推理小説 金の指輪盗難事件
金の指輪盗難事件
私の名前は近藤保
探偵だ。
今日は、オフィスで接客をしている。
依頼人は年配だが、気品のある女性だ。
藤堂昌子というのが婦人の名前だ。
側には娘の美智子がいた。
「探偵さん。母の指輪を取り戻してください」
娘の美智子は言った。
私は、
「まずは、ことの始まりから調査したいので要件を聞いてもいいですか?」
そう答えた。
「はい」
母の昌子が返事をした。
「いつですか?」
「三日前です」
「どこで?」
「家の母の寝室の金庫からです」
「その時の、詳しい状