見出し画像

7日目|構造:たわみと弾性の関係 〜梁はどこまで耐えられる?〜

おはようございます!今日は、「梁」がどれだけしなるのか、その秘密である「たわみ」と「弾性」についてお話しします。

「梁がたわむって何?」と思うかもしれませんが、これは二級建築士試験の構造力学で超重要なテーマです。「どこまで曲がる?」がわかると、「どこで折れる?」がわかるようになるんです!

◆ そもそも「たわみ」って何?


「たわみ」とは、梁が荷重(重さ)で曲がる現象のことです。

たとえば…
• 洗濯物を干した竿が中央で少し下がる
• 大きな橋が車の重みでわずかにしなる

この「しなり具合」=「たわみ」です。

◆ たわみを決める4つのポイント


梁の「たわみ」は次の4つで決まります。
1. 荷重の大きさ(Q):重いものほど大きくたわむ
2. はりの長さ(L):長いはりほどたわむ(シーソーと同じ原理)
3. はりの材料(弾性係数E):柔らかい素材ほどたわむ
4. はりの断面(二次モーメントI):断面が太いほど曲がりにくい

◆ 弾性とは?〜ゴムとスチールの違い〜


弾性は、「力を加えても元に戻る力」のことです。

ゴムは柔らかくてよく伸びますが、金属は固くてあまり曲がりませんね。この「戻ろうとする力」の強さを「弾性係数(E)」といいます。
ゴム:弾性が小さい(柔らかい)
スチール:弾性が大きい(硬い)

◆ 二級建築士試験で出るポイント!たわみの公式


試験では、この式がよく出ます。

たわみ δ(デルタ) ≒ 荷重 × 長さ³ ÷(弾性係数E × 二次モーメントI)

☆ 重要なのはこのポイント:
✔︎ 荷重が大きい ➡️ たわみ
✔︎ 梁が長い ➡️ たわみ大(長さの3乗!)
✔︎ 材料が硬いEが大) ➡️ たわみ
✔︎ 梁が太いIが大) ➡️ たわみ

◆ たわみを抑えるには?


「たわみすぎて危ない!」を防ぐ方法は3つです。
1. 梁を太くする(Iを大きく) → 骨太の梁は折れにくい
2. 材料を硬くする(Eを大きく) → スチールはゴムより丈夫
3. 支点を増やす → 洗濯竿の中央に支え棒を足すイメージ

◆ 二級建築士試験ではここが出る!

1. たわみに影響する要素を問う問題
 例:「梁のたわみを小さくするために有効な対策は?」
 ➡️ 正解:「梁の断面を大きくする」

2. 公式を使った計算問題
 例:「片持ち梁に荷重がかかった場合の最大たわみは?」
 ➡️ 公式に数値を当てはめて計算

◆ この単元は過去問演習必須!


「たわみと弾性」は、二級建築士試験で計算問題として頻出です。

おすすめ対策:
• 過去問で「たわみ計算」の練習問題を集中的に解く
• YouTubeで「二級建築士 構造 たわみ」で動画を視聴する

◆ 今日のまとめ

たわみは「はりが曲がる現象」
• 弾性は「元に戻ろうとする力」
• たわみは、荷重・長さ・材料・断面で決まる!
• 二級建築士試験では、公式やたわみを減らす方法が狙われる!

次回予告:構造力学の基本公式まとめクイズ!


8日目は、ここまでの学びをクイズ形式で総まとめ!試験に役立つ公式を楽しくおさらいします。お楽しみに!

7日目もお疲れさまでした!「たわみは長さの3乗」と覚えておくと、試験で役立つこと間違いなしです。この調子で合格に向けて一緒に進んでいきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!