パソコン選びの相談に乗ってもらえませんか

パソコン選びの相談に乗ってもらえませんか

 
「加藤さん、おはようございます」
「店長、おはようございます。今日は声が明るいですね」
「ははは、わかりますか」
「今日は、どんな頼み事ですか」
「加藤さん、パソコンに明るいよね」
「はい、どうしたんですか」
「実は、高校生の子供が、自宅からのWEB授業になったんだけど、いまは、iPhoneでうけているんだけど、小さい画面じゃあんまりだから、パソコンか、タブレットにしたいのだけど、どれを選んだらいいか、よくわからないから、相談に乗ってもらいたいのだけど」
「いいですよ、何時にします」
「今日の夕方、仕事終わってからでいいかな」
「いいですよ」
夕方の休憩室にて
「店長、なんでこんなにみなさん座っているんですか」
「ははは、みなさんに声をかけたら、休みのパートさんも出てきちゃいました。みなさん困っているみたいですね」

 COVID-19の影響で、WEBでの授業が始まって、本来は、学校側で同じパソコンを準備すべきなんですが、各家庭で、準備するところがほとんどみたいです。
 せめて、このスペックで揃えてくださいと言う連絡があればいいのですが、それすらもないところがあるみたいです。
 実は、パソコンの整備の前に、インターネット回線のスピードを確認する必要があります。web会議などに必要なスピードは、

上り…1Mbps
下り…10~30Mbps
位は必要です。
回線速度は「bps(bit per second)」で表記されます。日本語だと「1秒あたりに何bitのデータを送れるか」という意味です。単位はbpsから始まり、kbps→Mbps→Gbpsと上がっていきます。回線の速度は、ネットのスピードを測定するページから簡単に測定できます。
 私は、COVID-19対策で、セミナーを自宅から行うことが増えたため、光回線を弾き直して、現状では、490 Mbpsの数値が出ているので、十分なスピードが出ています。
 まず、家庭でのスピードがどのくらいかを測定して、30Mbpsに満たない場合は、改善が必要です。ただし、スピードが出ていても、スマホの使用上限がある契約では、上限に達した段階で、スピードが落ちてしまいます。
 家で、授業を受けるためには、使用上限のない環境が必要です。スマホの契約の見直し、インターネット回線を新たに引くなどの対応が必要です。携帯の契約見直しよりも、光回線を引き直した方が、結果として安くなると思います。

「みなさん、ここまで理解出来ますか」
「はー」
 家庭で、シャワーを浴びるときに、水量が少ないと思ったことは、無いですか、風呂を入れるときに、水量が不足していると感じたことはありませんか。家庭に引き込んでいる、水道管の太さが細いと、その後のシャワーヘッドなどを変更しても、満足のいく水量はでません。道路の本管から引き込む家庭までの水道管を太くしないと、満足のいく水量が出ないのと同じ理屈です。

「まず、回線の速度を測定してください」
 COVID-19対策の補助金、デジタル庁は、各家庭、日本中の家庭に光り回線を整備します。と言ったことを本来やるべきと私は思っています。
 回線の整備ができていないのに、家庭でWEB授業はできないと思っています。
 回線の整備のための費用、毎月の回線代の負担が増えることを大きな声で世間に伝えることが大切だと思います。
 回線の次は、授業を受けるために、画面の大きさが必要です。アイホンで受けている方が多いみたいですが、目の疲れ、細かいところがよく見えないなどの問題があります。
 私は最低でも27インチのディスプレーが必要だと思います。
 小さなノートパソコン、アイホンでも、ディスプレーに接続することができるので、解像度のいいディスプレーを準備すべきです。ディスプレー、マウス、キーボードは、アイホン、iPad、パソコンなど何でも使用でき、いいものを購入すれば、何年も使用できます。
 パソコンは5年程度で、古くなってしまいますが、画面は、何年も使用する事ができます。
 授業を受けるためには、十分な大きさの画面が必要です。
 パソコンを買い直す場合は、27インチ以上の大きさのものが必要です。

「ネット回線、27インチ以上の画面ですね、加藤さん結構もの入りになりそうですね」
「はい、私が、授業を受ける立場でも、最低限この環境はほしいものです」
 ネットスピードと、画面の大きさが十分であれば、あとは、予算との相談です。
 しかし、家だけで使用するのなら、デスクトップパソコンの方が安価になります。
 

「加藤さん、いくら用意すればいいですか」
「店長が、ボーナスをぽんと払えば、いいのですが」
「いじめないでください」
 私は、予算オーバーでも、その時期の最速のプロセッサーを搭載したものがおすすめです。
 メモリー、ハードディスク、SSDなどは後から追加できるものが多いのですが、頭の速度は変えられないので、なるべく早いものがお勧めです。
 私も、原稿などをパソコンで入力するのですが、一般的な、ノートパソコンのスピードでは、日本語の変換のスピードが遅くストレスを感じてしまいます。
 子供たちこそ、スピードなどでストレスを感じさせないことが大切だと思います。
 今日のところは、回線のスピードと、画面の大きさまでにしましょう。

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