海外旅行慣れしていないふたりが、新婚旅行でニュージーランドに行った話#2
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-Day2-
朝を迎える
日本を出発して約8時間が経った頃。
機内が明るくなり、いい匂いがしてきた。2回目の機内食、朝ごはんだ。
窓の外を見ると遠くの空が少し明るくなっている。ふとiPhoneの時計に目をやると、「AM2:30」の表示。
…ん?
と一瞬頭がこんがらがるも、すぐ理解。そうか、これが時差ってやつか!
日本とニュージーランドの時差は3時間。
この時はサマータイムの期間だったので、時差は4時間となる。
ニュージーランドの方が早く進んでいるため、現地時間でいうと今は「AM6:30」。そりゃ太陽が昇るわけだ。
ふと気がつく。
あれ?日が昇っているのに空、暗すぎない?
え、なんで?南半球だから?この現象すごくない?
と興奮してしまい答えを持っていない旦那にしつこく何度も聞いた。(ごめん)
結局、窓フィルターがかかっていただけというオチ。
なんだよ!と朝からボケとツッコミを1人でこなしてしまった。
そして朝ご飯のメニュー
今回はFish or Eggから。どちらも美味しかった!
朝食を食べた後、入国審査カードの記入をする。
機内モニターからURLを取得し、オンラインでもできるようになっていたが、紙の方が安心感があったので紙に記入をした。
到着
着陸間近。ニュージーランドの広大な土地が眼下に見えた。
…着いたんだ!
予定より少し早くAM8:30 オークランド空港に到着。
この時オークランドは雨が降っていた。
機内から降りる準備をしていると、私達の隣に座っていた女性から声をかけられる。見た目と服装からも、マオリ系、生粋のkiwiの方だ。
「ニュージーランドは初めて?」
多分こんなことを言っていたはず。
「はい。初めて。ハネムーン。」
文章にできず、単語を並べただけの英語で返事をする。
すると「Wow!おめでとう!」と大きな目を広げ笑ってくれた。
そしてそのまま「指輪を見せて」と私の手を取り、薬指につけている指輪を見るなり、「Wooow!!!」と大きな目がさらに大きくなった。
そして旦那の耳元でささやく。
「Keep you ほにゃらら」
おそらく「あんたこれをキープしなさいよ!頑張りなさいよ!」っていう意味なんだろうなというのは、彼女の言い方と雰囲気で伝わり、3人で笑い合った。
彼女とちゃんとした(?)会話をしたのはこれが最初で最後。
夜トイレに行くとき、「Sorry. 」と言うと、
「全然いいのよ!どうぞ!!」と私の肩をポンと持ってくれたとても気さくで、おおらかな方だった。
…どうして日本に来たのですか?
…日本のどこを観光しましたか?
…ニュージーランドのどこに住んでいるのですか?
…ニュージーランドの好きなところはなんですか?
いろいろ聞きたい。話したい。
でも、なんて言ったらいいのか分からない。英語が出てこない。発音もダメダメだから、相手も聞き取れないかも。
そんなことが頭をよぎり、最後は「Thank you. 」しか言えなかった。
英語ができない悔しさと虚しさを、まず最初にここで味わう。
そしてこの旅の間もこれを書いている今でも、この感情は私の中でずっと付き纏うことになる。
最初の難関、入国審査
ニュージーランドの入国審査は厳しいで有名。
許可されていない食材の持ち込みやアウトドア用品に泥がついていたらアウト。
持ち込みOKなお菓子やラーメン、味噌汁と
トレッキングする予定もあるので、私たちは登山用品も持ち込んでいた。
もちろん入国審査カードにもチェック済み。
食品は大丈夫なはず。
登山用品は日本でしっかり洗ってきたし、これは絶対質問されるリスト!見てきたし、何とかなるかな…。
ー そして私たちの番が来る。
まず最初の質問は「What work do you do?」
※聞き取れていないので正確な英語は不明
…分かった、仕事だ!「Office worker. 」と答える。ここはクリア。
そして次の質問「What food have you brought?」
※聞き取れていないので正確な英語は不明
…???「Yes. 」
ノンノンと言う顔をされ、また同じ英語を言われる。
…???「ん…?Yes…?」
2人ともパニクってしまった。
え?食べ物持ってきてるかじゃなくて?Yesじゃない回答って何?やばい、全然意味が分からない。
やれやれという顔をされ、2レーンに行けと言われる。
え?これやっちゃった?いきなり入国できない?
そこでハッと気がつく。
なんの食べ物か入ってるか聞いてたんだ。
なのに「はい!」って答えてたんだ。
…うわぁぁ、ダメダメじゃん。バカすぎる。ダサすぎる。
2レーンに着くと、背の高いおじさまが私たちに寄ってきた。カードを見るなり「タベモノ、ノーエッグ?」と。
やっぱそうだった。
「YES!ヌードル、ミソスープ、スナック。ノーエッグ、ノーミート」
「Yeah. OK OK!」
…良かった。さっきの方、壊滅的な英語力で困らせて本当にごめんなさい。
と思いつつ、
…次はアウトドア用品のチェックかな。キャリーケース開けないとだ。
と指示されたレーンを進み、自動ドアを抜ける。
すると目の前にたくさんのお迎えの人がプラカードを持って立っていた。
…あれ?入国できたっぽい?
本来ならチェックがあるんだろうけど、壊滅的な英語力だったからのか、たまたま担当してくれた人の運なのか、あっさり入国。ひとまず安心。
長時間の寝不足フライトと英語力の無さに大ダメージを受け、既にお疲れモードのわたしたち。
しかし今日はもっと難関ミッションがある。
そう、クライストチャーチでレンタカーの受け取りだ。
next.