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2日目|計画:ゾーニングと間取りの考え方
〜ゾーニングは“空間の区分けパズル” 部屋の配置が暮らしを決める〜
1. ゾーニングって何?
ゾーニングとは、「どこに何を置くか」を決める空間の区分け作業です。いきなり間取りを描くのではなく、使いやすさや暮らしの流れを考えながら、部屋ごとに役割を決めます。
例えば…
「玄関を入ったらすぐリビング、奥に寝室とお風呂場」
これがゾーニングの考え方です。
2. ゾーニングの3つのエリア分け
住宅では、大きく3つに分けて考えます。
⚪︎ みんなの場所(共有エリア):リビング、玄関、ダイニングなど
⚪︎ 自分たちの場所(個室エリア):寝室、子ども部屋、書斎など
⚪︎ 暮らしを支える場所(生活エリア):キッチン、洗面所、トイレ、収納など
3. 間取りの鉄則「3つの分け方」
① 共有エリアと個室エリアはしっかり分ける
→ リビングから寝室が見えたら落ち着かないですよね?音の問題も大事です。
② 生活エリアは家事がラクになる配置にする
→ キッチンと洗濯場は近くにすると、料理しながら洗濯もスムーズです。
③ 人の通り道(動線)は混ぜない
→ お客さんが玄関からリビングを通ってお風呂場を横切る…気まずいですよね。
4. 覚え方のコツ
「みん・じぶ・くら」
• みん(みんなの場所)
• じぶ(自分の場所)
• くら(暮らしの場所)
試験では「どれがどのエリア?」と問われるので、この3つの分け方をパッと浮かべられるようにしましょう。
5. ケーススタディ:家事がラクな間取りはどっち?
【課題】 「2階建て住宅で、1階にLDK、2階に寝室。家事効率を考えたゾーニングを設計せよ」
◎ よい例:
・1階は「みん・くら」をまとめて、リビング、キッチン、洗面所を近くに配置。
・2階は「じぶ」の空間として寝室と子ども部屋を配置。
→ 家事動線が短く、2階は静かなプライベート空間になります。
✖︎ 悪い例:
・玄関を開けたらすぐ寝室
・キッチンが1階、洗濯室が2階で移動が面倒
・2階にトイレがなく、夜は1階まで降りる必要がある
6. 試験で狙われる「ひっかけ」ポイント
Q. 「個室エリアは共有エリアと隣接するべきである」
→ ✖︎ 間違いです。個室はなるべく共有エリアから独立させ、音や視線を避けます。
7. 過去問チャレンジ(二級建築士より抜粋)
【問題】住宅のゾーニング計画として適切なのはどれか?(答えはスクロール)
A. 洗濯室とキッチンを離して配置する
B. リビングと寝室を隣接させる
C. 1階に共有・生活、2階に個室をまとめる
【答え】
↓
C. 1階に共有・生活、2階に個室をまとめる
「みん・じぶ・くら」の原則通り、エリアをまとめてゾーン分けするのが正解です。
8. まとめと暗記ポイント
◎ ゾーニングは「みん・じぶ・くら」でエリア分け!
みんなの場所(共有)
自分の場所(個室)
暮らしの場所(生活エリア)
◎ 試験で問われる3つの分け方は…
1. 共有と個室は分ける(音・プライバシー対策)
2. 暮らしの場は効率よく配置(家事動線)
3. 人の通り道(動線)は混ぜない(来客・家事動線の分離)
次回予告(3日目の計画テーマ)
『ユニバーサルデザインとバリアフリー』
・ユニバーサルデザインってなに?
・二級建築士で狙われる“バリアフリー”の基本ポイント
・過去問対策で実践!