ヨルヒサギ

歌詞を書いてます。ぼちぼち投稿します。

ヨルヒサギ

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記事一覧

FRAGIRE

脳をアルコールで浸して 眼も醒めずに くたばった気 眼が眩んできて 排水口 溶ける鏡 今にも吸い込まれそう どっかいけ 所詮そんな好きじゃない癖に 易々と語るな 話し…

ヨルヒサギ
2か月前

下着の中

朝ゴミ箱の中 僕の捨てた僕が乾涸びる 朝独り天井を仰ぐ 何処にも行けない癖に 「何処にも行きたくない」なんて 朝冷めた部屋の中 喜びなんて僕の手に無くて 夜閑静な住宅…

ヨルヒサギ
2か月前

狐のためいき

狐は深く溜息をついて 辺りは次第に暮れていって 下らぬ日々を騙し騙し 化かし繕うこの頃 毎日 今日も今日とて肴を釣りに 夜市へ彷徨い足を掬っては 次の獲物に眼を光ら…

ヨルヒサギ
3か月前

はったり

言葉を吐いて表さないと 生きていけない僕は 今日も部屋の中独り夜を歌う 君の眼の中に僕は居ない 朝を待ったって何も変われない そんなこと解っていたはずだった 不安を…

ヨルヒサギ
3か月前

メーデー

ハロー声は聞こえるかい 僕の事を憶えているかい 気が遠くなるほど遠い星から 震える電波を発信して 今まで見つけて出会った感情 それら全てが通用しない場所で 君に確か…

ヨルヒサギ
7か月前

レム

レム 「悲しくなんかない疲れただけ」 そんな言い文句何処で拾ってきたの 痛みに鈍感になっては 気付かれないまま 「大丈夫」って吐くほど 何も根拠なんてない事に気付…

ヨルヒサギ
8か月前

「 」

僕のこの手があれば 強引にも君を昏い澱から 連れ出してあげられるのに 君は何回その手に嘘をついた 形のない歌で埋め尽くした夜を 何度も越えては 形のあるものを探した …

おいおい

俺の語る一言で あなたの陰に日を落として 徒然なるままに あなたの日陰になれたら あなたの身を苛む綻びは 目が眩むほど綺麗で 火照る夏の夕に溶けた あなたの首飾り…

タルトタタン

甘い甘いお菓子の味が 曖昧なままの心の中 焼き付いたあなたの笑う顔が 頭の中焦げて苦いくらいに 薄く下らない記憶の中 あなたはそれを掻き乱すまま 少し切なくて頬張っ…

写真撮影

何も思わないまま笑顔で 僕はここで立っていたんだよ 高架橋の下見えたあの空も いつも変わらないレンズの中 遠く向こうのレンズを眺めて 「大丈夫」はにかんだ笑顔で 今…

絵の具を落とす

君と声が触れあえば 世界はまるで色付いたキャンバス 頬を染める淡いピンクに 空を切り取った青に 優しい色が沢山満ちて 次第に全て優しさに満ちて そんな絵本の中のお話…

1

lnk

不透明に白い紙の中  不器用に海を浮かべてみた 拙いまま揺蕩う船を見て 僕も迷った気になって 透明に透かす綿紗の上 着飾らないあなたを思い浮かべた それでもあなたは…

1

電燈の唄

僕は命をパチパチ鳴らして 今もここで誰かを待っている 灯る訳も解らずに 今も誰かを待ってる 誰かの声で賑わったのは遠い遠い昔の話 今胸の中空いた穴を隙間風が通り抜け…

月と螢

自分の灯りだけでは寂しすぎるから 空に浮かぶ月を見ていた ぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った 僕が微かな命を灯そうと 誰かといる僕しか見てくれなくて 後ろの電…

1

月と螢

自分の灯りだけでは寂しすぎるから 空に浮かぶ月を見ていた ぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った 僕が微かな命を灯そうと 誰かといる僕しか見てくれなくて 後ろの電…

2

街に朝が降った  日陰を落としては嘘みたいに笑った 「誰か」と歌う声は閑静な街の中消えて行った 変わってしまった街の中 焦燥も生まれず息を吐く いつもと同じ諦観だ…

