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紫紺野牡丹2

シコンノボタン


咲いては零(こぼ)れ
零れては咲く

暑い季節を過ごし
露の置く季節を迎えた

紫色の日々の営みはとどまることなく
明日への蕾を背負っている

花びらに混じって
赤く色づいた葉が落ちている

拾い上げた葉を撫でると
すべすべした感触

耳たぶをこすると
晩秋のこそばゆさ






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