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他者がいるから自分を知れる
日本人は元々、
他者との関係性の中で
自分の立ち位置や役割を知り、
分け合い支え合いながら
コミュニティの中で生活してきました。
戦前の家族は
ひいおじいちゃんからひ孫までが
ひとつのコミュニティとなり、
それぞれの役割の中で協力して生き、
手助けが必要なひいおじいちゃんひいおばあちゃん、
甘えさせてくれるおじいちゃんおばちゃん、
強い父と優しい母、その中で
子どもたちは父性愛、母性愛をもらい、
強く健全に育ってきました。
いわゆる「いい意味での他者依存」の中で
日本人独特の思いやりや感謝の心が育まれてきました。
でも、戦後敗戦国となった日本は
西洋の自立性を模範とし、
おじいちゃんおばあちゃんと離れ、
核家族化となり、
共働きで親が家にいなくなり、
物質が豊かになることがステータスとなりました。
かつての他者依存は「甘えること」となり、
いつしか「甘える」という言葉は
ネガティヴワードになっていきました。
でも、本来は良い意味で「甘え合える関係性」の中で
日本人は育ってきた。
そのDNAはまだ健在で、
現代人は潜在的にその葛藤を抱えているんです。
日本人が甘えることができなくなった時代に
育った子どもが
インナーチャイルドを抱えたまま親となり、
子育てをする。
大人たちが手を取り合い、
みんなで子育てしてきた時代はなくなり、
そのすべてをお母さんひとりが背負いながら
しいては仕事もしながら
甘えず、助けを求めず、一生懸命に子育てしてきた。
はずなのに
今の子どもたちは心の病や無気力が多く
過去最高の水準で右肩上がりに増加している、
ということになってしまっています。
ひとりでは無理なんです。
ひとりでするから、甘えれない子どもを作り
助けてと言えない子どもになり、
それが症状となって現れているんです。
まずは親が、
助けてほしかったことに気付くこと、
甘えちゃダメだという思い込みを手放すこと。
私は、大人が
甘えて助けてが言える、
そんなサロンを作りたくて
このサロンを作りました。
地球は変わってきています。
地の時代から風の時代へ。
歴史を見れば未来がわかるといいます。
少しずつ、ひとりずつ、
昔の日本人に原点回帰し、
他者を敬いながら、
支え合っていくことができたら
無気力で希望が見出せない子どもたちを
助けることができるんではないかと
本気で思っています。
子どもを助ける前に、まずは自分なのです。