FRAGIRE

脳をアルコールで浸して
眼も醒めずに
くたばった気 眼が眩んできて
排水口 溶ける鏡
今にも吸い込まれそう

どっかいけ
所詮そんな好きじゃない癖に
易々と語るな 話しかけるな
所詮明日には消えてる幻影
そんな素敵な話じゃない

フラージル
今にも崩れてしまいそうな脆いリアリティー
くたばってしまいそうなシンフォニー
嘘ばっかなんだ みなまで語るな
ただ単純なまでな愛で
これほどになく満たされてい

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下着の中

朝ゴミ箱の中
僕の捨てた僕が乾涸びる
朝独り天井を仰ぐ
何処にも行けない癖に
「何処にも行きたくない」なんて

朝冷めた部屋の中
喜びなんて僕の手に無くて
夜閑静な住宅街の中
本当の悲劇は僕の知らない内に

君の横顔 眼にチラつく度
僕は不甲斐なくなって
その流れる瞼の中
袖から見える下着の中
どれもこれも知りたくて

朝僕だけが居ない街を
ぼんやり眺めて溜息をついて
夜独りきりの街の中
溜息すら

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狐のためいき

狐は深く溜息をついて
辺りは次第に暮れていって
下らぬ日々を騙し騙し
化かし繕うこの頃 毎日

今日も今日とて肴を釣りに
夜市へ彷徨い足を掬っては
次の獲物に眼を光らせて
今宵も眠らない街にて

美しいあの娘は全て知っている
化けて化かして破って奪って
さぁさぁ今宵も眠らない街にて
精々どんな馬鹿をやろうか

踊れ 間抜けな顔でさ
別にあんたに正しさを求めてないのさ
その糞みたいな性根を
嗅ぎ回っ

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はったり

言葉を吐いて表さないと
生きていけない僕は
今日も部屋の中独り夜を歌う
君の眼の中に僕は居ない
朝を待ったって何も変われない
そんなこと解っていたはずだった

不安を夜に持ち込んで
朝の憂鬱を誰かのせいにして
眩しい窓の外見える向かいのベランダ
優しい君の姿はない

染みだらけのベットの上
肩身に合わない悩みを抱いて
僕は今日も今日とて僕は生きていく

夜周りを全て塞ぎ込んで
朝自分を全て塞ぎ込ん

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メーデー

ハロー声は聞こえるかい
僕の事を憶えているかい
気が遠くなるほど遠い星から
震える電波を発信して

今まで見つけて出会った感情
それら全てが通用しない場所で
君に確かに貰ったものだけ信じてここまで来た

メーデー
君の正しさを歌う僕がここで息をする
どれだけ離れていたって
その事実は変わるはずがない
君にしか歌えない歌があると
僕は今もここで歌う
貧弱な電波を伝う”僕にしか歌えない歌”

メーデー

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レム

レム

「悲しくなんかない疲れただけ」
そんな言い文句何処で拾ってきたの
痛みに鈍感になっては 気付かれないまま

「大丈夫」って吐くほど
何も根拠なんてない事に気付いて
ただ強くなろうと思った
でもそれってどうなの?

ただひたすらに退屈を頰張って生きるだけじゃ
許されないだろうから僕は歩くことを選んだの
なのにそれでも虚しいのは誰のせいなの?
「それもこれも全部 君が選んだんだよ」
そんなこと

