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みんなにっこにこ③




ともちゃんのおおきなびんには、「しあわせのもと」がいっぱいになってきました。

ともちゃんのこころも、あいじょうでいっぱいになってきたあるひ・・・

ゆうくんが、うらやましそうにびんをみつめているすがたが
ともちゃんのめにとまりました。

そして、ともちゃんはきづいたのです。


ままに、そっと、おねがいをしました。

いっぱいになった「しあわせのもと」を
ゆうくんにもあげたいとおもうようになりました。


ともちゃんのてから、ゆうくんのてへ

「しあわせのもと」は、まいにち、ひとつづつ
てわたされていきます。

ともちゃんが、あんなにたいせつにしていた「しあわせのもと」

それをゆうくんにもあげたいとおもえたのは、ともちゃんじしんが「しあわせのもと」でこころがみたされたからでしょうか。

そう。
ゆうくんにもえがおになってほしい、というともちゃんのやさしいきもちがうまれたのでしょう。

あとがき
この絵本は、娘が8歳の誕生日に、娘のためだけに描いた絵本です。
現在、娘21歳・息子19歳です。
長い年月が経っても、育児に対する悩みは尽きないですね。
子供たちが幼い頃の私は、本当に余裕がなかったです。戻れるならもっと楽しめばよかった…
でも、子供たちと同じ年月を過ごしてきたからこそ、母親初心者の私でも一緒に成長してこれたんだと思っています。
下の子に手がかかり、娘に対して「待って」「あとでね」が口癖になっていた私に娘は言いました「何でママは私の話を聞いてくれないの?」
胸が引き裂かれるような言葉でした。
私にできることは何だろう?どうしたら娘に『あなたを愛してる』と伝えられるだろうか。
愛情を言葉で伝えるのが苦手な私でもできること!そうだ!絵本を描こう!
はじめて描く絵本は容易ではありませんでした。
娘だけに伝えることを考え、寝る間も惜しんで描き続けました。8歳の誕生日に間に合うように。そして、完成させた絵本は無事渡すことができました。実はその後、勝手に増刷して、友人に渡したりしていました。何年か経ち娘には了承もらったので、今は堂々と増刷しています。
原本でもある娘の絵本には、あとがきの部分はなく、そのページには家族からのメッセージが書いてあります。世界でひとつだけの絵本です!
この絵本を通して、頑張っている親御さん、どうしたらいいか悩んでいる皆さんのこころが少しでも軽くなったら嬉しいです。
子供たちのこころに、「しあわせのもと」たくさん集まって
思いやりという笑顔の花が咲きますように
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!   すみ絵

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