ハルニワ(春庭)の日。
2023.4.22
大好きな絵本を
庭で読みましょう、April。
リーサの庭の花まつり
作・絵 エルサ・ベスコフ
訳 石井登志子
今年、いちばん
最初に咲いた矢車草を
憧れのあなたへ。
(あなたに会いたくて、
庭に矢車草の種を
蒔いたのです。)
このページに出てくる、
庭にある花たちを摘んで。
春は、夢見ているみたいに
植物が、育つ。
わたしも、リーサみたいに
植物さんたちの春のうたを聞いている。
年齢も、性別も忘れて
ことし、春のなかに在る、
よろこびに満ちている。
夫が、ひと月ぶりに
庭へやってきた。
春の庭に、おどろいて
にこにこ、笑う。
庭をひとまわり
ご案内します、と
蕾や芽たちを、見せる。
にこにこと見てくれる。
日が暮れてから、ふたりで
バスに乗って、町に出た。
気になっていた中国料理店で
ゆっくり食事をした。
バス停の近くだから、
安心して、ゆっくり食べて飲んだ。
パート先で、
ジブンだけが働かされている。
割を食っている
と、いつも言う社員のひとの
ハナシを、夫にした。
働かされている、という気持ちが
常にこころにあって、働くのは、
しんどいだろうなあ、と。
夫は、うんうん、と聞いていた。
(たぶん、紹興酒を飲むのに
こころを奪われていた)
わたしも、
パート先で働いているが
働かされて、は、いない。
そう感じられるのは、幸せだ
と、話した。
夫もジブンもそうだ、と言った。
春の庭は眠らず、働いている。
朝、おきたら、必ず、伸びている
植物さんがいる。
春庭の勤勉さには、
ヒトは、かなわない。
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