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5日目|施工:コンクリート打設と養生の基本 〜生き物コンクリート、今日から飼育係!〜

コンクリートは生き物」って聞いたことありますか?打った後も呼吸して、育て方次第で強くも弱くもなるんです。ちょっと子育てに似てますよね。

でも、この子はけっこうデリケートで…乾燥しすぎるとカサカサにヒビ割れるし、振動が足りないと中がスカスカになるんです。放っておくと「ジャンカ」とか「コールドジョイント」とか、恐ろしいトラブルを呼びます。

今日は「文系主婦目線」で、この生き物コンクリートを上手に育てるポイントをお話ししますね!


ステージ1|打設前:コンクリートの“体調”をチェック!


まず、現場に来たコンクリートくん、ちゃんと元気か見てあげましょう。

ここで登場するのが「スランプ試験」。
スランプ試験は、コンクリートの「やわらかさチェック」です。
やわらかすぎ(スランプ値):流しやすいけどスカスカ(ジャンカ)の原因に!
かたすぎ(スランプ値):ギュウギュウで詰めづらいけど、密実性は高い

スランプ値の目安は、住宅なら8〜21cmくらいが標準。

✔︎ 試験ワンポイント:
スランプ試験は現場品質チェックの基本!」これはよく出ます。


ステージ2|打設中:バイブレーターで“もみほぐし”!


いよいよ打設開始!でも、ただ流すだけじゃダメなんです。

コンクリートは空気を抱え込みやすい子。放っておくと「ジャンカ(空洞)」ができて、スカスカのお菓子みたいになります。

そこで頼りになるのが「バイブレーター」。言うなれば「全身マッサージ機」!
⚫︎ バイブレーターのコツ:
1. 25〜50cmごとに垂直にブスッと差す(満遍なくマッサージ)
2. 1カ所5〜15秒くらい(やりすぎは逆効果!)
3. 上から下までゆっくり引き抜く(空気を追い出しながら)

✔︎ 試験ワンポイント:
「バイブレーターはジャンカ防止の必須アイテム!」これ、よく問われます!


ステージ3|打設後:養生は“子育て”と同じ!


打設が終わったら、次は「養生(ようじょう)」。つまり“コンクリートの子育て”です。

赤ちゃんにミルクや布団が必要なように、コンクリートには水分と温度管理が欠かせません。ここで放置すると、カサカサになってヒビ割れ(乾燥クラック)ができます。

養生の3つのポイントを覚えましょう!

1️⃣ 水分管理(湿潤養生):のどカラカラ防止!
夏は散水してあげる(シャワータイム)
• シートや毛布(湿布)をかけて乾燥から守る

2️⃣ 温度管理(保温養生):寒さ対策!
は毛布(保温シート)やヒーターであったかく
氷点下は禁物!(5℃以下で凍ると強度が出ません)

3️⃣ 強度管理:焦らず待つ!
• コンクリートは28日で大人になります(28日強度)。
• でも型枠を外すのは、部位によってタイミングが違います。
 


ステージ4|型枠外しは「早すぎ注意!」(試験の鉄板!)


型枠解体は「焦らず」!早すぎると“骨折”しちゃいます。

⚫︎ 解体の目安は、場所によって違います:
柱・壁2〜3日でOK!(立ってるだけなので早くても平気)
梁やスラブ7〜14日後まで待って!(上に物が乗るからしっかり固める)

⚫︎ 試験ワンポイント:
梁・スラブは7日〜14日が型枠解体の目安!」は頻出問題です!


ステージ5|コンクリート打設と養生の試験対策まとめ!

【コンクリート打設&養生の基本フロー】  
1️⃣ スランプ試験:やわらかさチェック(8〜21cm目安)  
2️⃣ バイブレーター:ジャンカ防止(25〜50cm間隔1カ所5〜15秒)  
3️⃣ 養生(水・温度・時間)  
  - 湿潤養生:5〜7日間シャワーやシートで保湿  
  - 温度養生:冬は保温、夏は直射日光カット  
4️⃣ 型枠解体:部位でタイミングを守る  
  - 柱・壁は2〜3日後  
  - 梁・スラブは7〜14日後  


次回予告|6日目:鉄骨建方と高力ボルト接合


鉄骨は「巨大なレゴブロック」!クレーンで吊って、高力ボルトでガッチリ接合。試験頻出の「トルク法」や「回転法」も、文系目線でわかりやすく解説します!

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