PGRTの各ブランド使用率や構成から、競技シーンの環境を考える[PARAVOX]
1発目です。
2024年6月から7月末にかけて行われたPARAVOX GOLD RUSH TOURNAMENT 日本大会の各ブランド使用率を集計し、当時の環境や構成について考察しました。
(KELSEAが実装される前の日本大会オフラインまでを集計したので現在と環境が少し異なります)
目次
各ブランドの使用率とその順位
考察①(NOVA、BEATDOT、SCACCI構成について)
考察②(NEFCHIEF構成について)
考察③(RCの試合から読みとく、3ヒットスキャン構成のNEFCHIEF構成への対策)
まとめ
各ブランド使用率とその順位
KELSEA実装前の日本大会オフラインまでを集計
ピック内容がわからないオープン予選、オフラインlowerは省きました
使用率とランキング
1 BEATDOT 97.5%
2 NOVA 80%
3 SCACCI 65%
4 NEFCHIEF 47.5%
5 KYUDO 2.5%
6 BONRAT 0%
考察① (NOVA、BEATDOT、SCACCI構成について)
大会では主にNOVA、BEATDOT、SCACCIの3ヒットスキャン構成と、NEFCHIEF、BEATDOT、NOVA(もしくはSCACCI)のNEFCHIEF構成の2つが多く見られました。
3ヒットスキャン構成が大会で出てきた理由として、それぞれが苦手な分野をそれぞれが補い合うことのできる、相性の良い構成であることが挙げられます。
NOVAが得意なこと
→中距離の敵を撃つ、ローHPの敵を削り切る
NOVAが苦手なこと
→近距離の戦闘、ポイントの維持、遠距離の敵を狙う、フルHPの敵を倒しきる
BEATDOTができること
→近距離の戦闘、ポイントの維持、スタンでの1PICK
BEATDOTが苦手なこと
→中遠距離の敵と撃ち合う、削られた際に安全圏まで逃げる
SCACCIが得意なこと
→1PICK、遠距離の敵を狙う、フルHPの敵を倒す、ヒールや情報共有での後方支援
SCACCIが苦手なこと
→近距離の戦闘 ローHPの敵を削り切る
このように、それぞれの欠点をそれぞれが得意な部分で補うことができるので、欠点が少なく、安定感のある構成であると考えました。
(あくまで一般プレイヤーの考えで、プロレベルになれば得意も苦手もあまり関係なくなると思います)
使用率1,2,3位に3ヒットスキャンであるNOVABEATDOTSCACCIの次にNEFCHIEFがきていますが、これがいわゆる「3ヒットスキャンへの対策」になっていたと考えます。
考察②NEFCHIEF構成について
PGRT日本大会ではFL、RIGなとが使用しており、
ZETA対FLではNORITA選手のNEFCHIEFがZETAに猛威を振るっていたシーンが見られました。
なぜNEFCHIEF構成が大会で使われたのか?
