に 「何処にも行きたくない」なんて 朝冷めた部屋の中 喜びなんて僕の手に無くて 夜閑静な住宅…
狐は深く溜息をついて 辺りは次第に暮れていって 下らぬ日々を騙し騙し 化かし繕うこの頃 毎日 今日も今日とて肴を釣りに 夜市へ彷徨い足を掬っては 次の獲物に眼を光ら…
言葉を吐いて表さないと 生きていけない僕は 今日も部屋の中独り夜を歌う 君の眼の中に僕は居ない 朝を待ったって何も変われない そんなこと解っていたはずだった 不安を…
ハロー声は聞こえるかい 僕の事を憶えているかい 気が遠くなるほど遠い星から 震える電波を発信して 今まで見つけて出会った感情 それら全てが通用しない場所で 君に確か…
レム 「悲しくなんかない疲れただけ」 そんな言い文句何処で拾ってきたの 痛みに鈍感になっては 気付かれないまま 「大丈夫」って吐くほど 何も根拠なんてない事に気付…
僕のこの手があれば 強引にも君を昏い澱から 連れ出してあげられるのに 君は何回その手に嘘をついた 形のない歌で埋め尽くした夜を 何度も越えては 形のあるものを探した …
俺の語る一言で あなたの陰に日を落として 徒然なるままに あなたの日陰になれたら あなたの身を苛む綻びは 目が眩むほど綺麗で 火照る夏の夕に溶けた あなたの首飾り…
甘い甘いお菓子の味が 曖昧なままの心の中 焼き付いたあなたの笑う顔が 頭の中焦げて苦いくらいに 薄く下らない記憶の中 あなたはそれを掻き乱すまま 少し切なくて頬張っ…
何も思わないまま笑顔で 僕はここで立っていたんだよ 高架橋の下見えたあの空も いつも変わらないレンズの中 遠く向こうのレンズを眺めて 「大丈夫」はにかんだ笑顔で 今…
君と声が触れあえば 世界はまるで色付いたキャンバス 頬を染める淡いピンクに 空を切り取った青に 優しい色が沢山満ちて 次第に全て優しさに満ちて そんな絵本の中のお話…
不透明に白い紙の中 不器用に海を浮かべてみた 拙いまま揺蕩う船を見て 僕も迷った気になって 透明に透かす綿紗の上 着飾らないあなたを思い浮かべた それでもあなたは…
僕は命をパチパチ鳴らして 今もここで誰かを待っている 灯る訳も解らずに 今も誰かを待ってる 誰かの声で賑わったのは遠い遠い昔の話 今胸の中空いた穴を隙間風が通り抜け…
自分の灯りだけでは寂しすぎるから 空に浮かぶ月を見ていた ぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った 僕が微かな命を灯そうと 誰かといる僕しか見てくれなくて 後ろの電…
街に朝が降った 日陰を落としては嘘みたいに笑った 「誰か」と歌う声は閑静な街の中消えて行った 変わってしまった街の中 焦燥も生まれず息を吐く いつもと同じ諦観だ…
ヨルヒサギ
2024年8月8日 01:11
脳をアルコールで浸して眼も醒めずにくたばった気 眼が眩んできて排水口 溶ける鏡今にも吸い込まれそうどっかいけ所詮そんな好きじゃない癖に易々と語るな 話しかけるな所詮明日には消えてる幻影そんな素敵な話じゃないフラージル今にも崩れてしまいそうな脆いリアリティーくたばってしまいそうなシンフォニー嘘ばっかなんだ みなまで語るなただ単純なまでな愛でこれほどになく満たされてい
2024年7月26日 19:33
朝ゴミ箱の中僕の捨てた僕が乾涸びる朝独り天井を仰ぐ何処にも行けない癖に「何処にも行きたくない」なんて朝冷めた部屋の中喜びなんて僕の手に無くて夜閑静な住宅街の中本当の悲劇は僕の知らない内に君の横顔 眼にチラつく度僕は不甲斐なくなってその流れる瞼の中袖から見える下着の中どれもこれも知りたくて朝僕だけが居ない街をぼんやり眺めて溜息をついて夜独りきりの街の中溜息すら
