さみだれ2
煙るような雨上がり
いつしか知らないまちを歩いていた
あたりはしっとりひっそり
灰色の空にはぽっかり
まばゆい青が湖のよう
形を変えつつゆったり
流れゆく
どこに迷いこんだのか
近所へ買い物に出ただけなのに
電車の通り過ぎる音が
たっぷり潤う大気を
たぷんたぷん震わせた
とたん
色鮮やかに輝くまちが
みるみる色あせ古びてゆき
いつものまちなみに
わたしは運ばれてゆくのだろう
おそらくこれからも
煙るような雨上がり
いつしか知らないまちを歩いていた
あたりはしっとりひっそり
灰色の空にはぽっかり
まばゆい青が湖のよう
形を変えつつゆったり
流れゆく
どこに迷いこんだのか
近所へ買い物に出ただけなのに
電車の通り過ぎる音が
たっぷり潤う大気を
たぷんたぷん震わせた
とたん
色鮮やかに輝くまちが
みるみる色あせ古びてゆき
いつものまちなみに
わたしは運ばれてゆくのだろう
おそらくこれからも