海外旅行慣れしていないふたりが、新婚旅行でニュージーランドに行った話#12
さらばクイーンズタウン、南島
バスに揺られて20分、クイーンズタウン空港に到着した。
今日はここから、オークランド空港に飛ぶ。
先にチェックイン手続きと手荷物預けを済ませ、お昼を食べに再び外に出た。
陽が出てきて、朝の寒さはだいぶ和らいでいた。
空港周辺にはお店がいくつかあり、大きなショッピングセンターなどもあった。ただ徒歩で行くとなると滑走路を迂回しなければならず、かなり遠回りをしながら20分程歩いて到着。
まずはスーパーに行き、お土産を購入。
オークランドや空港でも買えそうな大袋系は後回しにして、ここではまず細かいものを調達した。
その後お昼をどこで食べようかふらつくも、時計を見ると時刻は13時前。フライトは15時発だったので意外と時間がないことに気がつく。
目の前にイタリアンとタイ料理のお店が並んでいた。
「時間ないからここにしようか。どっちにする?」
「んー、じゃあイタリアン」
と、お店の前にあったメニュー表を見るも
「あ…(高ッ)」となり、問答無用でタイ料理屋に入った。
注文に少し手こずるも、しばらくして料理が運ばれてきた。
パッタイを頼んだ旦那は思っていたのと違ったそうで(そもそもパッタイがどういうものか分かってなかったらしい笑)、ラーメン的なものがくると思っていたのか少しシュンとしていた。笑
※旦那はラーメン大好き人間
昨日はお昼がタコスとポテトで夜はハンバーガーだったので、さっぱりしたこのフォーは胃に染みる。
ただここでも量が多く、食べきれない分は旦那に食べてもらった。まじで助かった。
来た道をまた20分かけて戻り、空港へ。
15時発のフライトで、クイーンズタウンの街、そして南島ともさようなら。
…本当に美しい大自然の宝庫だったなぁ。
と、飛行機の窓から見える山々を眺めながら想った。
オークランド到着
約1週間ぶりのオークランドに到着。
ニュージーランドの玄関ともなるオークランド空港は、やはりかなりの人で賑わっていた。
ニュージーランドで過ごす夜は今日で最後だ。
旅の締めは美味しいものを食べてお酒を飲んで終わりにしようと話していたので、宿もオークランド市街近くに取っておいた。
ただ面倒くさいことにオークランド市街は空港から離れているため、何かしらの交通手段を使って移動しなければならない。
事前にアクセスを調べておいたところ、オークランド空港から市内までは「SkyDrive」という直通バスを利用すると良い◎と書いてあったので、クイーンズタウンを出る前にバスチケットを予約しておいた。
フフン!これでスムーズにいけるぞ!と余裕ぶっこいていたのも束の間。
実は飛行機の出発が遅れ、予約していたバス時間に確実に間に合わない。と、離陸直前に急いでバス会社に問い合わせメールを送り変更依頼を。
…あぁ、なるべくイレギュラーは避けたい。
飛行中ずっとモヤモヤしつつ、着陸してすぐWi-Fiオンにしてメールを確認すると、無事変更手続きが完了していて、ホッ。
荷物を受け取り、ホームページに記載されていたバス停に向かう。
少し待つと”Auckland”と書いてある2階建ての大型バスがやってきた。
バスが来るや否や、我先にとバスのドアに人がたかりだす。
中々進まない列になんだ?なんだ?と覗くと、ほぼ全員がその場でチケットを購入していた。
確かに当日その場で決済(クレカのみ)もできるとHPに書いてあったが、事前決済しているのは我々くらい。
…おいおい、みんな事前決済しとけよー!!
