2023年4月23日の叫び
何がしたいんだ、僕は
何がしたいんだ!僕は!
東京の街
IHクッキングヒーターの上
換気扇の下
深夜1時
煙草を咥えながら思った
日常の繰り返し
同じ日々の繰り返し
夢見た世界の住人とは
まだ世界が違うみたいだ
生活のため、来月のため
言葉が頭を駆け巡る
1人で生きられるように
1人で生きられるように
この純粋さだけは僕のもの
誰の寄生虫にもならなかった
何年もいたそれはモヤだった
モヤに気づかぬふりし続けてきた
あれ胎児の方がマシだ
羊水の中で自由に出来る
ただ薄い殻の中
卵の膜の中の腹の中
窒息寸前でギリギリの日々を
ギリギリの日々を僕は誤魔化しながら生きている
楽な方へ楽な方へ
諦めた方が楽な方へ
心が壊れる寸前まで
あれよあれよと流される
酸素も燃え尽きた
楽な地獄へ
それは僕の身体を締め付けて
タイツになって肌に入って
細胞を侵食して
僕の身体になる
僕の身体の一部になる
楽な地獄が僕になる
こんなもんだと諦めて
心臓までも麻痺させて
日々過ぎてゆくのを静観する
これは僕じゃないと客観する
他人事な僕の人生
覚悟のない僕の人生
空っぽな肉の塊
意思のない肉の塊
飽きた魂離れる身体
僕が僕じゃなくなっていく
僕は僕じゃなくなっていく
誰の人生も背負わぬそれは
肉体の朽ちるのをただ待っている
追われるべきものも間違えて
背負うべきものも間違えて
魂は言うこんなはずじゃなかった
僕も言う、こんなはずじゃなかった。
マカロニ