2024年6月26日 07:45
狐は深く溜息をついて辺りは次第に暮れていって下らぬ日々を騙し騙し化かし繕うこの頃 毎日今日も今日とて肴を釣りに夜市へ彷徨い足を掬っては次の獲物に眼を光らせて今宵も眠らない街にて美しいあの娘は全て知っている化けて化かして破って奪ってさぁさぁ今宵も眠らない街にて精々どんな馬鹿をやろうか踊れ 間抜けな顔でさ別にあんたに正しさを求めてないのさその糞みたいな性根を嗅ぎ回っ
2024年6月26日 00:25
言葉を吐いて表さないと生きていけない僕は今日も部屋の中独り夜を歌う君の眼の中に僕は居ない朝を待ったって何も変われないそんなこと解っていたはずだった不安を夜に持ち込んで朝の憂鬱を誰かのせいにして眩しい窓の外見える向かいのベランダ優しい君の姿はない染みだらけのベットの上肩身に合わない悩みを抱いて僕は今日も今日とて僕は生きていく夜周りを全て塞ぎ込んで朝自分を全て塞ぎ込ん
2024年3月14日 23:13
ハロー声は聞こえるかい僕の事を憶えているかい気が遠くなるほど遠い星から震える電波を発信して今まで見つけて出会った感情それら全てが通用しない場所で君に確かに貰ったものだけ信じてここまで来たメーデー君の正しさを歌う僕がここで息をするどれだけ離れていたってその事実は変わるはずがない君にしか歌えない歌があると僕は今もここで歌う貧弱な電波を伝う”僕にしか歌えない歌”メーデー
2024年2月11日 01:28
レム「悲しくなんかない疲れただけ」そんな言い文句何処で拾ってきたの痛みに鈍感になっては 気付かれないまま「大丈夫」って吐くほど何も根拠なんてない事に気付いてただ強くなろうと思ったでもそれってどうなの?ただひたすらに退屈を頰張って生きるだけじゃ許されないだろうから僕は歩くことを選んだのなのにそれでも虚しいのは誰のせいなの?「それもこれも全部 君が選んだんだよ」そんなこと
2023年10月22日 00:45
僕のこの手があれば強引にも君を昏い澱から連れ出してあげられるのに君は何回その手に嘘をついた形のない歌で埋め尽くした夜を何度も越えては形のあるものを探したそんなの在るはずないでしょ何かを求めては愚かになりすぎて何も求めなくては無愛想になりすぎて日々の片隅 取り残された僕を嘲笑う朝日にくしゃみをした夢が眩んだ 息は荒んだまま滲んだ空の星を見ていた霞んだ声は冷たくて触れ
2023年8月28日 19:37
俺の語る一言で あなたの陰に日を落として徒然なるままに あなたの日陰になれたらあなたの身を苛む綻びは 目が眩むほど綺麗で火照る夏の夕に溶けた あなたの首飾り海を眺めていた 夏に照る遠い海をあなたが居ない街から遠いあなたの背をなぞったかんかん照りの街路の奥陽炎が揺らめいた それがあなたなのならおいおいと嗄れる声があの凛々しくも澄んだ雨を似て何処か遠くのあなたを苦しめては
2023年8月11日 14:11
甘い甘いお菓子の味が曖昧なままの心の中焼き付いたあなたの笑う顔が頭の中焦げて苦いくらいに薄く下らない記憶の中あなたはそれを掻き乱すまま少し切なくて頬張った檸檬タルト少し白けた顔で甘ったるいままもう遅いなんて鳴り出したオーブンの合図少し焼き焦げた我儘も全部あなたとなら僕の口の中だけで頬張って埋め尽くしたいくらいに視界の真ん中美味しそうに色付いて悲しくって煩くって塞
