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寒さを逃れて台湾へ 4

台北101にある鼎泰豊(ディンタイフォン)は大混雑する、と前回台湾に来た時にも言われたし、今回も80分待ちになると聞いた。それなのに、10分程度の待ち時間で入れると店頭表示に書いてあったので、これは入るよりほかないだろうと思った。お腹はそんなに空いていないが、なんなら小籠包だけ食べて出てもいい。私は小籠包が大好きなのだ。店を訪れたのが午後3時ごろだったので、昼食には遅く、夕食には早く、ゆえに比較的空いていたのだろう(展望台から降りたあとの夕食時間帯に見たら、待ち時間は確かに80分と書いてあった)。
店内はとても広く、小籠包を作っている様子をガラス越しに見ることもできる。店内にメニューはなく、注文はスマホですることになっていたので、日本語でメニューを見ることができる。デジタル化はこういうとき便利だ。

調理の様子を見られる


あまりお腹が空いていなかったので、小籠包は5個入りを2人でシェアすることにして、そのほかに魚の蒸し餃子5個入りとサンラータン、先ほど街中で見かけて諦めたごまあんまん(さっきのは肉饅だったが)も頼むことにした。
本当はこの晩、ホテルの中華に行くことも検討していたのだが(滞在ホテルにミシュラン星付きの中華があると書いてあった)、ミシュランは翌日にすることにした。

小籠包
サンラータン
蒸し餃子
ごまあんまん


鼎泰豊の料理は、どれも申し分なくおいしかった。願わくば小籠包を10個入りにするか、他の味の小籠包をあと5個頼むかしたかったが、旅はまだ始まったばかりだ。またチャンスはあるかもしれない。

小籠包を終えると、次は展望台を上まで上がった。4階の展望台入り口から、エレベーターを降りる98階まで、わずか37秒で到着するという。東芝製のエレベーターであるらしい。
天気がよくないので、展望が悪いだろうと思ったが、それでもある程度遠くまで見渡すことができて、上ったかいがあった。むしろ雲のほうが低いくらいで、逆に展望台の高さを感じることができた。天気がよくないため、展望台の屋外に出ることができなかったのは少し残念だったが。

雲のほうがビルより低い
黄昏どき。地上が遥か下に見える


この展望台から見る夜景も人気であるらしく、妹は日の入り(5時45分ごろ)まで1時間近くここで待ちたいと言った。深夜2時45分から起きて疲れているので、私は早く帰りたいし、そもそもここで1時間は潰せないだろうと思ったものの、ショップを見たり、写真を撮ったり外を眺めたりしていたら、意外に時間が早く流れた。
日の入り時刻になったからといって、即暗くなるわけではなく、結局夜景を楽しむことまではできなかったが、それでも上ったばかりのころに比べるとネオンもつきはじめ、なんとなく夜景を彷彿させた。

この日の帰りはタクシーを使おうと思った。とにかく疲れているし、台北のタクシー初乗りは80元(約400円)で、そんなに高くない、と空港からの送迎時に説明を聞いたからだ。雨も強くなってきた。
ところが問題は、タクシーの捕まえ方がわからないことである。旅先のこういうのが困る。言うまでもなく、前もってタクシーの捕まえ方を予習してきたりはしていない。
あきらめて、慣れてきた地下鉄で帰ろうかとも考えたが、一か八か、日本と同じ調子で、流しのタクシーを捕まえるのに挑戦してみることにした。そしたら、あっさり捕まえることができて助かった。ちなみに台湾は車は右側通行である点が、日本と違う。
タクシーは、夕方の渋滞時間帯であることもあって、どんどんメーターが上がっていく。時間もかかっている。まだこちらの価格感に慣れないため、メーターを見てもいくらになっているのか、直感的にはわからない。若干心配になるが、今さらどうしようもない。タクシーでクレジットカードを使えるのは、全体の台数の三分の一程度であるらしい。
結果的には310元、1,500円ちょっとだったので、乗っていた時間の長さを考えると高くはないが、途中はスリルを感じた。

台北101からホテルに戻ってチェックインすると、私はもう一歩も出かけたくなかった。しかし妹は、コンビニにビールとツマミを買いに出かけた。ホテルのすぐそばにファミリーマート(全家と表示するようだ)とセブンイレブンがあったのだ。鼎泰豊が3時過ぎだったので、確かに少しおなかもすいた。

バスローブと浴衣が準備されていた


バスタブ
シャワールーム
チョコレートプリン
太陽餅


妹がコンビニから戻ると、買ってきた台湾ビールと辛いピーナッツ(ビールに非常によく合った)とチョコレートプリンを分けてもらい、私は台北ドームで買った太陽餅を拠出して乾杯した。
こうして長い長い1日が終わったが、明日は観光の集合時刻が朝8時、集合場所はホテルではなく台北駅だ。遅れるわけにいかないので、明日も気が抜けない。(5へ続く)

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