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「 」

僕のこの手があれば
強引にも君を昏い澱から
連れ出してあげられるのに
君は何回その手に嘘をついた

形のない歌で埋め尽くした夜を
何度も越えては
形のあるものを探した
そんなの在るはずないでしょ

何かを求めては愚かになりすぎて
何も求めなくては無愛想になりすぎて
日々の片隅 取り残された僕を
嘲笑う朝日にくしゃみをした

夢が眩んだ 息は荒んだまま
滲んだ空の星を見ていた
霞んだ声は冷たくて触れ

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おいおい

俺の語る一言で あなたの陰に日を落として
徒然なるままに あなたの日陰になれたら

あなたの身を苛む綻びは 目が眩むほど綺麗で
火照る夏の夕に溶けた あなたの首飾り

海を眺めていた 夏に照る遠い海を
あなたが居ない街から
遠いあなたの背をなぞった
かんかん照りの街路の奥
陽炎が揺らめいた それがあなたなのなら

おいおいと嗄れる声が
あの凛々しくも澄んだ雨を似て
何処か遠くのあなたを
苦しめては

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タルトタタン

甘い甘いお菓子の味が
曖昧なままの心の中
焼き付いたあなたの笑う顔が
頭の中焦げて苦いくらいに

薄く下らない記憶の中
あなたはそれを掻き乱すまま
少し切なくて頬張った檸檬タルト
少し白けた顔で甘ったるいまま

もう遅いなんて
鳴り出したオーブンの合図
少し焼き焦げた我儘も全部あなたとなら

僕の口の中だけで
頬張って埋め尽くしたいくらいに
視界の真ん中美味しそうに色付いて
悲しくって煩くって

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写真撮影

何も思わないまま笑顔で
僕はここで立っていたんだよ
高架橋の下見えたあの空も
いつも変わらないレンズの中

遠く向こうのレンズを眺めて
「大丈夫」はにかんだ笑顔で
今にも震え出しそうな手で
ピースを掲げて
悪戯に裏腹に曲がった感情に
思い出が傷付かないように

いつも君の横顔を見ていたんだよ
癒えない時も 嬉しい時も
君の隣のレンズの中
あの日交わした約束も
恥ずかしがって笑う顔も
いつも君の隣の

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絵の具を落とす

君と声が触れあえば
世界はまるで色付いたキャンバス
頬を染める淡いピンクに 空を切り取った青に

優しい色が沢山満ちて
次第に全て優しさに満ちて
そんな絵本の中のお話も
僕には大事だったんだ

胸の中 絶えず震える色が 誰かの瞳を彩る
君は今何色なんだろう 
僕の絵の具を落として 声を束ねて

独り悲しい時は 僕は藍色の絵の具を落とす
次第にキャンバスは濡れて 寂しい雨が降って

誰にも見られない

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lnk

不透明に白い紙の中 
不器用に海を浮かべてみた
拙いまま揺蕩う船を見て
僕も迷った気になって

透明に透かす綿紗の上
着飾らないあなたを思い浮かべた
それでもあなたは充分に綺麗なまま
それ以上に僕は汚いまま

僕が描いたものは全て僕のはずで
それでも全て曖昧なままで
歌にも言葉にも出来ない癖して
思いとは裏腹に着飾ってしまうのだ

インクで滲む夜を唄うように
綺麗なあなたは不透明なまま
こんな覚束

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電燈の唄

僕は命をパチパチ鳴らして
今もここで誰かを待っている
灯る訳も解らずに
今も誰かを待ってる

誰かの声で賑わったのは遠い遠い昔の話
今胸の中空いた穴を隙間風が通り抜けた

僕はこの道を照らし続ける
名も無い電燈だ
やがて凍える夜に鎮まり変えった時
僕は誰かを照らす太陽になる

僕は命をパチパチ鳴らして
ある日の影を映し出している
凍えた夜と廃材の上
友達は記憶の中

僕が灯る理由なんて
とっくの昔

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月と螢

自分の灯りだけでは寂しすぎるから
空に浮かぶ月を見ていた
ぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った

僕が微かな命を灯そうと
誰かといる僕しか見てくれなくて
後ろの電燈は消えかけた
パチパチ音を立てて泣いていた

離れてみると全て綺麗に見えてしまう
近ずくと醜く見えてしまうのだ

誰も僕を見つけないまま
ただ光に見惚れては息を吐く
掠れた光は手の鳴る方へ
霞んだ月に届くまで

自分の灯りだけでは寂

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月と螢

自分の灯りだけでは寂しすぎるから
空に浮かぶ月を見ていた
ぽつんと光る月を見て 霞んだ灯籠は燻った

僕が微かな命を灯そうと
誰かといる僕しか見てくれなくて
後ろの電燈は消えかけた
パチパチ音を立てて泣いていた

離れてみると全て綺麗に見えてしまう
近ずくと醜く見えてしまうのだ

誰も僕を見つけないまま
ただ光に見惚れては息を吐く
夜の淵願った言葉は噤んだまま
ただ光る僕を見ていてほしい

自分の

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街に朝が降った 
日陰を落としては嘘みたいに笑った
「誰か」と歌う声は閑静な街の中消えて行った

変わってしまった街の中 焦燥も生まれず息を吐く
いつもと同じ諦観だ 何処か退屈に頬は幼く

誰かの心許ない声は 今も朽ちては生まれ変わり
誰かに強く応える
今 街の奥へと歩いていく 仄明かりが灯る方へ

街に朝が降った
呑み込めない歌を夜に落としては
閑静な街の中溶けて行った

変らない朝に退屈にそう

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