2023年7月2日 12:19
何も思わないまま笑顔で僕はここで立っていたんだよ高架橋の下見えたあの空もいつも変わらないレンズの中遠く向こうのレンズを眺めて「大丈夫」はにかんだ笑顔で今にも震え出しそうな手でピースを掲げて悪戯に裏腹に曲がった感情に思い出が傷付かないようにいつも君の横顔を見ていたんだよ癒えない時も 嬉しい時も君の隣のレンズの中あの日交わした約束も恥ずかしがって笑う顔もいつも君の隣の
2023年6月18日 20:48
君と声が触れあえば世界はまるで色付いたキャンバス頬を染める淡いピンクに 空を切り取った青に優しい色が沢山満ちて次第に全て優しさに満ちてそんな絵本の中のお話も僕には大事だったんだ胸の中 絶えず震える色が 誰かの瞳を彩る君は今何色なんだろう 僕の絵の具を落として 声を束ねて独り悲しい時は 僕は藍色の絵の具を落とす次第にキャンバスは濡れて 寂しい雨が降って誰にも見られない
2023年6月7日 19:55
不透明に白い紙の中 不器用に海を浮かべてみた拙いまま揺蕩う船を見て僕も迷った気になって透明に透かす綿紗の上着飾らないあなたを思い浮かべたそれでもあなたは充分に綺麗なままそれ以上に僕は汚いまま僕が描いたものは全て僕のはずでそれでも全て曖昧なままで歌にも言葉にも出来ない癖して思いとは裏腹に着飾ってしまうのだインクで滲む夜を唄うように綺麗なあなたは不透明なままこんな覚束
2023年5月27日 22:52
僕は命をパチパチ鳴らして今もここで誰かを待っている灯る訳も解らずに今も誰かを待ってる誰かの声で賑わったのは遠い遠い昔の話今胸の中空いた穴を隙間風が通り抜けた僕はこの道を照らし続ける名も無い電燈だやがて凍える夜に鎮まり変えった時僕は誰かを照らす太陽になる僕は命をパチパチ鳴らしてある日の影を映し出している凍えた夜と廃材の上友達は記憶の中僕が灯る理由なんてとっくの昔
2023年5月26日 07:14
自分の灯りだけでは寂しすぎるから空に浮かぶ月を見ていたぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った僕が微かな命を灯そうと誰かといる僕しか見てくれなくて後ろの電燈は消えかけたパチパチ音を立てて泣いていた離れてみると全て綺麗に見えてしまう近ずくと醜く見えてしまうのだ誰も僕を見つけないままただ光に見惚れては息を吐く掠れた光は手の鳴る方へ霞んだ月に届くまで自分の灯りだけでは寂
2023年5月25日 21:10
自分の灯りだけでは寂しすぎるから空に浮かぶ月を見ていたぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った僕が微かな命を灯そうと誰かといる僕しか見てくれなくて後ろの電燈は消えかけたパチパチ音を立てて泣いていた離れてみると全て綺麗に見えてしまう近ずくと醜く見えてしまうのだ誰も僕を見つけないままただ光に見惚れては息を吐く夜の淵願った言葉は噤んだままただ光る僕を見ていてほしい自分の
2023年5月25日 20:32
街に朝が降った 日陰を落としては嘘みたいに笑った「誰か」と歌う声は閑静な街の中消えて行った変わってしまった街の中 焦燥も生まれず息を吐くいつもと同じ諦観だ 何処か退屈に頬は幼く誰かの心許ない声は 今も朽ちては生まれ変わり誰かに強く応える今 街の奥へと歩いていく 仄明かりが灯る方へ街に朝が降った呑み込めない歌を夜に落としては閑静な街の中溶けて行った変らない朝に退屈にそう