しつけ、習慣ってどうすればいいの 

しつけ、習慣ってどうすればいいの 

「加藤さん、おはようございます」
「店長、おはようございます」
「加藤さん、今日は難問の習慣ですね」
「はい、でも、この教育が出来れば、お店は本当に綺麗になりますよ」
「加藤さん期待していますね」
 モールの中にある、ヨコシマスーパーは、近隣のお店の従業員を含めて、毎月、従業員教育を行っています。
 今回は、5Sの最後のS、習慣、しつけとは、具体的にどんなことを刺すか、どんな意味があるかを解説する日です。
 みなさんも考えてみてください。「習慣」って簡単に説明すると、なんと説明しますか。
 みなさんの子供に「習慣」をどう説明しますか。
 子供が外で遊んで家に帰ってきたら、「手を石けんで洗って、うがいをしなさい」と親は声をかけると思います。
 そして大きな声で返事をして、玄関から直ぐに入ってくると「本当に洗ったの」とまた声をかけるのです。手洗をきちんとするためには、少なくても1分程度は時間がかかると、大人はわかっているので、あまり早い時間だと、手を洗っていないと、思ってしまうのです。
 ここで大切な事があります。一つの作業をするためには、一定以上の時間がかかると言うことです。手を洗うためには、手をぬらし、洗剤をつけて、少なくても洗剤をつけてから、30秒は、手をこする必要があるのです。特に外で遊んできた、後などは念入りに手を洗う必要があります。手首まで洗うためには、長袖の袖をまくらなくてはなりません。
 ここで、子供に手をなぜ洗うかを、きちんと教えて、自分の体、健康を守るために、手を洗うことが必要であることを認識させないといけないのです。
 同じように、風呂に入るときには、いきなり入るのではなく、必ず、指先で温度を確認してから、湯船につかる事を教える必要があるのです。
 「一度、痛い目に遭えば覚えるよ」と言う声が聞こえてきそうですが、やけどをすると、跡が残ってしまうので、特に、やけど、火遊びは、きちんと教育する必要があると思っています。
 手洗、うがい、歯磨き、昭和の初めの方は、歯磨きは、朝起きた時に歯を磨いて、それで終わりでした。誰も、食事をした後、寝る前の歯磨きの重要性を教えてくれなかったのです。
 虫歯で銀歯をつけている、昭和のおじさん達は、あの頃、きちんと歯磨きの大切さを教えてくれれば、苦労しなかったのに、と思っている方が多いと思います。
 健康に関することは、必ず自分に戻ってきます。
 健康の大切さを、きちんと理解するまで、教育すれば、自分自身の健康のために、手を自ら洗うようになるはずです。
 「床に食材を落とさない」、「床に食材を落としたら直ぐに拾う」この当たり前の事が、出来ていない、工場、厨房が目に付きます。
 床が汚れている、人の出入りするところが黒くなっている、すべて、食材を落としたままにしている事が要因です。すなわち、床が汚れていてはならない、靴が汚れていては、ならない、事になるのです。
 家庭で考えて見てください。ご飯粒を床に落として、そのままにしている方は少ないと思います。床にご飯粒を落としたままにして、スリッパの裏にご飯粒が付いて、歩くところが、ベタベタになって、黒ずんでくる事を放置したままにいる方は少ないと思います。
 しかし、公共の場所になると、平気でガムを吐き出して、そのままにしている方が多く出てきます。家の中では決してやらない事をやってしまいます。
 ペットの犬の糞も、人が見ていない時には、放置している方がいます。特に、夜明け前の散歩をしている方は、糞を放置したままにしている方がいます。
 家の中で、ペットが糞をしたときに放置している方は決していないと思います。
 床が汚れているままにしている、作業場の方、5Sを始めた以上、一度床を磨きませんか。
 汚れてしまっている床でも、必ずリセット出来るはずです。
 どんな床でも磨き混めば、次からは、床に落ちている食材が、目についてしまいます。
 床に物を落とさない、落ちているゴミは、直ぐに拾う、ここからまず始めませんか。
 なぜ、床に食材が落ちていてはならないのでしょうか、従業員の方になんと説明しますか。
 理由は、これも自分の身を守るためなのです。
 床に落ちている、食材を踏んでしまって、転んだとします。 
 転んで、尾てい骨を骨折してしまうと、会社側は労災となり、それなりの被害を受けますが、一番の被害は、怪我をした自分自身になります。痛いだけで済めばいいのですが、入院、そして、後遺症が残ると一生、怪我、痛みと付き合わなければならなくなります。
 自分自身の体を守るために、食材を落とさない、落ちている物は、直ぐに拾うことを、作業場にいる方が、すべて実践すれば、作業場は、ものすごく綺麗になると思いませんか。

習慣とは、誰に注意されることなく、自ら行うことが出来る事。
徹底するためには、理由を、理解するまで、きちんと説明することが大切。
手洗などの大切な事が、自ら、必要な時に出来る事。
床に食材を落とさない
床に落ちている食材は、直ぐに拾う

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