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公園の ベンチに座る ランチどき 過ぎゆく人を 眺めつつ つまむは梅の 握り飯 そおっと口で…
春風や 目が、しょぼ、しょぼり 春風や 鼻、むず、むずり 春風や くしゅん、くしゅん、ダラ…
山登り とても柄じゃあ ないけれど そこに山が あるからと 一度はさらっと 言いたくて 愛し…
焼き上がり きれいにまん丸 並べます 特製ソースを たっぷりと 塗っていきます 丁寧に 青…
広島か 関西風か 学説は 未だ定かで ないけれど 一度にたくさん 作り置き コテを夢中で 返…
秋刀魚焼く 薫り立つ宵 鼻鳴らす おろす大根 鼻唄で すだちを搾る 白い皿 語らう団欒 今…
徹夜明け 稼ぎに向かう 人の群れ 見下ろし杯を 傾ける 五臓に沁みる 朝の酒 後ろめたさも ありながら 止めることの できぬおかわり
駅構内 蕎麦を啜る 朝七時 飲み干す汁の その先に 車窓に映る 長い髪 唇光る その人は 甘…
夏去って 鼻水拭い 秋を知る 暦をにらみ 銭勘定 越さねばならぬ 年の瀬を 膝を幾重も 折る…