筆算はできるけどザリガニは見たことがない
小学校で、勉強を教えるバイトをしているが、タイトルの通りである。
大学付属のお嬢様・お坊ちゃま小学校なので、もちろん中学受験をする。そのため、小学校受験をして小学1年からむつかしい勉強をしている。
その勉強の手助けをするというバイトなのだが、いつも疑問を抱いている。
ふとした時に、ザリガニを釣ったことがあるのかと聞いたが、全く見たことがないといわれた。
それはどうなのか。
いわゆるお勉強はできるが、自然は知らない。
短期的なゴールの達成には問題がないと思うが、なんか違う。頭でっかちになる気がする。小学生の頃なんか、勉強ほったらかしで、テントウムシやカマキリを眺めていた方が、何倍もましである。
意味はない。だからこそ、子どもの感性に訴えるものがあるのではないかと思う。
勉強もいいが、それ以前に自然が足りない。その弊害が、具体的にどのようなものなのか、そもそもあるのかも分からない。
ただ、人間も動物である以上、自然に触れないのはなにかよくない気がする。
頭で考えたことだけで完結することの害が、何かしらあるのではないかと思うのである。