第21回 ヤンキー と 不良
六年生の頃仲がよかった女の子は、
「中学校に行ったらヤンキーになります」みたいな子たちだったが、
私は彼女たちとの違いを感じていた。
私はヤンキーではなく「不良」なのだ。
私の中でのヤンキーと不良の違いはこうだ。
ヤンキーはチャラチャラしてて、軽くて奔放
弱いものイジメしたり、怖くない先生には反抗して怖い先生にはへつらったり、
相手によって態度を変える
打たれ弱い
ズルイ
反則技を使う
不良は硬派で身持ちが硬い、一途
相手が誰でも関係ない
物差しは自分
喧嘩が強い
打たれ強い
ズルイことはしない
学校のルールに合わせられないだけで自分なりの正義感はある
(あくまでも私の中の定義。小学校の頃はまだ、ここまで明確ではなかったけど)
彼女たちが好きだった男の子も、ヤンキー志望の子たちだった。
その頃そのヤンキー志望の男子の一人が、どうも私のことが好きだったらしく、
それが発覚すると、この男の子のことが好きだった友達が私にキレた。
なんか知らないが、私はみんなに村八分にされて、無視されるようになった。
まあ私は、どうでも良かったのだけれど、
ふと、私は悪くないのにな……。やはり自分の存在自体がダメなのか……。
などと考えてしまう。
そんなふうに、小学生の時間が過ぎて行った。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?