①NEFCHIEFとBEATDOTのポイントの取り合いが強い
3ヒットスキャン構成の主なポイントの踏み役はBEATDOTであり、NOVAやSCACCIは一歩引いた位置から敵を削るのが主流 NEFCHIEF構成ではNEFCHIEF、BEATDOTの2人でポイントを踏めるため、実質2対1の数的有利で戦闘を行うことができるので、ポイントの戦闘の勝率や踏み役の生存率の上昇から、ポイントの維持もしやすくなります
また、ポイントを踏む人は外から狙われやすく、削られてしまった時はヒールを取りに逃げる必要があるが、BEATDOTは基本的に最初にポイントに入る際にスキルを使うことが多く、逃げスキルになる透明化もない状態で逃げることになるので倒されやすく、1人でポイントを維持し続けるのは困難。
NEFCHIEF構成では単純に2人踏み役がいるので、両方が同時に削られたり倒されない限り、どちらかがポイントを踏むことができるので、ポイントの維持もしやすく、フォーカスも分散されるため、生存率があがります。
②NEFCHIEFの機動力が高く、弾を当てるのが困難
NEFCHIEFには基本スキルであるダッシュ、ハイジャンプに加えて、NEFCHIEFの左クリックはダッシュ切り(⚪︎wのゲ⚪︎ジみたいな)を使うことができ、機動力はPARAVOXの中でも最も高いブランド。高い機動力でポイント内をぐるぐるして弾を避け、耐える動きをすることが可能。
AIM難易度の高いPARAVOXでも特に当てづらく、
高い精度を要求される3ヒットスキャン構成ではNEFCHIEFに弾を当てるのが困難。
この耐えによって味方のリスポーン時間などを稼がれ、結果的にポイントを踏めなくなってしまう。
RCの試合から読み解く、3ヒットスキャン構成のNEFCHIEF構成への対策
RCは国内大会全試合3ヒットスキャンでありながら、対NEFCHIEF構成無敗の破格の成績。
鍵になるのはSCACCI使いのAIMER選手
RCの国内戦のNEFCHIEF構成以外との対戦は対RIGの2戦目しかないので、こことの差を見て考察
AIMER選手は基本的には一歩引いた位置からピックを狙う動き ポイントで戦うBEATDOTのMIZUKI選手が苦しい時にポイント踏みを代わるなどしています MIZUKI選手7 AIMER選手3くらいの割合のイメージ
対NEFCHIEF構成との試合(対FL)では、相手のポイントマンのどちらかが何らかの理由でポイントから離れたタイミングを狙ってMIZUKI選手とAIMER選手がポイントに入りに行っていた
NEFCHIEFが来るタイミングは見てわかり、ポイント内にいる時よりも動きが単純なことが多いのでSCACCIが狙いやすい
RCがポイントを踏んでいるこの時に1番怖いのは透明化スタンを狙ってくる相手のBEATDOT
相手のBEATDOTがポイントに近づいてくるタイミングでポイントから離れ、再度一歩引いた位置から相手を削る→最初に戻る
これを繰り返す
自分たちがポイントを踏む よりかは、相手にポイントを踏ませないことを意識している気がした
なぜなら、RCにはピック力の高いSCACCIがいるため、リスポーンディレイが長くなる終盤になればなるほどRC有利になると言えるから
ただ、NEFCHIEF構成のNOVAをSCACCIに変えて、終盤でも3ヒットスキャンに対して互角に戦うことのできる構成もある(RID、VLが使用)ので、RCの動きはポイント意識の強いFLに対して特に有効な作戦と捉えています
まとめ
PGRT日本大会で使われていた構成はNOVABEATDOTSCACCIの3ヒットスキャン構成とNOVA(SCACCI)BEATDOTNEFCHIEFのNEFCHIEF構成
3ヒットスキャンが使われた理由
→それぞれの苦手な部分をそれぞれの得意な部分で補い合うことができる相性の良い構成だから
NEFCHIEF構成が使われた理由
→3ヒットスキャンの対策になるから
単純な数的有利でポイント内の戦闘の勝率が高い、フォーカスの分散により生存率の上昇、ポイントの維持に繋がることが期待できる
NEFCHIEFは高い機動力で弾避けができるので、高い精度が要求される3ヒットスキャン構成では弾を当てるのが困難でポイントで耐えることが可能
FL対RCから考える3ヒットスキャンのNEFCHIEF構成への対策
①相手のポイントマンが離れたタイミングでBEATDOTとSCACCIがポイントに入る
②相手のNEFCHIEFがポイントに戻って来るタイミングを狙いつつ、相手の透明化スタンを警戒
③スタン持ちの相手のBEATDOTが戻ってきたらポイントから離れる
①にもどる
ピック能力が高いSCACCIがいるRCはリスポーン時間が長い終盤になればなるほど有利になるので、特に序盤は自分達が踏むよりかは相手に踏ませない意識
p.s. BONRAT使用率0%
あとがき
このような物を初めて書いたので、うまく説明できていないかもしれませんが、ご了承を。
あと考察も間違っているかもしれません。プロの思考は知らないので、あくまで自分の予想です。
ただ初めてだから〜と言い訳はしたくないので、間違っているところがあれば教えてください。
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