ドヤ顔でQRコードを表示してバスに乗る。
バスの中はキャリーケースを置ける大きな荷物ラックあり。座席も多く全員が座れるくらいの数があり、ゆったりとすることができた。
市街へ
約30分ほどで「SkyCity」に到着。
バスタ新宿のような大きいロータリーだった。
荷物を受け取り、皆散り散りになる。
本日の宿はSkyCityからは徒歩15分ほど。
街散策も兼ねて歩くか!と大きなキャリケースをガラガラと引きながら歩き始めた。
「あ!これがスカイタワーか!」
見上げるとオークランドのシンボルである「SkyTower」が見えた。んー、なんともいえない既視感。
そのまま進んでいき、映画館が入っている商業施設の横を通る。
ちょうど映画が終了したのか、その商業施設からぞろぞろとものすごい数の人が出てくるのが見えた。
南島にいたときは大自然に囲まれた中で過ごしていたのもあり、比較的ゆったりとした雰囲気が流れていた(心は全然ゆったりではなかったけど笑)。
それもあってか映画館から出てきた沢山の人を見たときに、THE都会な感覚がぶわっときて、
…ニュージーランドで映画を見るなんて現地の人しかいないよなぁ。
…出てきた人たちは皆この国で暮らし、この光景が当たり前の人たちなのかぁ。
なんて自分が観光客であることを強く思い知らされながら、通り過ぎた。
結局20分以上かかりようやく宿に到着。
オークランドは坂道が多いとガイドブックにも載っていたが本当にその通りで、大きなキャリーケースを運びながらの移動はかなりベビーだった…。
チェックインを済ませ、ようやく一息を。
最後の晩餐
の前に、最後のお土産タイム。
明日早い時間には空港に行かねばならなかったので、ゆっくりと買うチャンスはここでラスト。
スーパーやお土産ショップを巡り、
あの人にはこれを〜
会社の人にはこれかな〜と、カゴに入れていく。
日本人もチラホラ。
兄ちゃんたちがクッキータイムの大袋を探してウロウロしてた。ちゃんと見つけられたかな。
お土産購入を済ませ、いざ最後の晩餐へ。
ニュージーランド最後のメシは「肉」一択。
Google mapで「ステーキ」「ラム」などと検索し、ラム肉が食べれる口コミが良いステーキ屋を見つけては入る。
「Do you have reservation?」
「ノー 」
「Sorry. Now fully booked. 」※正確な英語不明
何軒か回るも、全て満席。
もしくはもうラストオーダーまですぐだったり。
…まじか。どうしよ!
2人でオークランドの街をウロウロする。
そうか今日は金曜日の夜。
「華金」というものがここにも存在していたのか、と予め予約しておけば良かったことを後悔する。
もうなんでもいい!とpizza &BARのお店を見つけ行くも、お店に上がる階段手前で若者たちの盛り上がってる笑い声が聞こえ、「…だめだ、超アウェー感やばそう!!!英語話せないし無理!!」と諦めた。チキンすぎる。
時刻は21時。
時間が経つにつれGoogle map上でも「営業時間外」のお店ばかりで、空いているお店がほぼなくなってきた。(探し方が下手だったのかなぁ)
「どうしようか、、。流石に最終日だし外で食べたいよね」
「あ、あそこならやってるぽい」
…しょうがない。
と、最終手段に残しておいた「日本料理」にすることに。
翌日には帰国するのに😂笑
振り返って本当に思うが、ニュージーランド料理らしいものを食べれなかったことが本当に心残り…。
ようやくご飯にありつけたと中に入ると、
「イラッシャイマセー」と少しカタコトないらっしゃいませで迎えられた。
店内の造りはとても凝っていて、ここは日本なのかと錯覚するほど。周りの人たちは日本酒を美味しそうに嗜んでいてほっこり。
ようやく食べれる…お腹減った…
とメニューを見ていると
「お飲み物は何になさいますか?」
ハッ!訳さなくても理解できる!馴染みのある言語が!
顔を上げると日本人の定員さんだった。
日本語が聞こえたので、と。ありがたい。
ワーホリで今年の春に来たそうで、ここで働かせてもらってるとのこと。好青年だった。
やはり言語が通じると安心するなぁ、と注文をしていく。
「スーパードライ2つと、お刺身の盛り合わせと照り焼きと…あ、あと、”TANUKI TOFU”ってなんですか?」
「冷奴です!」
…ファッ?!冷奴1,200円??!
心の中で叫んだ。物価が高いのは実感していたはずなのに、この時の冷奴が衝撃すぎて。
「わわかりました、ありがとうございます。」
聞いといて申し訳ないが、冷奴には1,200円出せず。
…明日には帰国。明日には日本食をたんまりと食べられるし、ほどほどにしておこうか、と思っていた矢先。
「白米いりますか?お茶碗で400円ですけど…」に耐えきれず、「お願いします(キリッ)」としっかり注文した。
少しして飲み慣れたスーパードライが目の前に来る。
「じゃ、今日までおつかれ!最後の夜に「「カンパーイ🍻!」」
この1週間を振り返り、旦那と語らう。
ご飯はどれも美味しく、カルフォルニアロール的な創作料理もなくちゃんと日本料理・味付けだった。
そして運ばれてきた、お茶碗に盛られたアツアツの白米🍚
一口食べる
「ん゛ーーーっっ??!!!」
白米。コメ。これ、涙が出るほど美味しかった。
思えば海外2カ国目の私は、お茶碗に盛られた白米を1週間食べないなんておそらく人生で初めて。(乳幼児を除く)
「白米やばい!!米、やっぱ白米だわ!茶碗に盛られてる米!」
お互いお茶碗に盛られた白米に感動し、謎に白米を食べてる動画を取り合う始末。笑
パスタもパンもジャンクフードも好きだけど、やっぱり日本食。私の身体は日本食で出来ている。改めて美味しさを思い知った。
「ごちそうさまでした。thank you‼︎ありがとうございました。」
そう言って、ニュージーランドでの最後の夜を終えた。
Day8 Fin.
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