方言可愛いねと言ってくれた。

私は道産子だ。
そしていまも、北海道に住んでいる。

そして、私は訛っているらしい。
道産子の友人が多いので、大人になるまで標準語を喋っていると思っていた。

もちろん、なまらー。とか、なしてー。とか、なんも。とか、、
王道は知っていたけれど、イントネーションがそもそも違うらしい。
そして、文章の区切り方も違うと言われた。
語尾にいつも「〜〜さー。」が付いていると言われたけど、これも標準語だと思っており自覚なしだった。

ましてや会社員で敬語を常に使っていたら、方言は出てこないので気にすることはない。

私が海沿い生まれだったからだろうか。
両親ともに田舎生まれだっただろうか。

元彼は、大学から北海道に来て、
田舎育ちの道産子に初めて会ったのか、わたしの言葉をよく面白がった。

今日それを思い出したから書いてみる。
以下に書くのは、私が彼から「それ方言だよ」と言われた言葉たち。

まず、｢しゃっこい｣
伝わらなかった。
｢しゃっこ！｣と私がつぶやくのを見て
なにそれ。という顔をしていた。

冷たいという意味である。
というか、ニュアンスとしては、冷たいよりも更に冷たい。みたいな。
｢しばれる｣という言葉も冷たいよりも更に冷たいって意味だけれど、

｢しゃっこい｣はなにかに触れて冷たいってことで
｢しばれる｣は空気のこと。

全然伝わらなかった。
じゃあ、標準語では冷たいよりもっと冷たい時になんて言うの？
しかも条件反射のように出る言葉だから、方言だと思わなかった。
彼はなにか下ネタなのかと思ったと言っていた。笑
響きなのかな。

次、｢おっちゃんして｣｢おっちゃんこしてー｣
これも「？？？」と言う顔を思い浮かべていた。
え、これも方言なの？
「座って」という意味で使う。
どっちかって言うと、赤ちゃん言葉？みたいな。
ふざけて友達同士で使うような、、、。
じゃあ、標準語で子供に座ってって言いたい時なんて言うんだろう。
これも彼は最初下ネタかと思ったと言っていた。笑

次、｢ばくってー｣
「交換して」という意味。
んじゃあ、いつもなんて言うの？と聞いたら
「交換して」って言うんだよって言われた。


次、｢おだたないで｣｢おだつんでない！｣｢おだってる｣
これは、彼がふざけて騒ぎ出したから、言ったのだけれど通じなかった。
適切な回答が見つからない。
子供がふざけて調子にのったとき？
子供が何も考えずに衝動に任せて暴走してる様子みたいな。
例えば、写真とか動画を見て「この時おだってたわー。」とか。
騒いでほしくない時に「おだたない！」と注意したり。。。
よく使うから、方言だと知らなかった。

｢～～っしょや！｣
「～～でしょー？」とか「～～だよ！」とか
とりあえず言い切る時とか使う。
よく使うので解説のしようがない。
この語尾は彼のお気に入りだったみたいで
「また、リオさん、ショヤショヤ言ってるー。」とよくからかわれた。

｢ちょさないで！｣｢ちょす｣
触るという意味？弄るという意味？
「いま、ちょしちゃダメだよー」とか
「すぐ、ちょすんだからー」とか。

｢いずい｣
有名かもしれないけれど、ニュアンスを伝えるのに苦労した。
そして、これに該当する標準語が無いことに衝撃だった。
「いつもと違って良くない。」とか「いつもと違って居心地が悪い。」とか？
「なんか違う！」って時に使う。

｢びっこたっこ｣｢びっこ｣
｢びっこたっこ｣は、左右対称じゃない時とか。
「ボタンびっこたっこだよー」とかに使う。
｢びっこ｣は片足引きずってる時。
「びっこ引いて大丈夫？」とかに使う。
用途狭。笑

「彼さー、すーぐさ、おだって歌い出したりさ、踊り出したりしてさー。
そんな彼がめんこくてめんこくてさー。
そんなことふと、思い出しちゃったしょや！
なして、忘れられないんかなー。
わたし、ほんとみったくないんだわー。
思い出ささるんだよー。
したっけさ、すーぐさ、連絡したくなるからさー。
あしたあさって金曜日だから、LINEしてみるべかな。」

【彼はテンションあがるとすぐ、ふざけて騒ぎまくって歌ったり踊ったりするんだよ。
そんな彼がホント可愛いかったんだよね。
そんなことふと思い出してしまったんだよね。
どうして、忘れられないんだろう。
ほんと私かっこ悪いよね。
思い出そうとしてないのに思い出しちゃうんだよね。
そうして思い出していたら、すぐ連絡したくなっちゃう。
明後日は金曜日だからLINEしてみようかな。】

普段私はこう使っているけれど、
道民の中でも都会っ子は使わないのと
色々な地方が混じっていると思うので、正確ではない使い方も多いと思います。

可愛いって言ってくれてありがとう。
その言葉だけで、私、北海道に生まれてよかったって思うよ。